投げ北フィニッシィングモーターⅢの製作記

私は過去からキス釣り用の竿はストリップで購入し、自分でガイドやリールシートを取り付けておりますが、

その時に使うフィニッシィングモーターも太くて重めの投げ竿に適した頑丈なものを自作し、エポキシのコーティングを行って来ました。

モーターはチームの皆にも貸し出して数多くの竿が製作されて来ましたが、

今年も新製品が発売される時期となり、誰かが新竿を購入するハズ・・・???。もしかして、わても???。

って事で、早春はモーターが必要な、お宅して巻き巻きの季節。

ところが過去に2台有ったモーターの1台は行方不明。又貸しの結末はどうしてもそんな事になりますが、

残る1台だけでは貸し借りが激しくなりますし、出来れば1台よりも2台同時に稼働させて仕上げるほうが効率的。

てな具合で、今回も材料を揃え、少し工夫も凝らして機能性をUPさせてやろうとモーターの作成に取り掛かりました。

で・・・市販品のモーターは6~7千円もしますが、私は仕事で家電の修理もするのでバラした家電の部品の廃物利用をしつつ、

製作費の目標は1,500円以下で作ってやろ~と、午前中は材料の買い出し、午後から製作に取り掛かり夕方近くまでかかって作り上げました。

購入物その1 40ミリ径の

水道管のエンドキャップ。

120円也。

その横の蝶ボルト4ミリ径

長さ25ミリを3本で90円也。

6ミリ径、100ミリの長さのボルトとナットのセット

が1本100円也。
先ずはエンドキャップに3.5ミリのドリルで

60度の間隔で3ヶ所に穴を開けます。
その穴にネジを切るように4ミリ径の

蝶ボルトをねじ込んで竿を挟んで固定する

チャックを作ります。
ボルトで竿を締め付けると傷が付くので

ボルトの先端には4ミリ径の先端キャップを

300円と物の割りに高かったものの、

購入して・・・
長すぎるので半分程度に切断して接着剤で

固定します。
キャップの中心に6ミリのドリルで穴をあけ・・・
ナットでしっかりと締めて固定したら、
竿を固定して回転させる為の

チャックが完成となります。
肝心のモーターは、1分間に6~7回転する程度

の低回転のACステッピングモーター

又はシンクロナスモーターが必要ですが、

購入すると数千円し、予算をはるかに

超えるのでぇ~。

壊れて廃棄する電子レンジの部品を流用。

今でも安物の電子レンジは庫内の加熱ムラを

防止する為にお皿に食品を乗せて

ぐるぐるゆっくりと回るようになってますが、

これはそのお皿を回すモーターの廃物利用。

銘板には、60HZで1分間6.9回転。

50HZなら5.8回転と適度な回転数。

消費電力は僅かに3ワット。

小さい電力なのに、ギアで回転を落としている

為、トルクはとっても強く、指でつまんで

止めようとしても全然止まらないと言う代物。
モーターの軸は6ミリ程度の径で、樹脂。

尚、同等の市販品を購入される方は

こちらで1300円程度でネット通販されています。
モーターの端子にコードをハンダ付けします。
モーターとチャックは、テレビのアンテナ線の

心線を抜き、外被を利用して結合。

チャックのボルトをコードの外被にねじ込んで

固定し、モーター側は接着剤で固定。
次にまた廃家電から取り外して来た

スライドレール。

これは廃棄される冷蔵庫から外したものでぇ~

冷蔵庫の何処に使われているかと言えば、

引き出しとなっている冷凍室や野菜室のドアを

スムーズに引き出す為に使われている

レールの再利用。

ペアリング内臓でスライド量は、

冷蔵庫のドアの引き出し長さを

想像してもらえればよろし。(^^♪

冷蔵庫にこれでもかと大量に食品を押し込む

困った主婦が多いせいで、クソ重いドアと食品を

両側から支えられるよう、

重くてとっても頑丈な作り。

このドアの両側に有る2本のレールを、

適当な幅でカットした木材を挟み込み・・
木ネジで固定します。
こんな形で2本のレールが合体しました。
その合体させた木材の上にまな板、ちごた、

ローラーを乗せる基台を乗せて木ネジで固定。
基台には、竿が接触して回転しても傷が付かない

柔らかいシリコンゴムをタイヤにした

台車用のローラーを

150円で2個購入して木ネジで固定。

この2個のローラーが竿を支えつつ

スムーズに回転します。
細い穂先でも2個のローラーの間で

安定して回転してくれます。
次はいよいよステッピングモーターの取り付け。

1800ミリの2×4材を350円で購入して

150ミリの長さの所で切断し、

モーターの突起を逃がす為の穴をあけて

残った2×4材の土台に木ネジで固定します。
ステッピングモーターを木ネジで固定し、

チャックを保持するための柱を2×2材

200円也を150ミリの長さにカットして2本、

土台に木ネジで固定して立てます。
この柱に、300円で購入した凸型金具を

取り付けて固定し、土台に

チャックが取り付きました。
一寸試運転し・・スムーズに回転するのを

確かめたら。
モーター部分は、適当な厚みの有る板で

覆うようにして固定し、柱や

モーターがガタ付かないようにします。
これも、壊れたエアコンから外してきた

漏電遮断器。(^^♪

スイッチ兼、万一漏電した場合に回路を

電源から遮断する安全装置。

木ネジで固定し、電源コードとモーターまでの

配線をします。

これでフィニッシィングモーターⅢの完成。
富士工業のステッカーでお化粧。(^^)/
このように、太くて重い元竿は、スライドレールを

移動させてモーターから遠い位置で

支えてやると安定して回りますし、

ガイドやリールシートの取付位置にローラーが

有ると回せないので干渉しないよう、

前作同様にローラーの基台はスライド式として、

移動出来るようにしましたが、

今回はスライドレールと言う、優れもので

よりスムーズに、ガタも無く

移動出来るようになりました。
市販のフィニッシィングモーターは、

V字型にカットした台に張り付けた

布の上で竿を支えて回すという、



何だか竿のコーティングが布との

摩擦で削れそうなものが大半で、

穂先はともかく、投げ竿の太い元竿を回すには

形からして摩擦が多そうですし、

土台も簡単に倒れそうで不安定な感じ。

しっかりと作った土台に乗せた

柔らかいゴムローラー式の

竿受けなら、竿との摩擦も有りませんし、

スームズにガタも無く回転します。
って事で、約3時間で完成。

新竿を購入したら、

大活躍してもらおうと思います。

動作中の様子はで。

って事で、隠岐さ~ん。リールシートの移動、いつでもOKよ~っ。(笑)