カッ飛び天秤競演
製作者 | 全体写真 (海草天秤30号との比較) |
オモリ部分写真 (海草天秤30号との比較) |
特徴、使用感など |
SD殿 | SDさんからキス健さんを通じて 頂いた天秤で32.5号の その名も「SDライナー」。 足が加工されて いない物を私が適当な長さに カットし、先端がリングとなる ように曲げ加工しました。 海草天秤より道糸側で2センチ 仕掛け側の足は1センチ長く して試投させて頂きましたが キス健さんが追い風で 「8色ツン」が出たと言われて おられたとうり、追い風に乗ると グングン飛距離が伸びます。 逆に向かい風では多少左右の ブレが発生するものの、扁平な 形の割りに安定していました。 只向かい風が強い時に高い 弾道ではブレが大きくなるので ライナー気味に飛ばす事を 前提に重量バランスを考慮 して制作されている?ようです。 (これが名前の由来?) 6色を超えてからの伸びが すばらしく、その前頭形状も 最も鋭いものの一つと言えそう です。さびいた時の抵抗感の 無さも特徴でムクオモリに多い 砂紋にひっかかるような感じも 船底型の形状で減されるようで とてもスムーズに引け、高速 サビキにも適しているように 感じました。 |
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エボ7 殿 |
エボ7さんから頂いたスペシャル 天秤で、これは鋳型にナマリを 流し込む手法と違い、 ロケット天秤35号の特に 羽根部分を削り込み 約33号程度に贅肉を落とされた ものです。 天秤近くのムダな部分 を削り落とす事で 重量バランスが 頭に近い所に移り、 安定性が増し 空気抵抗が減るようで、 追い風、向かい風、 そして横風にも安定した 飛びを体感させて頂きました。 改造前のロケット天秤は 高い弾道の時に 6色あたりからふらつく 傾向がありますが、 それが見事に抑えられ、 着水までとにかく安定 して飛ぶゆえに、 海草天秤より 1センチ短い足でも 仕掛け絡みが殆ど無く、 安心してカッ飛びを楽しめます。 元は遊動式の天秤 なので足は1ミリ径と太めですが アタリは強く感じますし、キスの 掛かりも良いようです。 これも天秤側が細くスムーズに 引け、高速サビキにも適して います、追い風ではSDライナー に若干劣りますが、 逆に向かい風に高い弾道で 発射しても6色以降 の飛距離落ちはブレが少ない分 有利なようです。 但し鋳型から作るので無い為、 量産には適していませんが、 数失う事は少ないと思いますし、 鋳型製作やナマリの 溶解作業等を伴いませんので ナイフやヤスリを上手く使えば 誰でも挑戦出来る 改造天秤としてお勧め出来る のではと思います。 |
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佐織 | 私が改造した天秤で海草天秤 30号に5号の釣鐘型オモリを ハンダ付けし、先端部分を削り 込んで、約33号に仕上げました 先端を尖らせ過ぎたかなっ? と思える程削り込みましたが ここまで尖らせるのにかなりの 労力を要し、当然ながら量産は 不可能です。先端は細いので すが、オリジナルよりは 重量バランスが頭に近い 部分にあるようで、ブレは無く 突き抜けるように飛んで行き ますが、フライ気味で投げる と、6色を過ぎたあたりから ストンと言う感じで失速気味に なる為、少し低めの弾道で 投げる必要があります。 横風には強く、ブレも無い為に 足の長さは改造しておりません 向かい風が強い時に飛距離を 稼ぎたい時に使用しています。 |
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佐織 | これも海草天秤にオモリを ハンダ付けしたものですが、 上の天秤の重量バランスが 頭に近い為、これを低減する 為に比重の軽い真鋳のルアー 用オモリをハンダ付けしました。 ナマリ部分の先端部も少し削り 込んだので、重量バランスは オリジナル海草天秤と大差 ありませんが、空気抵抗は かなり改善?されているようで 初速があまり落ちない ようです。上の天秤よりは6色 からの飛距離落ちも少なく、 きれいなカーブで 海中に突入し、 着水音も小さくなっているよう? です。これはとちらかと言えば 追い風に向き、フライ気味で 投げると風に乗る感じで 飛距離が稼げるようですが SDさんの天秤には及びません。 追い風で多用するのでこれは 1センチだけ足を曲げ戻して 長くしており、仕掛け絡みも 少ないと思います。 海草天秤同様に スムーズに引け 無風又は追い風ならばこれを 使っております。 |
