そのD クーラー右側面にはスプールホルダーや仕掛け入れを取り付けました。

さて、次はクーラーの右側面の改造ですが、この面には正面の次に良く手を伸ばす

仕掛け入れやトップガン以外の天秤ホルダー、そして替えスプールなどを装備します。

先ず替えスプールですが、前回の8リットルクーラーではスプールバッグに入れ、

このバッグにスイベルやモトスも入れて、クーラーに引っ掛けて携行していました。

今回もそのやり方でやろうとは思ったのですが、そのままの流用では変化が無さ過ぎますし、

バッグは金具に引っ掛けるとどうしても垂れ下がったような形になり、見た目が悪かった

ので、今回はクーラーに「スプール取り付け金具」を設け、スプールを裸でしっかりと

取り付ける事にしました。

先ずその金具ですが、強度が有る、これもエーモン社のステンレス製の厚手の凹型金具を

買って来て、クーラーにしっかりとねじ留めします。

3本のネジの内、真ん中の1本はダイレクトにクーラーのベルトを通す整形部にねじ込んでいますが、

両端の2本は突き出た整形部から外れてしまう為、ステンレスのパイプを整形部の高さと同じ長さに

パイプカッターでカットし、締め込み高さが3本共揃うようにしています。

この両端のねじをハイプを通さずに締めると、グラついてガタが出てしまいますので、

必ずこのパイプは入れるのが強度を増す秘訣ですね・・・。見た目にもこうするとネジの

足が見えませんしきれいに仕上がります。

そして金具の両端の穴には6ミリ径で長さ30ミリのステンレスボルトを下写真のように

スプリングワッシャーとダブルナットで少々の事では緩みが出ないよう、強固に締め付けます。

そして蝶ナットで夢屋のスプールとウインズの大口径テーパースプールを装着しました。

クーラー側面とのクリアランスは下写真のように、ベルトの金具ともスプール取り付け金具とも

干渉せず、まずまずの位置関係に収まったと思います。

尚、スプールが裸でキズ付かないかと心配になるような時や雨降りの時はリールに付属している

スプールガードと言われる幅広の保護用ベルトをスプールに巻いてやると良いと思います。


次にトップガン以外の天秤ホルダーですが、これもHidebuさんに作って頂いたジュラコン樹脂製の

天秤ホルダーを取り付けました。 やはりこのホルダーもクーラー最下部に取り付ける事で

クーラーの重心がなるべく下になるような位置にしました。 更にこれもステンレスねじで

強固に取り付け、天秤の重さでカダが出ないようにしました。

ホルダーには良く使う海草天秤や林さんのスペシャル自作天秤、

そして熊本天秤など数種を装着してみました。(~o~)


更に、上部のジュラコン樹脂部分にステンレス製のドアの取っ手をねじ留めし、

ここに仕掛け入れとなるスピナーベイトワレットのベルトを通すようにし、

下部のジュラコン部分にはスピナーベイトワレットがだらしなく垂れ下がらないよう、まっすぐに

なるようにぴたつきハンガーを貼り付けました。

そしてスピナーベイトワレットを装着。

ピナーベイトワレットは小サイズと大サイズが有り、どちらも内部にはビニール袋が仕込まれて

おり、写真の大サイズはオーナーの仕掛け巻きが約10巻入ります。

(1巻に4セット巻いているので、40セットの仕掛けが携行出来ます。)

以前にもご紹介しましたが、仕掛けは本のページをめくる要領で何処にどんな仕掛けが入っているか

すぐに判り、取り出しも容易です。 もしこの仕掛け巻きを円筒容器に入れて携行すると、

どの仕掛けが何処に入れて有るのか判り辛く、一番奥の仕掛けを取り出す時は全部の

仕掛け巻きを放り出さなくてはならず、私も何か良い入れ物は・・・といろいろと探し回って

昨年出合ったのが、このスピナーベイトワレットなのです。 こいつはお気に入りなので

前回の流用で行くことにします。(~o~)


次に最近HPをご覧の皆様から、「3リットルや8リットルクーラーで使用されている

力糸を保持しているスプールインと言う商品が売っていない・・」とお問い合わせを

時々頂きますので、今回はそのスプールインと同等の器具を作ろうと思いました。

で・・8リットルクーラーに装着していたスプールインの実物は

下写真の左下の赤い円形のやつでして、長年使っている、

まぁ・・オマケのようなものですが、一応作るからにはしっかりした物を作りたいし、

いろいろと考えました。

で・・今も使っているスプールインですが、これはベースとなる円形の部分の真ん中に

凸型の突起が有り、ここに凹型のキャップとウレタンをかぶせ、力糸のスプールを挟み込んで

使用するようにしています。 しかしこの凹型のキャップ部分は摩擦だけで保持されているため、

私もうっかりして無くしたり、勝手に外れて釣り場に着いたら力糸ごと外れて

しまって困った事も有りました。(T_T) 

