福井県の砂浜海岸はどこも砂流出防止テトラの投入や護岸整備、砂防工地が盛んで

ここ勢浜も浜の西端から２００メートル程度の波止が完成し、その先端部より

東側はテトラや岩石が投入され、昔の遠浅な砂浜のイメージは消えてしまった。

特に波止が出来てからはその内側の砂浜が広くなり、とても浅くなったが、

ゴミも多く漂着し、海底も流れ藻やゴミが多く、キス釣の引き釣りは目に見えて

釣果が落ちた。　目の前に波止が無い浜の東半分も渚から沖８０メートルラインに

砂流失テトラや大きな岩が投入され、近投しか出来なくなってしまった。

高浜方面が荒れて波が高い時でもここは波が小さく、キスも中型主体で１００匹位は

釣れたが、今はちょい投げしか出来なくなったのは残念である。

替わって今は手摺付きの釣り波止から沖向きに投げての大ギス狙い、特に夜釣りでは

３０センチクラスも釣れており、梅雨入りから７月末までは実績も上がっている。

エサはチロリが抜群で、細めのマムシでも釣れる。　海水浴シーズンは浜は人であふれ

夜も花火遊びが多く、釣り人の入る余地は無くなる。　９月からもキスは釣れるが

型は中型が多くなり、チャリコやカワハギ、ベラが多く、エサ取り対策に忙しい。

家族連れなら安全に五目釣りを楽しめるが、投げで大物を狙うなら、釣れたキスや小アジを

掛けた飲ませ仕掛けでマゴチを狙うと思わぬ大物が釣れ、６０センチクラスも出ている。

ポイントは波止先端部から外向きが良く、５０センチオーバーを３本釣っておられる釣り人を

見かけたこともあります。　晩秋からはイシガレイ、マガレイ、マコガレイの順に乗っ込み

ますが、ここは全体的に乗っ込みの時期が遅く、一番釣れ出すのが早いイシガレイでも

１２月初旬以降となります。　型は手の平から大きくても３０センチ程度で、数も多くは

釣れませんが、北西風が吹いても湾内なので荒れる事が少なく、冬は釣り人も少ないので

のんびりと楽しみたい人にはお勧めです。