Mg TUNE
シマノのスーパーエアロ テクニウムMgを買いました。(~o~)

このリールは軽さが最大の特徴で、

今後このリールがキスの引き釣りのメインとなる予定ですが

軽さを追求した余り、回転の滑らかさや使い勝手の面でいまいちの感も有り、

また虫がうずき出し、一寸いじってみました。

先ずは回転のざらつき感と言うか、購入直後は何か高級感が無い回し心地ですが、

使用初期は「ギアのあたり」がついておらず、何かしっとり感が無い感じで

早速リールを分解し、先ずマスターギアとピニオンギアにモリブデングリスを塗布し、

一試合はそのままで使用しました。 そして帰宅後、またリールを分解し、

パーツクリーナーと言うフロン系の洗浄剤でギアをきれいに洗浄し、

ギアの回転初期に発生する「切り粉」やバリを洗い流し、

また新しいモリブデングリスを塗布します。 そしてそのまま

数回回してギアにモリブデンが馴染んだら、以前にチタンに使用してとても良い

回転感だった、白いシリコングリスを追い塗りしてやります。

上写真がそのシリコングリスですが、このグリスをかなりタップリ目にマスターギアに塗りつけます。

上写真はシリコングリスを塗布して数回回転させた後の写真ですが、

黒いモリブデングリスと白いシリコングリスがギアの歯面で混ざり、マスターギアの

表面はグレーになっています。

このシリコングリスはかなり粘度が高く、回転の軽快感は少し薄れますが、

一言で言うと「マッタリ・・」と感じる、しっとりとしたチタンに近い回転感が得られるように

なります。このグリスを塗布するまでは何かざらつき感も感じましたが、粘度の高いグリスが

ギアの歯面でクッションの働きをしてくれ、スムーズな回転感が得られます。

次に、試運転でうっかりして2回程ベールから糸落ちさせてしまいましたが、

その時に気になったのが回転枠と回転枠ツバの間に隙間が有り、ここにかなりきつく

道糸が挟み込まれる事でした。

一旦挟み込まれると細い道糸をつまんで抜くのが、かなり困難なので、

ここには糸の挟み込みを防止する為にステッカーを貼り付けました。



私はシマノのステッカーを貼り付けましたが、一寸したアクセントにもなります。(~o~)

次に、チタンでもやっていた、グリップの交換です。

私は木のグリップのカッチリ感と汚れ難さが好きで、

これまでの数釣り用リールもテクニウムの木製グリップに交換していましたが

今回も迷わず交換してしまいました。

先ずハンドルの回転軸の切り欠き部分をしっかりとモンキーレンチで挟み、固定したら

グリップを回し、外します。

グリップが外れたら、グリップに隠れていたプラスの♯3サイズのネジが現れますので

これを緩めて回転軸を抜き取り、内部に収納されていたベアリングに

回転を滑らかにする為にシマノ純正オイルを吹き付けます。


オイルを塗布し、回転軸を元に戻したら、

テクニウムから移植した木製グリップをねじ込み、固定します。


このテクニウムの木製グリップはMgの硬質ゴム製グリップよりもかなり軽く、

更なる軽量化にもなりますし、石粉やキスの鱗などもゴムや樹脂製に比べて付着しにくく、

私のお気に入りです。(~o~)

次に、数回使用した所でまたトラブルが・・・(;_;)

このリールはベールアームレスなので糸を巻き取る前に道糸をつまんで

ベールローラーに引っ掛ける必要がありますが、この時にローラーに引っ掛けず、

ローラーより少しでも奥側に掛けてしまうと、下写真のように

道糸をアームの奥まった、ローラーから外れた所で巻いてしまう事になり、

道糸がアームを削る事になります。

削った後には溝が出来てしまい、ますますここに道糸が落ち込みやすくなります。(;_;)

更に、溝を削りながら道糸が損傷し、PEは毛羽立ち、切れ易くなってしまいます。(T_T)

下写真のように、従来のテクニウムやチタンでは道糸がアームの奥まった所に掛っても硬い金属の

リングが有り、テーパー状に整形してあるので、

道糸はローラーの所に戻って来てアームを削る事は有りませんが

テクニウムMGはローラーとその奥の部分とが平行でテーパーになっていないし

硬い金属のリングも省かれてしまっているので

道糸は掛った部分からローラー側に移動しにくく、時として掛ってしまった部分のアームを削りつつ

道糸を巻き取ってしまいます。

このまま使う訳にもいかず、竿の巻き巻きの時に使うエポキシ樹脂を

この掘れてしまった部分に流し込み、

補修しましたが、「どうせやるなら・・」とあらかじめ溝を埋めた上で

道糸が奥まった部分まで入らないように

少し厚めに盛る事にしました。 2液混合使用のエボキシ樹脂を良く混ぜ、1時間位経って

粘度が高まってから、下写真のように盛り、そのまま乾燥させます。

エポキシが乾燥、硬化したら、掘れた溝が透き通って見えないように、白い油性塗料を塗り、

その上から他の部分と同色となるよう、マジョーラのマッキンリー色ペイントを上塗りし、

仕上げます。下写真のようにアームにエポキシ樹脂で肉盛りしてやると、

道糸をアームの奥に掛けようが無く、道糸を無造作につまんでアームの所に持って行って掛けても

一発でローラーに掛けられ、使い勝手も良くなります。

この改造をしてからは道糸がアームを削って溝が掘れるトラブルが無くなり、

安心して使えるようになりました。

もしかしたらこのアームの整形は途中変更で形状が変更されるか、

奥側にガイドとなるテーパー状のリングが追加されるかも知れませんネ・・・。

まあ・・発売当初のロットを買うとこのようなトラブルは付き物かも知れませんが、

今までのリールではきちんと設計されていたのに、このリールではローラーにきっちりと糸が掛る

ように設計されていないので、フイールドテスト期間が短く、慌てて出した感はいがめませんなぁ・・。

と思いつつ悶々としていたらTsuchyさんから掲示板に書き込みを頂き、

白スプールを早くも購入されたそうで、私も早速注文しました。

FAXを送った翌日にはもう到着し、早速純正と比較・・・しかし全くの同寸法?で、

少しは純正より大きい事を期待していましたが、あっさり裏切られたようて゛・・・(?_?)

