サイドボックスにスプールホルダー

私は、2013年に作った投げ専用クーラーからサイドボックスの蓋の裏のデッドスペースにスプールホルダーを

作って取り付け、テストして来ました。

釣り場で道糸の号数を変更をしたり、道糸が切れた時に交換する事になるリールのスプールですが、

これをサイドボックスの底近くに収納してしまうと、先ずはその上に入れた仕掛けや他の小物を取り出さねばならず、

釣りの再開まで時間がかかったり、安易にサイドボックスに放り込んだままにしていると、

スプールどうしや、ハサミなどとの接触で傷付いたり・・とスプールの収納場所、方法には結構気を使います。

しかし、このスプールホルダーをサイドボックスの蓋の裏と言う、いわゆるデッドスペースを利用して取り付けると、

すぐにスプールが取り出せ、しかも他の小物との接触が避けられる事から、結構便利に使って来ました。

最近は、「作り方を教えて下さい・・」「針金の太さや各部の長さを教えて下さい・・」などなど、

お問い合わせが多くなりましたし、チームの内外を問わず、製作して取り付けて欲しいと依頼も多くなって来た事もあり、

「ならばコンテンツとしてHPに追加しよう・・」と思い、

改めてその作り方やサイドボックスへの取り付け方を説明させて頂きます。

スプールホルダーと言っても、ご存じのとうり、ステンレスの天秤製作用バネ線を曲げただけの簡単な小物ですが、

私はダイワとシマノのリールを所有しており、シマノは2種類を使用しています。当然各々のスプールのサイズが異なりますが

それら全てのスプールに対し、一種類のホルダーで対応出来ないといけません。

その曲げ角度や、各部の長さを決めるに至ってはステンレスバネ線をかなり消費し、10回程度もカットアンドトライし、

ようやく満足がいくサイズと形が決まった、結構作り上げるのに苦労したアイテムですが、

一度作ってヒナ型を作っておくと、天秤同様、何個でも同じものが容易に作れますし、針金を曲げるだけ、

難しいハンダ付けや切削加工なども不要ですので以下をご覧頂き、自作されて使う方が増えれば

考案者として嬉しく思います。

先ずは、ステンレスバネ線の曲げ加工ですが、

各部の長さは画像をご参照下さい。

足の部分の先端には、

約3ミリ径の輪っかを

曲げ加工しています。

この程度の簡単な曲げ加工なら、

ラジオペンチでも十分可能です。

ステンレスバネ線は硬質のもので、

1ミリ径のものが最も確実に脱着出来ます。

それより細いとホールド性が落ちますし、

太いとスムーズに脱着する事が困難となります。

画像では、足の先端どうしの

間隔は3.5センチ程度となりますが、

取り付ける時には

若干縮めて3センチとなります。
取り付け位置ですが、

ダイワのハード樹脂製サイドボックスの場合、

ダイワのリールは径が小さ目なので

一直線に並べて取り付け可能ですが、

シマノのリールのスプールは径がそれより

大きく、一直線では収まりません。

私は前作のクーラー制作時に

すでに作っていたのでその取り付け位置は

判っておりましたので今回、Tuskerさんから

依頼されたものはそのままの取り付け位置で

コピーして制作する事とし・・。
先ずはスプール軸の位置を決め、

ホワイトボード用のマーカーでマーキング。

その中心から各々15ミリ離れた位置に

3ミリ径のドリルで2か所に穴を開けます。

スプールの大きなシマノ製スプールの場合、

スプール軸穴の中心から

半径45ミリの範囲は

平面を確保しないと収まりません。

このサイドボックスの場合は

サイドボックスの蓋にバックル用の

凹みが有り、平面を確保するには

この位置しかスプールを2個取り付ける

場所が有りませんが、

ダイワ45用スプールのみなら、

一直線で取り付け可能です。

PVサイドボックスの場合は、

蓋に凹んだ部分が無い為に

シマノのスプールであっても、一直線の

横並びでの取り付けが可能です。
ホルダを蓋に取り付ける為に

ステンレスのM3×10ミリの

ワッシャ付きナット、ボルトセットを購入します。

価格は150円程度です。

取り付けにはナットとボルトが各々4個と

ワッシャー8枚が必要です。、
ドリルで開けた3ミリ径の穴に

ワッシャーをかませてボルトを通し、

ナットでしっかりと取り付けます。
ワッシャーを挟んでいるのでガタ付かず、

蓋に穴を開けても防水性は心配有りません。
完成したら、スプールを装着して

蓋の端や凹み部分と干渉しないか確認。

もちろん、スプールどうしも

ぶつかったりしない位置となるように

しなくてはいけませんが、

このようにギリギリで収まるのが

唯一、先程に開けた穴位置なのです。
側面から見たところ。

蓋の裏のスペースを有効利用しているので、

あまりサイドボックスの内容量を圧迫せす゜、

大きなスプールをコンパクトに収納出来ます。

ダイワの45用スプールは、

これより5ミリ程度は長いですが、

大した差では有りません。
ギリギリの位置にのみ取り付け可能なので、

蓋がスムーズに開閉出来る事も

確認しておきます。

テストの様子(動画)はこちら。

とアップ画像はこちらで。
最後にお決まりの・・・

今回はオリジナルステッカーでお化粧〜(^^♪

以上、簡単な工作で出来ますし、投げ専用クーラーの便利なアクセサリーとしてご覧の皆さんにも

使ってもらえると嬉しいなぁ〜なんて思いつつ、また今後もいろいろとオタクアイテムを考案出来たらと思います。