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林殿 | 林さんから頂いた手作り 天秤で、林さんは日本各地 の手作り天秤を研究、観察 され、その中で気に入った 北陸地方のムクオモリと オリジナルの涙型等、 他にも沢山の天秤を製作 されています。 ナマリを流し込む鋳型も 各種、各号数とても沢山 作っておられるようで、 釣友の方の注文にもきめ 細かく応じておられる ようです。また、その 鋳型もとても精度が高く、 ナマリを流し込んだ後、 鋳型から取り出しても 殆ど整形や削り込みの 必要が無い様で、その 痕跡もありません。 色は砂浜の砂に似せて 黄みがかった金色で 輝いております。 断面は真円で、横風に 強く、先端はきれいな カーブで尖らせてあり、 向かい風には私が投げた 天秤の中でも最も強いと 思います。重量バランス にも優れ、ライナー、フライ どちらの弾道で飛ばしても ブレたりストンッと落ちる 傾向は無く、きれいに 飛距離が伸びる印象です。 アタリの出方はムクオモリ なので、海草天秤よりは オモリが砂に潜り易いのか 少し弱く感じますが、 砂紋に対してはかなり 影響が少なく、重く感じます が、バタバタと跳ねる感じは 抑えられます。 特に写真左側の北陸型は その傾向が強く、三里浜や 波松等、特に砂紋が大きい 浜でスムーズに引きたい時 に適しているようです。 一方左の涙型は 林さんがオモリの理想系と して考えられた形状で、 特に空気抵抗が少なく、 私を含めて投げた方は 「半色は伸びる」と絶賛 する程、スムーズに空気を 切り裂くのか、海草天秤の ように、投げた時の 「キーンッ」と言う音は少なく 切り裂いた空気が、 ウズを作らず後方に流れて くれるよう、考えておられる ようです。富士のデルナー 天秤と似た形ですが、 メーカーが作る前から 自作でこの形を見出した 林さんには脱帽デス・・(^o^) こちらは砂紋には多少 影響されますが、ムクオモリ の中では引いた感じが軽く アタリにも敏感に反応します がこちらも海草天秤よりは 少し弱められるようです。 私が使って見た感想ですが、 北陸型は外海に面した 砂紋が大きな浜での高速 サビキに・・そして涙型は 海草ではもう一歩飛距離が 足らない時・・ド遠投したい 時に使ってみたいと 思いました。 |
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佐織 | TOPGUNの33号 改造品です。 TOPGUNはタングステン製 なので、ハンダ付けが出来ず 岩石用超強力接着剤を 使用してルアー用の タングステンワーム錘を 先端に接着しました。 重量増は約7グラムで これにより、少し軽いと感じて いた30号より竿に良く乗り、 平均して半色程度飛距離が 伸びました。 サビキ時の軽い感じや、 砂紋に対する影響感の無さは 殆ど変わらず、「30号では 少し物足らない・・」と感じて おられる方にはお勧めで、 飛距離は今まで私が投げた 天秤の中では最高の飛距離 を誇ります。(~o~) |
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ダイワ トップ ガン 33号 |
トップガンの33号です。 2003年3月までは 30号までしか有りません でしたが、4月に33号と 35号が追加されました。 写真は30号と海草天秤も 一緒に並べた比較写真ですが、 足は30号より1.5センチ 延長され、写真のように 海草天秤30号より 3ミリ程度短い長さと なりました。 これにより、飛距離には 若干不利なものの、 食い込みは良くなる でしょうし、元々仕掛け絡みの 少ない、安定して飛行する天秤 ですが、ライナー気味に 引っ掛けた時等、 不安定な挙動で飛行させた時 などでは30号よりトラブルは はかなり減ると思います。 足の径や材質は変わって いないようで、相変わらず 硬い焼入れがされた バネの力が強い足を 採用しています。 3号大きくなってもオモリ 部分の直径は変わらず オモリの長さのみ1センチ程度 長くして、より細長い形と なりました。従って 着水音は殆ど変わらないと 思います。 足の付け根に有る 潜水艦の尾翼のような部分 は形がより抵抗が少ない 角度に変更され、 面積も少しだけ広くなって います。 飛距離は向かい風の時なら 30号より半色近く伸びるかな?。 BX〜AXの竿を使った時には 重い分だけ良く竿に乗り、 楽に遠投が出来ると思います。 |