6−4チタン製サンドポールの製作

私はステンレスパイプを利用してサンドポールを作り、キス釣りを楽しんでいましたが、

今回はステンレスよりも軽いチタンを使ってサンドポールを作りました。

また、従来品はエサ箱取り付け位置は一旦固定すると容易に上下出来ませんでしたが、

今回は可動式とすると共に手拭用のタオル掛けも取り付けました。

サンドポールは使う砂浜の砂の質によってポールが刺せる深さは変わりますし、

竿受けの高さもまちまちとなりますが、頻繁にエサを取り出すエサ箱は使いやすい高さに

調節出来るほうが使い勝手も良く、手返しにも影響します。

また、キスを外してすぐにエサを付ける場合は手拭タオルもエサ箱の近くにあるほうが良く

今回はこの可動式のエサ箱とタオル掛けを工夫して取り付けてみる事にしました。

今回は8ミリ径のムクのチタン棒を入手し、ポール本体として使っていますが、

当初純チタンを購入したところ、意外や材質に張りが無く、フニャフニャとしてブレが酷く、

使い辛い素材でしたので、一寸奮発して純チタンより3倍近い強度が有る6−4チタンの

素材を使っています。 

6−4チタンはチタンにアルミニウムなどを混合した合金ですが、比重はチタン同等ながら

強度は数倍高く、原子力発電所の熱交換器や航空機にも使われている素材です。

この素材も当初は純チタンがあまりにもフニャッとしていたので10ミリのものを検討しましたが、

材料代が高いのと、重くなるので、ブレが許せるギリギリのサイズの8ミリ径としました。

チタンは溶接する時に完全に空気を遮断しないと

空気中の酸素や窒素と化合して変質するので、特殊な溶接機と技能を要する素材で、

今回は一部にステンレスのパイプや丸棒を使う事で溶接しなくても作れる方法を考えました。

また、6−4チタン丸棒はブレが少ない強度ギリギリの素材と書きましたが、

強風下ではブレる事も有るでしょうし、砂のキメが細かい浜ではポールを刺し難く、

力一杯刺してやる必要も有り、8ミリ径のチタン棒だけでは若干強度に不安も感じ、

別途ステンレスの12.7ミリ径の補強パイプも装着出来るようにしています。

このステンレスパイプは強度も高く、簡単には曲がらない強度が有る事は前作のステンレス製ポールで

使用して確認済みなので、これを脱着可能とする事であらゆる砂質の浜での使用が出来るようにしました。

長さはキススペの仕舞い寸法である1430ミリより20ミリ長い1450ミリとしました。、少し長めにしてやる事で、

竿と共に束ねて持ち歩く時に穂先を何かにガツンッとぶつけても、サンドポールのほうが長いと

サンドポールの竿受けが竿先を守ってくれるからです。

重量は単体で400グラムを切る事を目標としました。

補強のステンレスバイブを装着時は200グラム程度重くなりますが、その場合でもトップガン33号4個分である

600グラムを切るべく製作に取り掛かりました。

先ずは工具を準備します。

金属パイプや棒を簡単にカット出来る

パワーカッター(13,000円也)と

素材をしっかりと保持する万力(3,000円也)

ヤスリを装着したサンダー、

(1,800円也のバッタもん工具)

ハンダゴテ、ステンレスハンダ、

ステンレスハンダ用フラックス、紙ヤスリなど。

今回も愛犬に「また何を悪さするのか・・」と

注視されつつ作業開始です。

前回はこいつに天秤ホルダーを

取られてしまった苦い経験も有り

「邪魔するなヨ〜ッ」と注意しつつ道具を揃えました。

先ず竿受けの製作に取り掛かります。

何か適当なY字型の金物は無いかなぁ・・

と思いつつホームセンターをうろうろとしていたら

有りました(^^)。

何に使うのか良く解からない

ステンレスの引っ掛け金具ですが、

このY字の角度、棒の径が良さげ・・(~o~)

全体の大きさは200ミリ程度で針金の径は4ミリ程度の

ステンレス製で283円也。(^^)

こいつをカットして使う事にしました。

前回の竿受けは受け部分がU型をした

イカダ用の竿受けを流用しましたが、

U型では竿と竿受けの間で力糸を挟み込むので、

今回は糸を挟み込みにくいY型としました。

但し金属むき出しでは竿の表面にキズが着くので、

後日ビニールラバーでコーティング予定です。

前回の竿受け
そしてこのY型引っ掛け金具を

パワーカッターでカットします。

パワーカッターならほんの3秒足らずで「チュインッ」と

切断出来ます。

この火花と金属音で愛犬が驚愕してブッ飛んだぁ・・(~o~)

