エポキシコーティング装着方法
以前は竿に装着したガイドの巻き糸部分への樹脂コーティング方法は
フイッシィングモーターが無かったので、速乾性の接着剤を使っていましたが、
今回フニッシィングモーターを導入しましたので、メーカー製の釣竿のように、
リールシートとガイドの樹脂コーティング部分に乾くのが遅いエポキシ樹脂を使い、
じっくり、丁寧に、そして樹脂層を厚めに仕上げて見る事にしました。
先ず、竿へのガイド、シート装着は前回同様、お好みの色の竿巻き糸で巻き付けます。
次にエポキシですが、私は東邦産業のN.Tエポキシコートを準備しました。
このエポキシは2液性で、付属の注射器を使い、等量づつエポキシと硬化剤を小瓶から
吸い出して使いますが、仕上げ塗りには混ぜてから10〜20分は放置して少し粘度が高まってから
巻糸部分に塗布します。
先ず不要な所に樹脂が付着しないようにマスキングテープを
使って写真のようにマスキングします。巻いた糸より0.5ミリ程度離してマスキングテープを
巻くと、完全に巻糸を覆う形で樹脂を塗布出来、こうする事で、完成してからの
糸ほぐれ等のトラブルが防止出来ます。
次に、下塗りとして、余り粘度が高くない、5分程度放置したさらっとした樹脂を筆で薄く塗り、
糸にエポキシを染み込ませます。ここで余り粘度の高い物を塗ると糸に樹脂が十分
染み込まず、気泡が出来たりしますので、あくまでも軽く塗り、一旦ここでフイッシィングモーターで
4時間程度回転させ、乾燥、硬化させます。 途中、2時間程度経過したら、マスキングテープを
剥がし、(完全硬化するとテープが剥がせなくなります・・(>_<))
その後2時間・・また乾燥硬化させ、手で触ってもベタ付かない位固まったら、
軽くサンドペーパーで表面を滑らかにしておきます。
次に2回目の厚盛り仕上げに取り掛かりますが、同様にマスキングしてから、
今度は混合後20分程度経過した、粘度の高い樹脂を、この時は筆は使用出来ない粘度なので
ヘラや小さなスプーンで少しづつ、竿を回転させながら一滴づつ最初は擦り付けるように、
巻糸部分に垂らしてゆきます。
竿が回転しているので、少し大雑把に垂らしても樹脂はきれいに馴染みますので、
少しづつ厚みを増してやるつもりで、垂らし加えてやります。
回転させている最中にも多く垂らし過ぎると下に垂れ落ちる程度の粘度が良く、
下に垂れ落ちても、気にせず、垂らし加えている内に、大体1ミリ程度の厚みに仕上がって来ます。
そうしている内にかなり粘度が高まって来ますので、後はモーターに仕上げを任せていれば、
表面がピカピカ、内部まで透き通って、厚盛りとなりますのでそのまま1日程度回し続けておけば
完全硬化し、完成となります。
シート部分は手で触る事が多いので強度を高める為に、少し厚めに仕上げると良いでしょうし、
ガイド部分は余り厚くすると、竿の感度や重量に影響するかも知れませんので、
少し薄めに仕上げます。
以前の接着剤と違い、硬化後は透明度が高く、硬度もかなり硬く、少し擦れた位ではキズも付かない
程です。形も滑らかに曲線を描いて硬化しますので、私も始めて挑戦しましたが、
「難しそう・・」と思って居た先入観よりは簡単に装着作業を楽しめました。
やはり、時間を掛けて、じっくり仕上げると綺麗に、しっかりと仕上がりますねぇ・・・(^_^;)
但し、完全硬化、カチカチになるまでは夏場で3日掛かります・・・3本継の竿なら
下塗りと仕上げ盛りで1週間は夜なべして・・・のつもりでお試しを・・・・
私の場合は夜に塗って、会社に行って居る時はモーターに任せて乾燥・・の繰り返しでした。
乾燥後は塗布面に呉工業のクレポリメイト等の鏡面仕上げ剤を塗ってやると、更にツヤが増しきれいに
見えますヨ・・・(^o^)丿。