テクニック編
そのB サビキスピード
テクニック編その@でキスの食うポイントの絞り込みについて書きましたが、これから述べる
サビキスピードを間違うとキスが全く乗ってこなかったり、ムラが出るため絞り込みに時間が
かかり、釣果にも大きな差が出ます。 ここでは、早くその日のキスの活性に合わせた
サビキスピードを見つける為のテクニックを紹介します。
簡単に答えを出してしまえば「キスは遅く引いても乗ってくるが、早引きすれば乗ってこない
ことがある。」とゆうことです。
従って、釣り場に着いて暫くは時間をかけてなるべくゆっくり引いてキスのいるポイントを
把握出来るまで遅引きに徹します。 目安として1メートルを5秒位かけてじっくり引いて
キスの多く群れている場所を確認します。時期や水温によって更にスピードを落とさないと
食わない事もあります。次にキスの群れが確認できたら仕掛けのどの部分の針に多くキスが
食いつくか確認し、オモリの近くに多く掛かる場合はキスの活性が高いのでスピードを早め、
一匹のキスが複数の針を飲み込む事を防止し、先針にも掛かるように次第にスピードアップ
します。特にキスの活性が異常に高い「落ち」の時期は仕掛けがいわゆるバナナ状とならない
ように引いている最中にどんどんスピードを早める必要があります。逆に活性が低く、先針に
1匹やっと乗ってくるような時は1メートルを10秒以上かけて引き、追い食いを促してやります。
また、一回のサビキの中でも、最初のアタリが出るまでは遅めに引き、何回もアタリが
出るようになったら次第に早めてやると絡みも減り、連で釣れます。
更に、カケアガリや深みをオモリを引きずっている抵抗の大小で感知し、そのような海底に
変化があるポイントとなる場所ではスピードを落とし、せっかくのピンポイントを仕掛けが
さっさと通過してしまわないように注意します。
太平洋側の釣り場などでは外道が多く、ガッチョやフグ、ベラ等が多く釣れてきますが
そのような場所ではキスは釣れるが外道が食いにくいスピードを把握することも大切です。
特に潮流の早い淡路や四国方面ではかなり早く引いてもキスは追って来ますので、
思い切った早引きも必要です。しかし、ベラが特に多い場所ではキスよりエサを追うスピードが
早いため、諦めなれればならない事もあります。
これまで紹介してきた事以外にもスピードの設定には多くの要素がありますが、結局は
遅引きから次第にスピードを早めて、キスが最も多く乗ってくる上限のスピードを早く把握
することが効率を高めるためには重要です。