キススペシャルクーラーに ステンレスサイドボックス装着。

昨年のある大会の折り、「佐織さん、素晴らしいステンレスサイドボックスを、作っている工場から頂いたので是非使ってください」と

島根の「はなお」さんから一個のステンレス製サイドボックスを頂きました。(^o^)丿


見ると鏡面仕上げされたボックスはピカピカに輝き、加工精度も高くてフタのガタも無く、バックルも「パチリッ」としっかりと閉まる

素晴らしい出来で、「ほっ本当ですかっ?ありがとう・・(^^)」と有り難く頂きました。

ちなみにサイズはダイワのSXU−80シリーズのクーラーに合わせて奥行き18センチ、横幅12センチ、高さ20センチです。

その後暫く使うのに忍びなく、2005年はキス競技用に作ったダイワの8リットルクーラー投げキューブを合体させて使いましたので

眺めて楽しむだけに終わっていました。しかし今年になり、、「今年は改造のネタになるクーラーの新製品が無かったし、

2004年に作ったキススペシャルクーラーの使い勝手や格好をもう少し良くしてやろう・・」

と思いつき。2006年バージョンのクーラーを作る事にしました。

キススペシャルクーラーを2004年に一年間使って見て感じた事は・・替えスプールがむき出しで物々しく、

デザイン的にいまいちスッキリとしないしスプールを何かにぶつける心配も有り、何処かにスッキリと収納したい。・・。

仕掛けバッグをぶら下げているが、これもぶらぶらと格好悪い。

などなど、キススペシャルクーラーの欠点を作り直して改善し、2006年バージョンのクーラーを仕立てる事にしました。

そこで目を付けたのが頂いたステンレスのサイドボックスで、キススペシャルクーラーからスプール取り付け金具を撤去し、

引っ掛けてみました。すると、これがバッチリとサイズが合い、高さは適当だし、奥行きもピッタリと揃って

まるでこのクーラーのために大きさが設計されたかのように

単に引っ掛けるだけでガタも違和感も無く合体しました。


さすれば後はこのボックスの中に愛用しているADTスプールを2個と仕掛けバッグを収納するのみ。

先ずはスプールの収納ですが、ガタ付かずに確実に収納するにはやはり「投げキューブ」の時と同様に

ボックスのフタに固定したいと思いました。 そして何とか斜め対角線上に配置すると収納可能な事が判り、

早速取り付け軸となるステンレスボルトをハンダ付けしました。

また、特大サイズのADTスプールは場所を取りますが、内部は空なので、スプールの内側を力糸の収納スペースにする事にしました。

スプール取り付け軸が力糸ホルダーを兼ねる構造とするべく、フタには6ミリ径で長さ65ミリのステンレスボルト2本と

力糸の糸留めを取り付けるため、5ミリ径で長さ15ミリのボルト2本をステンレスハンダでハンダ付けしました。

上の画像はフラックスが付着したままの状態ですが、綺麗にふき取り、短い方のステンレスボルトにフェルトのクッションをかまし、

力糸のボビンから引き出した糸の糸留めとしました。

フエルトのクッションはステンレスワッシャー、5ミリ6角ボルトで抜けないように固定しています。

次に力糸の端を引き出し、この作った糸留めにクルリッと巻き付け、挟み込み、さっと糸をつまんで引き出せるようにしました。

この状態で力糸のボビンがボックスの振動によって勝手に回転すると、引き出した糸がたるんで絡みますので

ボビンもフエルトで押さえ、携行時はガタが無く固定され、巻き取りの時は適度なテンションを保ちつつ引き出せるようにしました。

ADTスプールの内部には写真のタイプの力糸なら重ねて2巻収める事が出来、合計4巻をスプールと共に蓋の裏に収納出来ました。

力糸を装着したら、最後に6ミリの蝶ナットでスプールを固定します。この状態でスプールを固定している蝶ナットを若干緩めると

スプールを取り付けたままで力糸を引き出せます。

ボックス下部には当初仕掛けや予備の力糸などを入れましたが、・・・

力糸はフタに4本も付けられましたし、

この状態では仕掛けを出すのに難儀しますので、全部放り出し、ボックス下部にはモトスとハサミ、グリスのみ入れ、

残ったスペースに仕掛けバッグを収納しました。

ベルトで仕掛けバッグをクーラにぶら下げていると知らない内に外れたりしますが、そんな心配はせずに済みますし、

雨や潮風から苦労して作った大切な仕掛けを守れます。

ボックスからバッグを取り出して手元で展開し、次に使いたい仕掛けがすぐに取り出しやすくなりました。

最後にベルト穴にボックスを引っ掛けて2006年バージョンのクーラーの完成です。

引っ掛け金具が長くてベルト穴にピッタリのサイズに加工してあるので余程の力で下から突き上げないと外れませんし、

ガタ付きも無く、シッカリと固定されました。

そして海に持ち出し、使い勝手のテスト。 クーラーとのバランスが良く、奥行きが短くて背の高いクーラーですが、

安定していますし、サンドポールを挿して竿を立て掛けてもふら付きませんでした。(^^)v

今年はこの仕様で大会や練習に活躍してくれそうです。


ステンレス製のサイドボックスは京都府の藤本製作所さんで製作、販売されており、こちらは内部にステーが付き、5,880円。

ダイワの8リットルクーラー用と6リットルクーラー用が有り、これもネットで購入出来ます。