絡み激減ワイヤー砂ズリ

キスの数釣り仕掛は8本〜10本針ともなると、全長が4メートル程度となり、一寸ミスして

投げ損なったりすると、天秤や力糸に仕掛が絡みます。

通常のキスの数釣りの場合、砂ズリは不要ですが、投げ損なって天秤にブレが発生したり、回転した場合は絡みますし、

ウネリが強い日にユツクリとさびく場合も波に仕掛が揉まれて天秤や力糸に仕掛が絡んだりします。

私も時折そんなヘマをやらかしますが、特に天秤が砂紋バスターの場合、一旦仕掛が天秤に絡むと、

通常のL型固定式天秤よりもやや構造が複雑なせいで仕掛絡みを解き難いもの。

そんな、砂紋バスターを使用する上でネックとなっていた天秤への仕掛絡みを何とか減らせないか・・と

かねてから試行錯誤していましたが、今回、「ナイロンコーティングワイヤー」を使用する事で、

仕掛絡みが殆ど発生せず、もし一旦絡んでも素早く解く事が出来る事も実釣で確認しましたので御紹介します。

準備物は

♯37番程度、ナイロンライン比6号相当のナイロンコーティングステンレスワイヤーハリス


ナイロンコーティングタイプがベストですが、入手出来なければゴーセン社の「キングポイント」などのステンレスワイヤーハリスの

ナイロンハリス6号相当程度の太さのもの。

そして天秤とワイヤーを結合する為のスリーブ。



ワイヤーとスリーブが準備出来たら早速天秤に取り付け開始。

先ずはワイヤーの先端を折り返してスリーブで輪を作ってスイベルなどの結合具を取り付けます。ワイヤーの長さはお好みですが、

大体40センチ程度で良いと思います。

天秤の先端とワイヤーの先端はバリが出ないように鋭利なニッパーで切断し、スリーブに通します。

スリーブは先に天秤の足の側に通し、圧着後の抜け止めの為に天秤の足の先端1ミリ程度を少し曲げておきます。

次にスリーブにワイヤーも通し、ペンチで圧着します。ワイヤー側はナイロンコーティングタイプなので

圧着だけで抜ける事は有りませんが、ナイロンがコーティングされていないワイヤーの場合は結び玉を端に作って抜け止め処理をします。

天秤に結合するとこんな感じ。フロロの砂ズリに比べてシッカリとした張りが有り、絡み激減、

6号程度の太さなので飛距離には殆ど影響しません。ある程度バネ効果が有り、キスの乗りも良いと感じました。

海で使用中の様子。飛行中や海底に沈下中には天秤の軸や力糸から仕掛が離れる為、絡み激減、ロング仕掛も安心して遠投出来ます。

伸びが無いワイヤーなのでアタリ感度も抜群ですし、ワイヤーの張りがバネの役割を果たし、

キスの乗りも優秀でした。釣行テスト当日は向かい風にもかかわらず

4.3メートルの8本針を使い続けて絡みは皆無。快適にキス釣りを楽しめました。(^^)v