その上、どの幅のスプールにも合う物では無く、2種類のキャップが付属してはいましたが、

良く使っている力糸のスプールの幅とは適合しない上、スプールの銘柄などを書いてあるシールが

貼り付けて有る面をキャップ側にすると、大抵の力糸は糸の端を反対側の糸止めで押さえてある為

銘柄が見えない面を表側にしないと、糸の端を引き出せなかった事も有り

私にとってはいまいちの道具でした。

そこで、おまけでは有りますが、この外れ易い、幅調整出来ない、と言う欠点を何とかし、

スプールのどちら側に糸止めが有っても糸を容易に引き出したいと言う使い勝手の向上を

含めつつ、私なりに作ってみようと思いました。


先ず取り付け位置ですが、両側面は埋まってしまったので、正面右端にしました。

端にしたのは、後で述べますが、スプールのどちら側に糸止めが有っても指で糸の端をつまめる

位置にしたからです。

で・・台座の形状ですが、スプールインは円形でスプールより径が大きいので裏側の糸止めの糸を

つまめないので、台座は長方形の板としました。

またまたですが、エーモン社の写真のように曲げてあるステンレスの金具を買いにホームセンターに

走り、下写真のように、6ミリ径で長さ50ミリのボルトを回転軸にする為に、

これもスプリングワッシャーとダブルナットで天秤ホルダーの金具と共締めにして強固に固定します。

そして下写真のように、この新設した金具の表面がクーラーの前面より少しだけ前に出るように

天秤ホルダーとの間にナットを挟んで位置合わせをしました。

このような台座の位置にしてやる事で、力糸のスプールが回転しても

クーラー表面に接触してキズ付ける事は無くなります。

また、上写真中央右端に見える、ボルトと金具に挟まれているパイプ状の部分は

ステンレスで径が10ミリの、サンドポールを作った時の余りパイプを長さ15ミリに切ったもので、

これに6ミリのボルトを通し、ナットで締め付けています。 これは私が今使っている

サンラインの力糸のスプール幅が約15ミリなのですが、実はこの60ミリのボルトでは長過ぎたので

こいつを挟み、長さを補正しています。(きっちり計って買い物をしないといけませんなぁ・・(~_~;))

でも、将来もっと幅の広いスプールの物を使うようになった場合や力糸を2個、

糸止め部分を外側にして背中合わせに重ねて装着する場合には

こいつを外して使う事も出来ます。(~_~;)

次にスブールの押さえ部分ですが、これは外径が25ミリ、穴の径が12ミリのステンレスワッシャーで

裏側には厚さ2ミリのウレタンをゴム、ナイロン用接着剤で貼り付けました。

そして6ミリ径のボルトに合う蝶ナットも購入し、

先ず本体の軸に先程と同じパイプをスプールの表面より1ミリだけ頭が出る長さに計ってカットし

挿し込み、

次に力糸のスプールを装着。そして上写真のウレタンを張ったワッシャーを挟んで

蝶ナットで強く締めます。

強く締めても先程のスプールの面より1ミリだけ出たパイプでナットの締め込み位置は規制され、

ワッシャーの裏に貼り付けた2ミリ厚のウレタンが1ミリ程度に圧縮された位置で止まります。

私が使ったウレタンの硬さでは大体この位の締め具合の時に丁度良いブレーキが掛かり、

このままテンションを掛けつつ、リールに力糸や道糸を巻く事が出来ました。

もちろんベース部分が板状でクーラーの端に有る為に例えスプールの裏側に糸止めが有っても

糸の端はつまめますし、

蝶ナットで硬く締めているので、勝手にスプールが外れたりするトラブルは

発生しません。

全て頑丈なステンレスで作りましたので、本家本元の樹脂が割れて壊れ易い欠点も無くせました。

と・・・おまけにこいつも作ってみましたが、出来上がってみると、今までのスプールインで

使い勝手が悪かった面を無くせましたし、全てホームセンターで揃う物ばかりで作りましたので

スプールインを探しても無いと言われる皆様に「簡単に作れますヨ」と今後は言えますなっ(~o~)。

とっ、ここまででクーラーの右側面も完成しました。

最後は後面とお化粧ですなっ(~o~)

でもおまけ作りに結構注力してしまい、今日の工作はここでおしまいです。m(__)m

でも、後はそんなに苦労しそうにありませんし、また娘がステッカーをペタペタと貼り付けて

くれるので楽勝?かなっ。

仕上げ編はまた後日・・・・ではっ(~o~)