試投編
今日は一寸気分を変えるべく、ほぼ1年ぶりにスーパーエアロチタンを引っ張り出し、
これにADTさんのスーパーキャストスプールを装着してキス釣りに行きましたので、これの使用感などを書きます。
でっADTさんのスプールですが、実際に糸を巻いて投げたのはテクニウムMgだけでしたので
それより少し小型でストレートタイプのこのスプールのポテンシャルはいかに・・・と言う事に興味津々で浜に出ました。
0.8号以下用スプールですが、今日は0.6号のPE200メートルに6〜1号のテーパーを継ぎ、
釣り場は高浜町の若宮で試し投げです。
上写真のように、スプールとベールアームとの隙間は狭い所で2ミリ以下・・・よって上写真の状態のまま
ベールを起こして投げるとベールへの糸叩きが懸念されますが、
試しにこのまま投げても殆ど叩き音は出ず、テクニウムMgの純正ストレートスプールと同径ですので、
ほぼテクニウムMg純正スプール使用時と同等の飛距離が得られます。
もちろんテクニウムMgの1.5度テーパータイプのADTスプール使用時より半色近くは飛距離面で落ちてしまいますが、
このスペシャルスプール使用により、テクニウムMg純正同等の飛距離が得られるのは感動もので、
ここ一発のド遠投時以外ならこのスプールでも7色ラインが狙え、
殆どの釣り場で困る事が無い飛距離が得られますし、
リニアな巻き上げ感、前端の大口径によって得られる重厚感など、チタン、テクニウムが持つ高級感、精緻感に
本当に良くマッチしています。
ADTスプールはその装着されるリールとのマッチングをしっかりと検討されて作られている為、
チタンのシットリとした巻上げ感を損なう事無く、とても静かな巻上げ感で、そのテクニウムMgには無い
落ち着いた滑らかな回転を感じつつ、「やっぱりチタンはMgより重いけど・・この静寂感、スベスベとした巻上げ感は
とてもテクニウムMgでは得られないなぁ・・」と改めて感動です。
そのスベスベとして静かな回転を味わっていると・・突然にクック〜ッブルブルッとキスからのシグナルが出て
静寂を破ります。そのまま丁寧に、チタンのロングハンドルをゆっくり回してやると、
キスが1匹、そしてまた一匹と次々と追い食いしてくるのが手に取るように判り、長年使い続けたチタンが持つ感度の良さ・・
砂紋まで見通せるような巻上げ感などを楽しみつつ、キスとの対話に時間を忘れてしまうほどでした。
6色以内にキスが居る時はベールレスリールよりトラブルも少なく、
メカ的にも信頼性に優るチタンはこの点で新顔のテクニウムMgより
アドバンテージが有ります。
そのチタンにADTスプールを装着すると、バックラッシュは皆無で純正より飛距離も伸びる素晴らしい性能が生まれ
とても気分良く釣りに没頭出来ました。
ADTさんでは今後弱テーパータイプでテクニウムMgのテーパータイプスプールと同等の飛距離が得られる
スプールも検討されているようですが、現在は本業のレーシングパーツ製作にMg用スプールの加工が加わり
かなりお忙しいようで、詳細は未定とか・・。
しかしこれが実現すれば、信頼性、飛距離共に更に優れる仕様となり、
ますますADTスフールファンの方が増えそう・・・ますます今後も期待のADTさんです。