そのJ 力糸ホルダーの改良

次は前回に作った力糸ホルダーの改良版を作ってみました。 

と・・言うのも以前は1本のみボビンに巻いてある

力糸ばかり使っており、その場合は以前の対応ボビン幅が固定されたものでも良かったのですが、

昨年あたりからPEの力糸も3本や5本継ぎのものが発売され、これは今までの1本のみのボビンより

幅が広くなっています。幅が違っても何ら手を加える事無く容易に装着出来、同じ程度の

テンションを保ったまま力糸をリールに巻き込めるホルダーが必要となりました。 

で・・またまたお宅して工作デス(~o~)

先ずはその幅の差を吸収し、均等にテンションをかける為にはどうするか・・・と考え、

今回はバネを使う事にしました。

そのバネですが、ホームセンターには適当な押しバネが無く、今回は自作します。

先ずサンドポール作成の時に使った9.5ミリ径のステンレスパイプに釣具店で天秤用として販売している

焼き入れされたステンレス針金の0.8ミリ径のものをプライヤーでしっかりと保持し、

パイプに針金をしっかりと締め付けるようにグルグルと巻き付けて

バネを作ります。

巻き終えて、プライヤーを開放すると出来上がったバネは針金の張力で

ボヨヨーンと内径が13ミリ程度にまで勝手に広がります。

大体10ターン程度のバネを作って両端をカットすると下写真のようなバネが出来ます。

ここで一応外形13ミリのステンレスパイプがバネに差し込めるか確認し、入らない場合は手直しします。

そして若干引き伸ばして押しバネにします。

次に13ミリ径のステンレスパイプを3センチの長さにパイプカッターでカットし、

この13ミリ径のステンレスパイプのセンターをボルトが通るように

内部に6ミリ径のボルト用ステンレスナットを差し込みます。これはギリギリの寸法ですので、

ボルトのバラツキにより、差し込め無い場合はハンマーで叩き込みます。

次に、この13ミリのステンレスパイプ用のフランジが付いたパイプ受け金具を買って来て、

その内側に6ミリ径の皿型の頭をした60ミリの長さの

ボルトと8ミリ径ボルト用ステンレスワッシャーを仕込みます。

このステンレスパイプ受け金具は殆どのホームセンターで入手出来、

大概はステンレスパイプの近くに展示、販売されています。

価格は2個セットで6本の木ネジが付いて200円程度です。

そして下写真のようにパイプの内部に納めたナットにボルトを締め込んでゆきます。

適当に締め込んだら次に先程作ったバネを装着します。

そのバネを押す形でもう一個のパイプ受けを下写真のように差し込み、

バネの圧力で右側のパイプ受けが飛び出さ無いように

外形14ミリのスプリングワッシャーを差し込み、ストッパーとします。

更にその上から6ミリ径のナットで硬く締め込み、このストッパーを固定し、

本体は完成です。この状態で右側のパイプ受けを左に押すと左側のパイプ受けの所まで

バネを押しながら移動出来る状態となります。

そしていよいよ力糸ボビンの装着です。

この状態でテンションの加わり具合を確認し、圧力に応じてバネの長さを調節しておきます。

ステンレスパイプ受けが力糸ボビンの穴に差し込まれ、フランジも大きいので

力糸ボビンの裏面が下写真のように複雑な形状のものでもスムーズに回転します。

力糸ボビン自体は前回同様に蝶ナットとステンレスのワッシャーで固定します。

バネを採用した為、力糸ボビン幅は5ミリ程度の薄いものから最大27ミリ程度まで対応出来、

バネのターン数が多いので、ボビンの幅が変わってもテンションの掛かり具合は

あまり違わないものが出来、ほぼ満足出来るものとなりました。

ステンレスパイプ受け金具のフランジ部分には3つのネジ穴が開けてありますので、

ここにステンレス木ネジを差し込み、クーラーにネジ止めします。

よって以前に作った力糸ホルダーは撤去となりました。

前回のものは力糸ホルダーを金具を使ってクーラー壁面から浮かす形で取り付けないと

力糸ボビンの裏側に有る糸留めから糸をつまんで引き出せませんでしたが、

今回のものは力糸ボビンがバネの力で常に浮いている形となり、クーラーの何処に取り付けても

容易に力糸ボビンの糸留めから力糸をつまみ出せるようになりました。

そして何か金具でゴチャゴチャしていたクーラーの右側面が少しスッキリしましたし、

重い金具を減らせたので若干軽量化も出来ました。(~o~)