今回御紹介するのはリール用メンテナンスオイルですが、これは鳥取の海風さんから頂いたもので、
海風さんが使っておられるスーパーエアロテクニウムMgを触らせてもらった時、
そのとても軽くてシットリとした回転感に一寸ビックリ。同じMgを使っていて余りにも回転の滑らかさに違いが有るので、
「ギアオイルは何を使っているのですか?」と早速聞きますと、「チタン配合オイルを一滴垂らしただけです。」との事。
その後、そのオイルをわざわざお送り頂き、私も試して見てビックリ。
回転感の滑らかさでは定評が有り、愛用しているチタンですが、やはり回転させると
例え新品のギアに交換直後でも僅かなギアノイズが発生します。
しかし、頂いたオイルを言われるようにギアに一滴垂らすと・・・。ギアノイズは殆ど消え、シットリとした回転感だけが残って
まさにスベスベの滑らかさに変身。(^^)
さて、そのオイルですが、釣具用小物用品を取り扱っているYOU.SHI(八輝)から販売されているもので、
フイッシィング用メンテナンスオイルと記してあります。
製造元はRESPOであり、ここのチタンオイルを釣り用のパッケージに詰めて販売されています。
チタンオイルとはRESPOのチタンオイルの解説を見るとオイルに液状化チタン微粒子を配合したもので、
そのチタン微粒子は鉄の微粒子の20分の1の大きさで、ほぼ真円のチタン微粒子がギア歯面などの表面に密着し、
ペアリングの役目を果たし、今までオイル成分による滑り作用だけに頼っていた潤滑に、
チタン微粒子の転がり作用が加わる事により、
超低摩擦、耐熱性、磨耗防止に絶大な効果を発揮するようです。
でっこのオイル自体はサラサラの粘度が低いオイルですが、他のグリスと混合しても親和性が高く、
変質や硬化しないそうで、コ゜ムや樹脂も侵さず、安心して使用出来ます。
サラッとした低粘度のオイルなのでこれだけではシットリ感は得られず、粘度の高いリールグリスと混合するのがコツです。
混合すると言っても予めグリスを塗布しておいたリールのハンドルを回転させてグリスをギアに馴染ませてから、
こいつをギア歯面に一滴。これだけで回転感は劇的に変わります。
今はダイワのモリブデングリスと混合使用していますが、モリブデンの金属面密着作用とフリクション低下効果に加えて
このチタンオイルのベアリング効果があいまって、それは素晴らしい回転感が得られます。
最初はチタンとMgで試しましたが、高過重が予想されるパワーエアロのギアにも一滴。
ステラと同等のギア精度を誇るNEWパワーエアロでさえ、その変化に驚かされます。
私は決してオイルメーカーや釣具メーカーの回し者ではありませんが、今までいろいろと使ったオイルの中では
最も一発で効く、素晴らしいオイルに出会いましたので紹介させて頂きました。
価格は10ミリリットルで1500円と高価ですが、僅か一滴で長期間効きますので
何台ものリールに使っても有り余る程で、そんなに高い買い物では無いと思います。
但し、前述しましたように、ギア面にはグリスとの併用が必須です。 またベアリングにも効きますが、
ベアリングの場合もこれだけではシットリとした回転感は得られず、クリスと共に指でベアリングにすりこむように
注入してやると、音を発しつつ回っていたベールアームローラーのベアリングが無音で滑らかに回るようになります。
今の所、ダイワのモリブデングリスにこいつを一滴添加。・・これ最強です。(~o~)