でも、添付されて来た資料では重量44グラムと純正より軽いそうで、これで更に軽量化も出来、

もちろん錆び知らずで汚れにも強く、純正スプールは控え選手として

クーラーに装着される事となりました。

で・・一旦はリールに装着し、喜んでいましたが、リールのキススペ色の白とスプールのくすんだような白の

色の差が気になり、このスプールもマジョーラ塗料のマッキンリー色で塗る事にしました。

下地は白なので下塗りはせす゜エアガンでいきなり塗料を塗布しましたが、以外と?綺麗に仕上がりました。

しかし・・・写真では塗料が上手く写せず、塗ってあるのか殆ど判らんなぁ・・・(;_;)

でも、ようやくスペアーのスプールが手に入り、これで安心して釣り場や大会に持って行けますネ・・(^^)

それと、純正スプールではスプールノブがすぐに緩んでしまい、釣り場で増し締めしつつ使っていましたが

この樹脂スプールではノブとの摩擦が大きく、をギュッと閉められ、

新しい道糸を巻く時にも緩んでいたノブが

しっかりと固定されたままでしたので、その点でも安心出来そうです。

そして白スプールを装着したのもつかの間、今度は篭定釣具店の寺田様から、

「青スプールを使って見て下さい。」とメールを頂き、数日して私としては

初めて使う青スプールが到着。\(~o~)/



今度の青スプールは弱テーパーでテーパー角が1.5度、先端径が81ミリ、下端は85ミリを越える

今まで使ったスプールの中では最大サイズ。

しかし重量は63グラムと大きさの割りには抑えられており、今まで「一寸肉厚かなっ?」と

思っていた青スプールもかなり薄く削り出され、

白スプールから交換してもさほど重量増は感じませんでした。

ここまで大口径になると、さすがに投げる時にはスプールを一番出した状態にしないと

投げた瞬間に膨れ上がった道糸がベールアームの下部を叩く音がしますので

その点は注意が必要ですが、その道糸の放出性能はやはり超スムーズ!!。

弱テーパーなので音も無く糸が出るのにバックラッシュも皆無で

ド遠投派には必需アイテムかも?(~o~)

もちろん巻き上げも超高速で行う事が可能でいわゆる「投げ練」には重宝しますし、

高速サビキの時にもハンドル回転数を抑えられ、楽にさびく事が出来ます。

しかし、余りの口径の大きさゆえに、トルクを要する藻が掛った時などには巻き上げ感がかなり重く感じ

ショートタイプのハンドルではマッチングが取れず、しんどい釣りを強いられます。

いずれにしても従来のチタンに装着していた中では最大径のスプールよりも

1ターンで倍近く糸を巻く事になりますので、


必要以上の「早引き」にならないように注意が必要ですが、これも使う内に慣れるように練習ですなっ。

若干の重量増と巻き上げ感の重さは増しますが、放出性能は逸品で補って余りある

アイテムだと感じました。特に遠投からの高速サビキにはとても使い勝手が良く、

夏〜秋はこのスプールで・・そして春〜夏はやはり軽い白・・と使い分けが可能ですし、

純正はトラブル発生時の予備としてクーラーに装着する事となりました。


と・・ここまでで2003年は使っていましたが、

2004年春にシマノからこのリールのメンテナンスキャンペーンの案内が有り、

早速メーカーのメンテナンスを受ける事になりました。

1週間後に返却されたリールの交換パーツリストを見ると、前回の改造で改良したベールアームは糸が

アームを削らないように改良品に交換され、

モリブデングリスで真っ黒にしていたリール内部は洗浄の上、

クロスギア受けやワッシャーなどが改良品?に交換されて来ました。しかし・・洗浄されてシマノ純正オイルを塗布されて

返って来た為にまた回転させるとシャコシャコと音を発するようになり、今回もモリブデングリスを注入する事にしました。

で・・今回はしっとりとした回転感を得るため、粘度の高いモリブデングリスは無いかと探していましたら有りました〜っ(^^)


メーカーもモリブデングリスの優秀性を認知したのか、今回

ダイワから新発売されたリールのギア専用モリブデン添加グリスです。容量は30グラムで1000円で購入し、

早速注入します。 このグリスはグリス切れしにくいように粘度が高く、このリールに装備されたオイル注入穴から

入れてもギアには塗布出来ませんので、またリールの防塵キャップを外し、

マスターギアの中心部に多めに塗布してやります。



マスターギアの中心部に多めに塗布するとギアを回転させた時の遠心力で

グリスが少しづつギアの外周部に有る歯面に移動し、長期に渡ってグリス切れが防止出来ます。

また、このグリスは従来の真っ黒なモリブデングリスとは違い、茶褐色なので後の洗浄ヤメンテナンスが容易になり、

お勧めです。 また、このグリスは回転感もシットリとしており、空回ししている内にシャコシャコ音は無くなり、

シューッと静かな音に変化してくれました。

と・・・今回はここまでですが、また何かいじりましたら更新させて頂きます。

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