ちょっと工夫 ダイワのクーラーGXシリーズの魚投入口の蓋にダンパーバネ装着。
ダイワの小型クーラーでGX.SXシリーズには魚投入口が付いており、このクーラーをキス用に
改造して使う時はここからキスを放り込みますが、クーラーが少し前傾して置かれていたり、
後方から弱い風が吹いただけで、「パタン」と蓋が閉じてしまい、キスを一匹づつ針から外して投入
しようとする度に、閉じてしまった蓋をいちいち開けねばならない事があります。
キスが一度に何匹も掛かるとそれだけ開ける手間も増え、このクーラーを使っている上ちゃんが、
「シマノのクーラーのようにバネが有って、開いた状態を保持出来るほうが良いなぁ・・・」
「何か細工して改良出来ないかなぁ・・」と言いますし、私もこのクーラーの8リットル・・GXU-80を
但馬豊岡サーフさんの例会で頂き、今年のメインで使うクーラーに改造しようと思っていたので、
先ずこの欠点を改良してからキス改造にとりかかる事にしました。
「バネが無いのなら、何とかバネを取り付けてやろう・・・」
と考えつつ、クーラーの蓋を見つめている内に、
蓋の回転軸部分に何とかバネを取り付けられそうな場所を発見!!。
早速そこの軸補強?桟のような部分を下写真のように一部ニッパーで切り落とし、
カッターの刃できれいになるように削ります。
次はこの部分に収まるようなバネを作ります。
材料は天秤を自作する時に使う釣具店で売っている1ミリ径のステンレス線で、
材質にねばりが有り、巻くとバネに使えます。
これを細い2ミリ径のプラスドライバーに撒きつけ、バネを作成しました。
なるべく「ヘタリ」が出ないように10回程度巻き、バネの片方の端は
蓋にひっかかるように少し曲げました。
そしてクーラー本体に当たる側はラジオペンチなどでU字型に曲げます。
ここでもSDさんから頂いた天秤のリング作成用ペンチが大活躍(~o~)です。
加工が終わったバネです。10ターンで大体1.5センチ程度の幅のバネが出来ます。
そのバネを何回か曲げ伸ばししてバネの強さとヘタリにくさを確認したら、
今度は蓋にこのバネを通す軸を取り付けます。同じステンレスの1ミリ径の針金を
長さを測って切り、ライターで加熱して、一気に蓋のプラスチックを溶かしつつ刺し込み、穴を開けます。
左の端が仕切りに突き当たり、右の端が仕切りに隠れる所まで刺し込みます。
そして一旦針金を抜き取り、スベリを良くする為と変形防止の為に、
ボールペンの芯のパイプをカットして仕込み、バネとボールペンの芯が同軸になるように
再度ステンレス線を差し込み組み立てます。
最後にクーラー蓋本体側のバネをU字型に曲げた部分にバネが
移動しないようにステンレスの頭が皿状になった木ネジをねじ込み、
バネを固定します。
軸が細くて、バネの力が強いので、蓋を閉めると多少バネが変形しますが、機能的には問題ありません。
このバネのお陰で、蓋を閉める時の硬さは大体シマノのクーラーと同等程度となり、
クーラーを真横にして、少し蓋が閉まる方向に動く程度となります。
屋外に出してテストしましたが、かなりの強風が吹いても勝手に閉まりませんし、
開ける時はストッパーを外すだけで後はバネの力で「ピョンッ」と完全に開いてくれ、使い勝手が
良くなりました。
ニッパーとラジオペンチと焼き入れをしたバネステンレス線(天秤作成用として釣具店で売っています)
だけで30分もあれば装着出来ますので、蓋が簡単に閉まり過ぎて困っておられる方は一度
お試しください。