軽量サンドポールの制作
制作の経緯
現在サンドポールはステンレスのムクのタイプを使っており、丈夫で長く付き合っていますが、
「同じ物が欲しいが生産中止なのか売っていない」と、探しておられる方もおられ、私自身も
サイズは今のままでもっと軽い物を欲しいと思っていましたので、
簡単な自作方法を模索していました。
そして、ホームセンターと釣具店で揃う素材と材料、道具で簡単に自作出来るようになりましたので
ご紹介致します。
尚、仕様として、長さは並み継ぎ4.05メートルの仕舞い寸法と同じ長さとし、パイプ径は
シマノのエサ箱ホルダーがぴったりと取り付けられる10ミリとしました。
重さは現在使用している物が1キロ近く有るので半分以下を目標とし、且つ強度、防錆び性は
劣らない物とする事を目標にしました。単価はムク製が定価3800円に対し、これも半分以下を
目標にしました。
材料
ステンレス製のパイプ。1500ミリ以上の長さでパイプ径が10ミリ程度の物。 560円
ステンレス用ハンダ。400円 一本あたりほんの数センチ使用します。
ステンレス用ハンダフラックス。230円 一本あたりほんの数滴使用します。
幅広アルミ粘着テープ。3メートルで500円 一本あたり5センチ程度だけ使用します。
カールPCプラグ長さ35ミリ、8ミリ径のもの。15本入り300円 単価20円
以上はホームセンターで購入。
ルアー用真鋳製砲弾型オモリ 6個入りで420円、単価70円
イカダ用竿受け。 230円
以上は釣具店で購入。
工具
ハンダゴテ(200ワット程度のもの)
ハンマー
サンドペーパー 目の粗い物でOK
パイプカッター 無い方はホームセンターでパイプをカットしてもらってください。
ラジオペンチ
金属、プラスチックス用接着剤
制作方法
ステンレスパイプを カットする。 |
ステンレスパイプをお好みの 長さにカットします。私は 使用している竿の仕舞い寸法 に合わせております。 パイプはパイプカッターで 簡単にカット出来ます。。 工具が無い方はホームセンター でカットしてもらって下さい。 |
|
地面に突き刺す部分 の材料 |
地面に突き刺さる部分は硬く 強度が必要なのでここだけは 錆びない真鋳のムクオモリとし、 パイプ径よりわずかに細い物を 購入します。 |
|
先端部分の パイプ加工 |
購入したオモリはパイプの内径 と同じ8.5ミリだったので 挿入出来ない為、テーパー 部分を刺し込み、ハンマーで 叩き込み、パイプを広げます。 |
|
真鋳オモリのハンダ 付け下準備 |
径が広がったパイプにオモリを 刺し込み、ステンレスハンダの 乗りを良くする為にステンレス ハンダ用フラックスを塗ります。 |
|
真鋳オモリのハンダ 付け。 |
フラックスが塗れたら素早く ハンダゴテで先端部分を 十分に熱し、熱くなってから ハンダをオモリに押し付ける ようにして溶かし、ハンダ付け します。 |
|
先端部分の仕上げ | ハンダを先端部分全体に薄く きれいに流し、コーティングする ような感じで仕上げます。 オモリ先端部分の小穴もハンダ で埋め、バリが出たらサンド ペーパーで磨いてきれいに します。 |
|
竿受け部分の材料 | 竿受けはイカダ用の竿受け 部分がビニールでコーティング された物を購入しました。 これをパイプに固定、ねじ込む 為に、カールプラグと言う、 石膏ボードに器具を取り付ける 為に使うプラグをパイプに押し込む 事にしました。 |
|
竿受けの取り付け | 竿受けのネジ部分をペンチで 切り落とし、残った足にカール プラグを装着。接着剤をプラグと 竿受けの足に薄く塗り、乾かない 内にステンレスパイプに叩き込みます。 ここではハンマーで叩くと竿受け が傷付くのでドライバーの柄など で少しづづ叩き込みます。 |
|
エサ箱ホルダーの 装着 |
このエサ箱ホルダーは適合パイプ 径が10ミリですが、購入したパイプ は9.5ミリ。少しずれ易かった ので、幅広のアルミ粘着テープを 2回転分巻いて太くしました。 そこにエサ箱ホルダーを挟み込み ました。 位置は身長にもよりますが 竿受け下200ミリ程度が 使いやすいと思います |
|
完成写真 | 接着剤が乾燥したら完成です。 |
以上、制作時間は一本あたり1時間もかかりませんし、
制作費もムク製の半分程度で出来ました。重さは300グラム程度とかなり軽くなりましたし、
錆びる素材は使っていませんので長く使えそうです。
強度的にはムクよりは劣りますが、強風で竿を置いて少したわむ程度ですし、先端の形状の
せいか砂浜に突き刺しやすかったです。 竿受けはビニールコーテイングされているので
竿もキズ付けませんし、まずまずの出来?かと思っております。
今後、上ちゃんや監督に使ってもらって、改良する点が有れば対策したいと思っています。
尚、風で少したわむのが嫌いな方はパイプの内部にムクの鉄棒を入れれば良いと思いますが
かなり重くなり、実用的に問題無いのでこのまま使用しています。
hidebuさんの自作サンドポール紹介ページへ