そのI 断熱シートでクーラー内部の温度調節と保冷強化。(~o~)
今回は保冷力強化の為にクーラー内部にレジャー用の断熱シートを加工して入れてみました。
と・・言うのも今までは新鮮なエサを取り出す度にクーラーのフタをガバッと開け、
その度に多くの冷気が外に漏れ
暑い季節はクーラー内部がすぐに暖かくなり、キスの鮮度が落ちてしまったからです。
また、エサはクーラー上部のトレーに入れて釣り場まで保存していましたが、
こちらは投入直後から冷え過ぎ・・(>_<)
特に遠征の時などは長時間クーラーの中にムシエサを入れて移動する為、
ムシエサが冷え過ぎて仮死状態になってしまう事がありました。(T_T)
釣具店でで聞いたのですが、ムシエサの棲んでいる環境から言ってイシゴカイは10度程度、
チロリは15度程度の環境が適温で、どちらも20度以上になってもすぐには弱りませんが、
イシゴカイで5度、チロリなら10度以下にすると仮死状態となり、かなり弱ってしまうらしいです。
チロリは死にやすいので「冷やさねば・・」と
冷たいクーラーにそのまま保存してしまい、仮死状態となったエサを取り出して
急に暖かい外気にさらすとすぐに伸び切って死んだり、プツプツと切れたり、黄色っぽく変色してしまいます。
春や秋は逆に常温のほうが長持ちする程、冷たい環境下を苦手とするムシエサですが、
クーラーにそのまま保存すると何か工夫しないと冷やし過ぎでチロリを弱らせてしまいます。
そこで上フタを大きく開いてもなるべくクーラー下部の冷気が漏れないように魚投入口を除いて
レジャー用保温シートでクーラー内部を仕切りました。
この仕切りですが、クーラー内寸を測ってから、レジャー用保温シートを
縦横共2ミリ程度大きめになるようにハサミで切り、
魚投入口の位置をマジックペンでマーキングしてからカットして穴あけしただけのものです。
このクーラー内寸より少しだけ大きめにカットしたシートをクーラーに押し込むように仕込むのですが、
シートの下には保冷材を挟んで2本のペットボトルキス容器が立っているので、
そのペットボトルの上に乗っかっている状態です。
そのレジャーシートの上に小出しエサ容器を置いたのが下写真ですが、
こうすると例え上フタを大きく開けても冷気の漏れは魚投入口のみで
それもペットボトルのキス容器の中の冷気が少し漏れるだけの構造となります。
冷たい空気は重いので小さな穴からは殆ど冷気は漏れなくなってくれました。(~o~)
魚投入口の様子。魚投入口のパイプより僅かに小さめの径でシートに穴を開けるようにします。
こうすると魚投入口を閉めた状態では冷気は殆ど漏れませんし、
キスはストレートにペットボトルキス容器の中に落ちます。
ここで温度を測定してシートの効果を確認しました。(~_~)
以下は外気温度約20度の時に保冷材を投入して2時間後の測定値ですが、
先ずはシート無しの状態から・・。
マイナス18度であった保冷材はマイナス14度になっており、
キス容器上部の温度は9度とあまり冷えていません。(>_<)
逆にエサ箱の底面は6度から5度程度とイシゴカイにとっても冷え過ぎの状態で、これではイシゴカイでさえも
仮死状態になりかねませんなっ。(>_<)
次はシートを入れて同じ条件で測定。 キス容器の上部でも保冷能力アップで5度〜6度とキスの鮮度が
保たれる温度に冷えています。
ちなみに保冷材の温度はマイナス17度と
2時間後でも1度しか変化していませんでした。(^^)v
シートの保冷効果と冷気の漏れ防止で保冷材が長時間効きそうです。
逆に左側の保冷材から遠いエサ容器底面温度は11.5度と未だこれでもチロリに対しては冷え過ぎですが、
シート無しの状態より5度程度は高い状態が保たれ、真夏なら15度程度となり、
チロリの鮮度が保たれる温度になってくれそうです。
保冷材に一番近い中央の容器で7.5度。 真夏なら10度程度の適温に
なってくれそうで、ここはイシゴカイに適した場所ですなっ。(~o~)
と・・言う事でこんな簡単なシートをクーラー内部に仕込むだけで確実に保冷力はUPしましたし、
逆にムシエサの冷やし過ぎは防止出来ました。
今回クーラー内部の温度を測定したのは初めてでしたが、保冷シートの断熱と保冷効果は
測定結果にも現れ、確実に効いているようです。
これで昨年よりはピチピチの新鮮なエサを使い、鮮度の良いキスを持ち帰る事が可能ですねっ。
また、エサを取り出す折にウッカリするとエサにまぶして有る粉やムシエサそのものが手から滑って
クーラー内部に落ちて汚れる事がシートのお陰で少なくなりそうです。
今回は改造と言うより、チョット工夫的な内容ですが、効果はなかなかのものですゾッ(^^)v