虫エサ保存専用クーラーの製作

製作の経緯

イシゴカイやチロリを購入して釣り場に行き、さぁ釣りをしようとエサを見たら鮮度が落ちてガッカリ・・・なんて事が有ると

釣る気力も無くなりますね・・。特に夏場は暑くて少しでもエサの管理を怠ると特にチロリは鮮度を保つのが大変で

ほんの2〜3時間で弱ってしまいます。

先日も夕方にチロリを購入し、未だこの時期は夜中は寒いので購入したまま容器にいれておき、朝パックを開いたら

早くもチロリは体液が出てどろりっと弱っており、ガッカリでした。

そんな折、キス研のK氏はエサ保存専用クーラーを持参しておられ、「海水をクーラーに入れてブクブクで酸素を送ってやると、

一週間はピチピチの鮮度のままで生きていますよ」と教えてくれました。

私も以前は海水を容器に汲んでおき、チロリを入れて一晩活かした事が有りますが、やはりチロリは体液を出して

すぐに海水が濁り、自己中毒状態でチロリはヘロヘロに・・(T_T)/~~~

増してや遠征で車で移動すると海水がチャプチャプと揺すられ、余計にチロリは弱ってしまうようで、何とかならないかと思っていました。

しかし、いろいろと聞くと教えて下さる人も居るもので、釣具店の店長さんに聞くと、

「チロリを砂に潜らせておいたら揺すられないし、活き活きとしていますよ」と教えてもらいました。

そこで今年の夏こそチロリを安心して保存、遠征出来るように何とかしたいと思い、エサ専用のクーラーを作る事にしました。

虫エサの飼育保存には適度な温度と常に酸素を含んだ綺麗な海水が必要ですが、

遠征には「虫がゆらゆらと揺すられない工夫」も必要な事が判り、

虫エサ専用クーラーの製作でそのあたりを考慮し、夏場でも最低1週間はチロリが鮮度良く使えるクーラーを製作してみたいと思います。

また、北近畿は未だチロリを販売しているお店が少なく、有っても価格の割りに量は少ないですし、購入時から.鮮度はいまいち・・。

そんな地域事情も有り、クーラーの製作に取り掛かりました。

試作と実験。(~o~)

先ず購入したのがエアーポンプ。

「佐織さんのように遠征が多いと

車のシガーライターから電源が取れる

乾電池兼用タイプがお勧めデス」と

釣具店の店長さんが勧めてくれたのが

←。

ナショナルの2WAYタイプで

車のエンジンを切って電源が途絶えると

自動的に乾電池に切り替わる優れもの。

カー電源の12ボルトを3ボルトに変換

するアダプターとエアーホース、泡を出す

ストーンなどが付属して4K円弱の価格で

購入しました。

単1乾電池2本での駆動時間は70時間

も使え、ほぼ3日は乾電池のみでも

使えます。遠征時はもちろん

車載しますので車から電源を供給してやり

その間は電池を消耗しませんので、

とても気に入り、即買い(~o~)

見ているケンタロウが「また変な物を

買って来た・・」と見ていましたが・・。

でっクーラーは今まで使って来た釣り用の

不用品を使おうかと思いましたが、

物置に電気で駆動する冷温蔵庫が

有ったのを思い出し、

早速電源を投入。

20年も経った古いクーラー

ですが、9リットルの容量で

AC100ボルトと

DC12ボルトで動き、

今でもしっかりと冷えてくれました。

もちろん車載で使え、

これなら保冷材不要で温度が

一定に保てます。冷え具合は2段階で

切り替えられ、強冷で4度。

弱冷で12度程度に設定出来るので、

弱冷にしておくと虫エサの

保存にはバッチリですなっ。

もう使わないので捨てようと

思っていた物が活用出来そうで、

早速これを使って製作に取り掛かります。

先ずクーラーの蓋にドリルで穴を開け、

エアーポンプのホースを通します。

ポンプはクーラーのベルトを通す穴に

引っ掛けて装着。
クーラーの内部に合う

大きさのタッパーの蓋にも穴を開け、

容器に海水を張り、

早速乾電池でポンプを駆動すると、

良い感じで泡がブクブクと・・(~o~)

