足場が良く、護岸に着岸している船も少なく、釣り易い場所で、駐車場も広くトイレも

有りますので、女性や子供でも安心して釣りを楽しむ事が出来ます。

湾奥ですが足元から水深はたっぷりと有り、２０メートル近い深さがあります。

このため遠投しても目の前を通過する船に道糸を掛けられる事も少なく、じっくりと

粘って大物を狙える場所です。　ここでの釣魚は初夏のマダイと冬場のアイナメが有名で

過去にはマダイは６０センチ級、アイナメも４５センチ程度のものが仕留められています。

マダイは５月末頃産卵の為にこの湾奥まで乗っ込み、夜釣りでエサをアオイソメの

房がけとし、なるべく遠投すればかなりの確率で釣れております。

投げる方向は湾口方向が良く、少なくとも１００メートル以上投げると

小さなシモリやカケアガリが有り、そのあたりで大物が出ています。

手前に仕掛けを取られるカケアガリも無く、護岸は低く取り込みは容易なので、

思い切って道糸は細くし、ナイロンなら３号、ＰＥなら１．５号程度の遠投仕様で

大物に挑むのがここのマダイを釣るコツです。　外道にマゴチやイトヨリの大物も

釣れますので大きめの針の一本針でじっくり粘るのが良いと思います。

一方冬場のアイナメはこのあたりにはシモリや藻場が殆ど無い為に数は期待

できませんが、砂泥地まで出で来てエサを探しているアイナメは大型が多く、

４０センチ以上が多いのがここの特徴で、私も以前に４３センチを釣った事があります。

３０センチ以下ならば、護岸からのちょい投げの捨石際で狙えますが、釣り人が多く

釣り荒れ気味なので、数を狙うならば他に転進したほうが賢明です。

いづれの魚を狙う場合でも車横付けでじっくり粘り、大型の回遊を待つ釣り場の

印象が強く、悪天時にも心強い釣り場であり、長期滞在にも適しています。

但し護岸から出ている浮き桟橋は釣り禁止となっていますので、立ち入って漁師さんと

トラブルが無い様に注意して下さい。　更に伊根町役場の流れ込みの近くはカレイの

好ポイントでもありますが、小さな湾なので少し投げ過ぎると対岸の船屋まで届いてしまい、

船にオモリを当てたり、家屋を破損したりしてしまいますので、万一道糸が切れても

届いてしまわないような投げ方で狙うようにして下さい。