こじんまりとした漁港が見えてくる。　ここが小黒飯漁港で波止が一本と狭い埋立地

だけの小規模な漁港です。　漁港の入り口には車止めのチェーンが張ってあるので

県道沿いの路肩に有る駐車スペースに車を置き、上写真の長い屋根の下を歩いて

行くと波止の基部に出られます。　波止の内向きは小船が停船してあり、

釣り場は外向き一帯となります。　波止の基部は藻場やシモリが多いですが、

カーブ付近より先端周りまでは砂地が多くなり、ここでキスの良型と中型カレイが

釣れます。　春は４月頃から６月までカレイがコンスタントに釣れ、３０センチ程度が

数釣れる時もあります。エサは青イソメで良く、流れが無い場所なので長めの仕掛けで

頻繁に誘ってカレイの食い気をそそるようにします。

キスは６月初旬より本格化し、隣の難波江が波で不調な時に水深が有る

こちらで竿出しすると引き釣りで２０センチクラスを主体に良く釣れます。

夜釣りではチャリコ交じりに３０センチ近い大型も出ており、エサはチロリに

絶対的な効果が有る場所です。

夏場はヒラメ狙いも面白く、波止周りにはアジも湧くのでこれをサビキで

釣ってのませ仕掛けで狙うと高確率で釣れます。　初秋にはマゴチも濃くなり、

これもアジやキスをエサに時折６０センチクラスも出ています。

晩秋からはイシガレイが乗っ込み、これも大きくても３５センチ程度ですが

数は良く出ています。　冬場の北西風に強いのがここの特徴で、

強い東風さえ吹かなければ荒れには強い場所で、周辺の砂浜が底ウネリで

釣りにならない時の逃げ場として覚えておくと良いと思います。