先ずはエアーレーションはこれで良し

です。
早速ハイエースに搭載、次は電源を配線

する事にします。クーラーの12ボルト電源も、

エーアーポンプの12ボルト電源も

シガープラグタイプなので、

シガープラグ用のソケットが2口必要ですが

それはもう装着済み。(^_^)v
ハイエースのベット下には

以前に取り付けたシガープラグ用

ソケットが有り、ここから12ボルトを供給

します。クーラーはAC100ボルトでも駆動

出来、100ボルトの時の方が冷却能力が

強いタイプなので、

照明用インバーターの電流
容量に

十分余裕が有ったので、


こちらからも電源を取れるようにしました。

以前に搭載したサブバッテリーのお陰で

エンジン停車時にも約半日は冷蔵庫と

ポンプに12ボルト電源を

供給可能デス。(^_^)v
次に釣り場で採取した砂浜の砂を

容器に投入。波に洗われて泥を含まない

綺麗な砂で、少し粒が大きめなほうが

虫エサにまとわり付かずに良いと

聞いていましたので、粒の径が1ミリ程度の

ものを投入しました。

エサ容器の他にも海水を入れた

ペットボトル
や砂を入れたボトルも

計3本が
収納出来ました。

エサ購入前に海水を適温の


12度程度まて冷やしておくのが虫エサを

弱らせないコツだそうで、冷蔵庫で

あらかじめ海水や砂を冷やしておきます。
しかし・・海水の温度を測りますが、

ちっとも冷えません。冷蔵庫の中は

冷えているのに、海水は汲んで来た状態で

20度以上。

殆ど外気の温度のままなのです。


???と一寸思案。

どうやらエアーポンプで外気を送るので

海水が冷えない事が判りましたが

これが夏場の車内なら35度程度まで

気温が上昇しますし、当然海水も温められて

お湯のようになってしまいますな・・。

って事で結局エアーポンプは

クーラーの中に収納し、

冷えた空気を送る事になりました。

クーラーの容量をポンプが占有し、

ペットポトルが2本しか収納出来なく

なりましたが、

これは仕方がありません。

蓋に開けてしまったエアーホース用の穴に

シガーブラグのコードを通し配線をしました。

この状態でエアを送りつつ2時間程度

冷やすと、ようやく海水温度は

12度程度に下がりました。
海水温度が12度程度に冷えて来たら

いよいよ釣行で余った少し弱った

イシゴカイを入れました。

最初は絡み合って固まっていましたが・・
ほんの数分で砂に殆どが潜ってしまい

ました。

切れた尻尾などを取り除き

そのまま12時間経過・・


数匹は尻尾が砂から出ていましたが、

少し触ってやると・・一瞬で砂に潜る

超素早い動きに一寸ビックリ。

生息している環境に近いと

ヘロヘロに近かったイシゴカイも半日で

元気を取り戻したようです。

未だチロリは試していませんが、

GWに購入して試してみようと思います。

この状態でクーラーをユサユサと

ゆすりましたが、海水はチャプチャプと

なりますが、砂は全く動かず、

潜ったイシゴカイも静かに安眠中。

海水だけで車で移動するとエサが

酷く揺すられてすぐに弱って

しまいますので、砂は必ず必要ですな・・

って事で試行錯誤をしつつ現在イシゴカイを飼育中(~o~)。

切れた尻尾など、弱った部分を最初に取り除いておくと、海水も殆ど濁らず新鮮なまま飼育出来ています。

5日程度で海水を入れ替えてやればかなり長生きしそうな予感が・・・長生きしたら何だか元気を取り戻した

イシゴカイに愛着が沸いてしまって使うのが可愛そうに感じてしまったりして・・。ペットではありませんが、何だか複雑な心境デス。

って事で今度はチロリを飼育してまた改良など加えたいと思いますし、飼育状況もまた追加してゆきますね・・。