上の写真は海賊寺さんから落ちギスOLMの時に頂いたフィニッシィングモーターと
パーツ一式です。モーターと竿を挟み込む保持具、そしてモーターと竿を支える台、
モーターを取り付ける為の木ネジ、そして両面テープが付いたフェルトの小さなシートを
「ロッド製作にぜひ・・」と頂きました。m(__)m
私が使っているモーターは毎分3回転ですが、このモーターは
写真の定格表示から読み取れるように、50ヘルツで毎分5回転となっており、
シンクロナスモーター(同期型)と書いてありますので、関西の60ヘルツでは毎分6回転・・・
よって関西では10秒で1回転するモーターである事が判ります。 消費電力は1.5ワットで
かなり小さく、回転させて指先で軸を摘めば回転を容易に止められる程度の
トルクですが、これでも竿を回すのには十分のトルクで、フィニッシィングモーターに
高トルクのモーターは必要無く、回転中に何かが引っかかって回転を阻んでも
止まる程度のほうが安全で安心して使えます。
竿の支持具は水道パイプの内径が30ミリの封止用キャップを加工されており、
キャップ部分にモーターと結合する為の6角パイプをネジ留めし、この6角パイプに
小さな6角ネジをねじ込み、モーターの軸に結合するように加工されています。
6角レンチで締め込むとしっかりと固定され、ガタ付きも出ない、しっかりした
設計ですね・・・(~o~)
そしてカップ部分に3箇所の穴を開けられ、これをタップでネジ穴加工した上で
蝶ボルトを取り付けてあります。
この蝶ボルトをバランス良く締め込む事により、竿が中央に固定され、モーターの回転で
回されるのですが、途中で緩まないように、6角ナットも入れて「ダブルナット」として
緩みを防ぐ工夫もされています。
ボルでこのまま直接竿を締め付けるとキズが付くのであらかじめ竿にはテープを巻いて
保護する必要がありますが、しっかりと竿を保持出来る、優れた方法だと思いますし、
強度の有る材料を使っておられ、長く使えそうで、さすがプロの使われる道具は
違いますなぁ・・(^_^;)
そして、小さなフェルトは上の写真のように竿の支持板に貼り付けるようにされており、
こうする事で、竿を回転させた時に、板との摩擦で塗装が侵されるのを防いでおられます。
さて・・これからが私の組み立てる番ですな・・・。
しかし、このモーターのリード線は細く、フニャフニャで引っ張りや
曲げを繰り返すと簡単に切れそうですし、
コンセントも付いていますが、コードが短く、
このまま使うにはテーブルタップ等で延長してやらないと使い難いかな・・・・・・・。
そして回転をさせたり止めたりするのにコンセントを抜き差ししなくてはならず、
それを繰り返していると、余計にこの細いコードにストレスが掛かりそうで何か不安で
使い勝手も悪そうです。
このままでは断線や被服の破れによる感電の恐れが無いとは言えず、
何よりコンセントとモーターが直結ですので、万が一にモーターの巻線が過熱や劣化で
ショートしたり、リード線の被服が絶縁不良を起した場合、
そして竿を回転中に何かが引っかかり過負荷になった場合には、コードやモーターが
熱くなって火災が起こらないとは限りませんし、先日お知らせしたように、皆様に貸し出す事も
想定しているので、最低限「電気用品取締法」に照らし合わせて、
問題が有る構造の物は安心して使ってもらう事が出来ません。(チョット堅苦しいカナッ(^_^;))
よって上写真のように、樹脂のボックスをモーター支持台に取り付け、
ここにヒューズホルダーとスイッチ、そして通電して
いる事が判る様にランプを設け、ボックスからは2メートルのしっかりしたコードを引き出して
安全性と使い勝手を工夫しました。
取り付けた物の詳細は・・・ヒューズはモーターが1.5ワットなので
0.1アンペアのガラス管ヒューズで十分で、
これ以上定格電流が多いと万が一のトラブルの時に役に立ちません。
スイッチは定格5アンペアで容量十分、そしてランプは放電ネオンランプとし、
通常のフィラメントが光るランプで起こりがちな、輸送中や落下時の振動で
玉切れが無いタイプを取り付けました。 こうする事で、
細いモーターのリード線には一切ストレスが加わらなくなり、
安全性も高まりましたので、これで安心して貸し出し出来ます・・・・(~o~)
スイッチはモーターのすぐ近くに取り付けしましたので、作業中にすぐON−OFF出来ますし、
ヒューズが切れた場合でも簡単に交換出来やすい位置にヒューズホルダーを設けました。
さて、早速試運転・・・(^^ゞ
さすがプロが使っておられる道具でしっかりと・・且つスムーズに回ってくれました。
海賊寺さん、とても使い易い道具を頂き、ありがとうございました。m(__)m
皆さんと大切に使わさせて頂きます(^^ゞ
これからはガイド装着が楽に、そしてきれいに仕上がり、楽しめそうデス・・!(^^)!