私は先日からイシゴカイを飼育し、何とかエサを食べ続けて成長するようになりのましたので、
今度はイシゴカイよりも難しいとされるチロリの飼育に挑戦してみたいと思います。
チロリは関東では東京スナメと呼ばれるキスの特攻エサですが、
北近畿では販売している釣具店が私の知る限り数店で、イシゴカイ以上に鮮度が安定せず、高価なエサで
殆ど地元では良い物が手に入らず、京阪神から釣友が来てくれる時にお願いして持ってきてもらうのが常。
それでも粉にまぶして乾燥気味になってしまったチロリは鮮度が落ち、触るだけで切れたり、汁を出して弱って居る事が多く、
悩みの種となっています。
従って鮮度の良いチロリが手に入り、余ってしまったら是非飼育してみたいえさであり、
今回は大会で500円分程度ですが、余りましたのでチロリの長期飼育に挑戦してみる事にしました。
釣具店さんに聞くと、チロリもイシゴカイ同様にあまり冷やすのは良くないそうで、15〜20度程度で安定させるのが良いそうで、
イシゴカイと同様に先ずは活かせてみる事にしました。
っと言うより、私にはイシゴカイで成功した飼い方しか思い浮かばず、
現在飼育を続けて元気に砂の中で生活しているイシゴカイと同居させてみる事にしました。
投入したチロリは鳥取での大会の時に購入した鮮度の良いチロリで、海水を含ませた海砂の中に入れて大切も持ち帰り、
イシゴカイを生育中の大きなトレイに入れました。
投入直後のチロリ、少し色が薄く なってしまいましたが、(仮想の砂浜) に置いてやると、暫くして元気に動き 出し・・・ 朝起きて見に行くと 全部のチロリが潜っていました。 |
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2日後。5匹入れたチロリは砂に潜った ままだったので、 「未だ生きているのかな・・」と心配になって 掘り起こしてみる事にしました。 砂の上から 海水を勢い良く流して 掘り出すとイシゴカイよりも深い場所、 海水がヒタヒタ程度に浸かっているところで 元気に動き回っていました。 イシゴカイよりも余程活発に動き、 掘り起こすと イシゴカイは何だかのんびりとした動きで マッタリと潜ってゆきますが、チロリはすぐに 砂の中に潜ろうとしてうごめき回ります。 |
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画像でも判ると思いますが、今回は 1粒で海水を一日5リットル程度も浄化して くれると言う研究成果もある アサリを入れました。 このアサリはくにさわさんが 天橋立にアサリを 掘りに行くと言うので「活かしたままで 持って帰って来てね・・」と頼んでいたもので、 鮮度抜群のアサリを持って来てくれたので、 5〜6個砂浜に同居させてみました。 1日後、もうトレイに入れて15日も経過し、 少し濁っていた海水が一晩で 見事に透明に・・。 望んでいたとうりの働きをアサリが してくれたようで、 海水と共に濁りの成分を吸い込んで 食べ、綺麗になった水を吐き出してくれ、 先ずは成功。チロリも真っ赤になって 飼育3日目ですが、 このまま経過を見守ろうと 思います。 |
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その後2週間目。暫くイシゴカイと共に 飼育していたチロリですが、 日中は砂に潜った ままで生きているのか、弱っては いないか?と心配になり、 一旦掘り起こしてみる事にしました。 チロリを傷付け無いように 砂に海水をザブザフと掛けて 洗い流すとチロリが砂の中から 元気にうごめくチロリが現れました。 これで500円分のチロリですが、 砂を洗い流してもすぐにまた砂の中に 潜ろうとして活発に動きます。 日中は完全に砂に潜りますが、 夜間は殆どのチロリが 砂から1〜2センチ程度 頭だけを出している事が多く、触れると 間髪を入れず瞬間に砂に潜ります。 チロリはイシゴカイよりは湿った場所が良い ようで、水面よりも1センチ程度の高さの 砂に潜っています。完全に海水のみの中に 入れても嫌がり、すぐに砂の有る方向に 移動し、←の画像のようなヒタヒタと海水が 砂にしみこんだ場所に好んで潜ります。 イシゴカイはエサを食べますが、チロリは 食べている様子を見た事が無く、 食べていないか、砂の中で砂ごとエサを 食べているのかも判りませんが、 2週間経っても殆ど痩せておらず、 イシゴカイ同様に夜間になると エサを食べているのかも知れません。 |
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堀り上げて海水の中に入れると 色はやや薄くなります。 この状態で湿った砂の上に置いてやると、 また真っ赤になって砂に潜ってゆきます。 今回は長期テストなので飼育中に 切れたものは 釣り場に持って行って使いましたが 頭から尻尾まで綺麗なものはまたトレイに 戻してやりました。 |
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って事で今後どうなるか判りませんが、今のところはこの状態で半月は鮮度が保てたと言うより投入直後よりも動きやツヤも良く、
復活したのでまたいろいろと試行錯誤をするかも知れませんが、せっかく高価なエサを買って弱らせ、無駄にしてしまうのも勿体無く、
取りあえずは次回の釣行まで元気にいてくれたらなぁ・・。でもその時点で未だ真っ赤で元気に動いていたら、
何とか長期飼育が出来るところまでエサとして使ってしまわず、挑戦してゆきたいと思います。
チロリの飼育はイシゴカイよりも難しいと思っていましたが、返ってチロリの方が生存率は高く、
イシゴカイ同様に温度管理も何もしなくても長時間飼う事が出来ます。これから暑い夏が来ますが、
新鮮な海水さえいつも供給してやれば長く生きてくれる事も考えられ、今後も日曜の度に18リットルづつ
海水を汲んで来て頑張ろうと思います。