KISU Type-R・・・2010 シマノが放った新世代先調子遠投キス竿。
カタログによると従来の最高級キス竿であるキススペに採用されているハイパワーX構造のブランクスにスパイラルXと言う
カーボンテープを巻き上げて締め上げ、反発力とねじり剛性、コントロール性を更に強化したと有り、
新製品に弱い私はまた今年もコロッと騙されたかのように買う買う病が発病。
もとより投げ釣りを始めた頃からずっとシマノの竿のファンでもあり、フィツシィングショーで即購入を決めてしまって
翌日には篭定釣具店さんに予約の電話をしていました。
そして待つこと2ヶ月余り・・・4月23日、ようやくメーカーより第一ロットの出荷開始。
翌日には私の自宅にも運送便で届けてもらい、楽しみにしていた新竿と対面となりました。
今までに無い幅が有るダンボールを 開梱すると、シルバーに輝く派手な 包装箱が出て来て、内部には 同時に注文したリールシートとKガイドの セットも同梱されていました。 |
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早速ガイドセットと リールシートを取り出し、 慎重に箱から竿袋を引き出すと KISU Type-Rのロゴが入った 竿袋が出て来ました。 竿袋は今までに無い厚みの有る クッション入りの シッカリした縫製のもので、 チャックを開くと・・・ |
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内側はなぜか朱色。 3分割された竿袋から元竿、2番、穂先と 順に引き出して付属品も全部確認。 光が弱い場所ではこのように 茶色っぽく見えますが・・・ 照明を当てるといわゆる玉虫色と言うか トカゲの尻尾色。(~o~) 色 |
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付属品は玉口外周を保護するPリングに レザノヴァ製のリールシート部と キャスコングリップ部に装着する グリップカバー、バランスウェイト。 ロッドベルト、合わせマークシール、 パワーアシストグリップなど フル装備ですが、 キススペのような立派なハードケース (使う事も使っている人を 見る事も稀ですが) はこの竿では省かれています。 グリップカバー |
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同時に購入したのはKガイド トーナメントセットと チタンゴールドリールシート。 |
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さて・・悩むのは・・篭定釣具店の 寺田店長さんも悩んでおられたけど 巻糸の色をどうするべか・・。 場所によって虹色に色が変わるので 何色をチョイスしても同色とする事は無理。 純正はラメ無しの濃紺色で何だか地味に 見えるし、無難に済ませるなら ラメ入りの濃いブルーか紺色あたりか・・。 |
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と・・悩ましく考えていたら、 先日マスタライズキスの巻き換えをして 残った糸が目に付き・・ これは寺田さんに「マスタライズに巻いたら とても綺麗ですよ」と進められて 使った残り糸。 確かにコーティングするとまるで ルビーのような輝きとなる巻糸で 個人的にぼやけたピンク色の印象が強い マスタライズが美しいルビー色で 締まった感じになり良かったけど・・と 思いつつ試しに糸だけを巻いてみるか・・・。 |
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まあ・・こんな派手な色の糸でも 竿の塗色がゴールドやらシルバーやら パープルやらとまるでクリスマスツリーに ぶら下がっている玉のように派手に光る のでかなりハデハデ系の色を使っても 竿の色に負け気味となってしまい、 「もう何でも一緒かぁ・・」 「勿体無いしこの色でもええかぁ・・」 「飽きたらまた巻き換えたら良いし・・」と 悩むのは止めて |
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糸だけを試し巻き。 「ウム・・微妙じゃ〜」 巻く部分の竿の色が ピンクならまあ良いけど ブルーの部分はちとドギツイかな?。 青のラメ糸も買おうかな・・。」 と悩むのを止めと決めた尻から また悩みがふつふつと・・。 |
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と思案していたら竿の裏側に こんなロゴを発見。 竿尻から800ミリの所に シートの取り付け位置の目安とする シートポイントが印刷されておりましたっ。 |
って事で初対面初日の印象はこんなところ。次はロッドクラフト編となります。