愛犬を威嚇、牽制する意味でもこのパワーカッターは

効果抜群デス。
同様にU字型の部分を切り落としてしまいます。

作業は金物をシッカリと固定して手袋も忘れずに

やりましょう・・。
きれいに切れた283円也の引っ掛け金物。

安物の素材で溶接部分の加工はいまいち。
そこでカットした端面とY型のくぼみ部分の

溶接のバリをサンダーで削って綺麗に

してやります。
金物のヤスリがけが終わったら

9.5ミリ径(内径8ミリ)のステンレスパイプを

100ミリ程度にカットしてそのパイプに

先程のY型金物を刺し込みます。
この部分はステンレスどうしなので

ハンダ付け可能なので、ステンレスハンダ用

フラックスをタップリと塗り、200ワットの高カロリー

ハンダゴテで加熱してステンレスハンダを流し込み

ハンダ付けします。

ハンダはパイブの中まで流し込むように

大目に使います。ハンダ付け後は冷まして

ハンダ付けの時に出来るバリや余分なフラックスは

サンダーで削ってきれいにします。
「作業監視中の愛犬殿・・・

この位の加工でよろしおまっしゃろかっ??

目をそらさないでしっかりと製品検査をお願い

します。m(__)m」
愛犬・・・「ウ〜ム・・いまいちじゃが

もうすぐお昼でエサも欲しいし今回は目を

つむっておいたるわい」

・・・と愛犬の完成検査にパスしましたのでホッと一息

入れてタバコを吸っていると愛犬が前足で立て掛けた

サンドポールを倒す・・・・「ゴルァ・・!!。」

といつも作業の邪魔をしてくれます。(>_<)
(>_<)
「加工はともかくワシは臭いが気になる〜・・

フラックスの洗浄が足らんので薬品臭くて堪らん。

もっとしっかりと洗わんとあきまへんで。」

と・・犬に叱られつつ再度ゴシゴシ洗ったら

ハイプ部分を100ミリの所でカットします。
このステンレスパイプの内径は8ミリ。

そのステンパイプの一部を

ブライヤーで僅かにつぶして細くして

同じ太さのチタンパイプに

刺し込みます・・・がっ同径なので、なかなか刺さらず

木槌で叩いて叩き込み、固定します。

まあ・・この叩き込んでようやく収まるのが設計どうり・・

でありまして、ガタも無く、もちろんスポッと抜ける事も無く

竿受けとポール本体が溶接不要で

シッカリと結合完了デス。
お次はポール先端の加工です。

砂に刺さる部分をテーパー状になるように

サンダーで削ります。

無理に削ると熱でチタンと酸素が結合して黒く変色

しました・・(T_T)のでそのような事にならないように

摩擦の熱を冷ましつつ少しつづ削ってゆきます。
「大体これ位の削り具合でどないでっしゃろか?」

「そんなもんやろなっ」と犬と問答しつつ

楽しい一時は過ぎてゆまきす。

作り出すと時間も忘れて一気にやる性質なので

朝からやってもうお昼過ぎ・・・

「ワシはサンドポールの出来よりも腹が減りましたけど・・

単純な棒ばかり見つめ続けても暇やし

もうぼちぼちメシにしませんか?」と犬がぼやいています。
さてっ午後の部開始です。

次は補助補強パイフ゜の製作ですが、

これは至って簡単で先程の9.5ミリ径のステンレスパイプを

2本、50ミリにカットしておき、別途

12.5ミリ径のステンレスパイプを900ミリにカットして

その両端に1本つづ9.5ミリ径パイプを20ミリ程挿し込み

ハンダ付けします。
そのハンダ付けしたパイプをチタンポール本体に挿し込み

補強パイプ付きサンドポールの完成です。

先程も書きましたがチタンポールの

外径とステンパイプの内径が

同径なので、ピッタリと組み合わさり、

ポールに対してパイプ部分はスムーズにスライドします。

この状態で差し込むと、砂に刺さるのはポール部分だけで

補強パイプ部分はスライドして上方に移動し、

地面から900ミリの部分が

ブレ無く補強される事になります。
「肝心のエサ箱取り付け部分は

どないなっとるのでっしゃろか」

と愛犬が不安気・・・。(^_^;)