ガイドの取り付けを始める前に 先ずスパイン出し。 竿尻側を硬い床などに押し付け、 竿先や2番を曲げながら スパインの位置を探ります。 Rでは私の所有竿だけかもですが、 キススペよりもハッキリとした スパインが存在。 2番は硬くて出し難いですが、 思いっきり竿を押し曲げると2番にも 存在し、その位置に目印となる マーカーを貼り付けました。 |
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次はガイドの位置決め。 今回は何も考えず・・と言うより、 先ずはメーカーの推奨する位置で 使わないとメーカーの竿に対する 設計思想と程遠い 性能になる事も有るので 推奨位置で使って不具合なら 微調整するつもりで推奨位置どうりに ガイド取り付け位置を設定。 その場所にもマーカーとなる テープを巻きつけて完了。 |
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バットガイドは今回も篭定釣具店さんの チタンWリングガイドを装着。 取り付けは先ずホログラムシールを2重 程度に巻き、その上にガイドを乗せ、 上からスレッドで固定。 普通ならその上からエポキシで コーティングするのですが、 今回はアメジスト色の 大きめのラメ入りの 極薄熱収縮チユーブを入手。 スレツドに薄くエポキシで コーティングして ガイドを固定してから、 熱収縮チューブで締め付け、 最後にまたエポキシでコーティングすると 言う工程で行いました。 従ってコーティング作業が 2回必要ですが あまり分厚く、不細工にならないように 仕上げました。 |
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これは最後のコーティング前で 熱収縮チューブを通し収縮中の 様子。 シワが残らないように注意しつつ 収縮させ・・ |
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2液性のエポキシを良く混合して 少し粘度が高まってから コーティング位置に筆で少しづつ、 フィニッシィングモーターで竿を 回しながら塗り付けます。 エポキシが垂れてしまっても 気にせず、この程度の厚みに なるよう、数回に分けて塗り付けて 竿を回し続けると約2時間程度で ムラが無くなり、均一な厚みで 硬化が始まります。 |
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今回も2台フィニッシィングモーターを フル稼動させて・・1台に元竿をセットして リールシートの乾燥、硬化をさせ、 もう一台で穂先と2番を継いでガイド部分 の仕上げ・・と 同時進行で一気に仕上げ中。 そして約丸2日この状態で 竿を回しながら ようやく完成。この時のコツは、 エポキシの混合率。 主剤よりも硬化剤が少しでも多いと 硬化せず、ベタベタとした状態で いつまでも硬化しないので混合率に 注意を払う事と、温度と湿度。 20度程度は無いと硬化し難く、 湿度が高いとエポキシが濁って透明度が 悪くなるので私はいつもエアコンの前に モーターを据えてやっとります・・(~o~) |
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ようやく硬化完了。 スベスベで透明な硬い皮膜となり、 ガッチリと固まりました。 |
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スレッドを巻く幅はなるべくコンパクトに 仕上げるのが間延びしたように ならなくて良いと個人的には思うのです。 ガイドの足の幅よりも延々と 幅広く巻いても取り付け強度は 何ら変わりません。 幅広く巻いてもスレッドも エポキシも多量に消費するだけなので、 ガイドの足が隠れたら少しだけ余分に スレッドを巻くに止めるのが コンパクトに且つ美しく仕上げるコツだと 思います。 |
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硬化後はコーティング部分を よりスベスベ、滑らかにするため、 シリコンのコーティング剤をスプレーし、 丁寧に磨くと・・・ まるでアメジストのように コーティング部分が輝き始めました。 |
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蛍光灯の照明下ではブルー基調ですが・・ | |
太陽光線の下では紫に・・と 光の色合いによって色調が変わり、 これでトキねぇさんにも 「いまいち冴えんのう・」 とは言われないのでは無いかと・・。 と言うより、かなりおばさん好みの 色に仕上がったのでは 無いかと苦笑しつつ ロッドクラフトしてました・・。 |
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尚、今回の竿ではスレッド両端の 飾り巻きは一旦はやって みましたが、下地の竿がキラキラと 輝き、飾り巻きをすると 逆に安っぽくなるので止めました。 リールシート部分も足が隠れる程度の 巻き幅にしてコンパクトに仕上げました。 |