「ああっ忘れとりました」って事で

これも9.5ミリ径ステンレスパイプを50ミリにカットして

ポール本体に挿し込み、エサ箱に付属しているホルダーを

挟み込んで取り付けて完了。

ここも僅かにパイプをつぶして装着すると、

「グッと力を入れるとスライド可能で

上下に移動出来るのだゾ〜ッ」

「タオル掛けも作る言うとったがなっ」

「一遍に出来んわいっ・・今から作るがなっ」
って事でこれも9.5ミリ径

ステンレスパイプを50ミリにカットして

僅かにつぶし、「別途シッカリと用意しておいた

ステンレス棒を曲げた引っ掛け金物をハンダ付け

したら良いのじゃ〜」(^^)

「しっかりと用意したって・・・??

さっき切り落としたY型の金物の

切れ端を拾って使うだけやんか。」・・と犬に笑われながら

またハンダゴテを加熱して素材にフラックスを塗ります。
←のようにハンダ付けし、

バリをヤスリがけしてきれいにしたら

手拭タオル引っ掛け金具の完成デス。
そのタオル引っ掛け金具もポール本体に挿入。

これも強く力を加えると上下に移動可能です。

各部分の可動の様子デス。

砂地へのポール本体挿し込み長さによって高さを

約300ミリの範囲で移動可能デス。(^^)
「出来たぁ・・(^o^)丿」と喜んでいると・・・

「さて?重さはどないなったのかな?。」と愛犬が不安げに

首をうなだけます。

「ヨシッ計ってみるかっ」と・・・私も一寸不安ですが、

ハカリを準備します。
先ずはポール本体とエサ箱、タオル掛け金具を合わせた

状態での体重測定。

計ると目標の400グラムは

軽くクリアして366グラム。(^o^)丿
3
フル装備となる、補強用パイプと合わせても

580グラムと目標のトップガン33号4個分を

切る軽さに仕上がってくれました。
体重測定が終わったら

次は竿受け部分の竿キズ付き防止の為に

Y型の竿受け部分に柔らかいコ゜ムを

コーテイングすることにしました。

一般的な竿受けはここが堅い金属のままだったり、

プラスチックの竿受けも多いですが、

いずれも竿の上塗り塗料やエポキシコーティング剤

よりも堅いですし、擦れ合って竿には細かいキズが

付きますので、ここはぜひとも柔らかくて滑り難い

ゴムかビニールのラバーを装着したいなぁ・・と

考えていたら良いものが有りました・・(^^)

JEFCOM社の液体ラバーコートと言う商品ですが、

缶の絵にあるように金属などをドブ漬けするだけで、

簡単に柔らかいゴムラバーが

コーティング出来ます
この缶に竿受け部分をドブ漬けして

サッと引き上げるだけで

簡単にコーティング出来るのですが、

漬けるのはほんの1秒程度にしておかないと

厚みが5ミリ程度にもなり、作業は一瞬の勝負に

なります。
チャポンッと漬けてサッと引き上げた状態ですが、

これでも約1ミリ程度の厚みに液体ゴムが

塗布され、後は2時間程度乾燥させると

シッカリしたコ゜ム層が竿受けを覆い、

コーティングは終了です。
今回は渋い黒でやりましたが、

赤や黄色もありますので、お好みで・・・

コーティングの工程で余分に塗布した所は

カッターナイフで簡単に切り落とせますので、

ドフ゛漬けの時に垂れても気にする必要は

ありません。

液体コ゜ムの以外にも熱収縮コ゜ムや

使わなくなったラジオペンチやニッパーの

握りの所の滑り止めグリップ部分を抜き取って

流用したり、エアーポンプのナイロンホースを

カットして挿し込んでも良いと思います。

尚、シマノのステッカーはお化粧デス(^^)
補助パイプにもステッカーをあしらって

チタンサンドホールの完成デス(^o^)丿

っと・・言う事で今回はムクのチタン丸棒を使ったサンドポール製作記でした。

またお金に余裕が出来たら、今度は6−4チタンパイプを使って

更に軽くて補強パイプが不要なものも作ってみたいものてすが、

溶接が難しい素材でもあり、今後の課題です。

でも今回使ったチタン丸棒でも6−4チタンならば強度的に問題無さそうですし、

北近畿の柔らかい砂浜では殆ど補強パイプは不要で、重量も

ガイド付きキススペCXと同等程度の400グラム弱に収まりましたので、

ほぼ成功したのでは無いかと思っています。

来春はこれを使って軽快にキス釣りを満喫出来そうで、今から楽しみじゃ〜っ(^^)