テクニック編
そのD 仕掛け
仕掛けはキャスターのこだわりが凝縮する部分であり、且つ時期や水温、天候、波高等
に応じて使い分けが必要である。どんな状況でも一つの仕掛けで通す釣り人や市販仕掛け
を使用する人もいますが、そのような最大公約数的な仕掛けではその時々の状況に即応
できず、他人に遅れをとることになります。 例えば大型が多い釣り場で針間隔が短い
仕掛けしか持っていないとか波口でぼろぼろ釣れるのに5本針仕掛けしか持っていない
とゆうことでは満足な数釣りは望めません。 特に市販仕掛けは針はともかく糸の質に問題
があり、ナイロンで太めの糸を使用している物が多く、オモリから1本目の針までの間隔が
短い物が殆どです。
「3時間で100匹釣る」為の仕掛けの条件としては、冒頭で述べたように毎回6連以上が
必須となりますので最低8本針は準備しないとその達成の可能性は薄くなります。
オモリから一本目の針までの間隔は波が穏やかでサビキスピードが早めの時は1.5メートル
以上が理想的で、予め2メートルの物を作っておき、釣り場で必要に応じて切り詰めて使用
出来るようにしておきます。モトスは波が高めの時は比重の高いフロロカーボンの2号程度
が使いやすく、穏やかな時ならナイロンの1.5号程度とします。ハリスはモトスへの絡みが
少ない張りのあるホンテロン等を使用しますが、これも0.6号から1.2号位までをキスの型
に応じて使い分けます。針間隔はキスの型や針数に応じて25cmから35cm位まで各種
準備します。 このように理想を書き出すと何百種類も仕掛けを準備しなければならなく
なるような感じですが、要は仕掛けのバランス別に自分なりの分類をして大体5種類
位を5セットづつ準備すれば釣り場で困ることが少なくなり、殆どの釣り場の状況に対応
できます。下に仕掛けのバランスと釣り場の状況の対応表を作ってみましたので参考に
して下さい。
オモリから一本目 の針までの間隔 |
モトス | ハリス | 針 | 針数 | 針間隔 | |
超遠投仕様 | 1.5メートル | カーボン2号 | 1号 | キススペシャル5号 | 5本 | 30センチ |
4色程度の時 | 2メートル | カーボン1.5号 | 0.8号 | 競技用キス4号又は5号 | 8本 | 27センチ |
2色程度の時 | 2メートル | ナイロン2号 | 0.8号 | 競技用キス4号 | 10本 | 25センチ |
波口の小型狙い | 2メートル | ナイロン1.5号 | 0.6号 | 秋田狐4号 | 7本 | 27センチ |
波が高い時 | 1.5メートル | カーボン2.5号 | 0.8号 | 袖4号又は都針4号 | 7本 | 27センチ |
降雨時中近投 の時 |
2メートル | ナイロン1.5号 | 蛍光 黄色 0.8号 |
秋田狐4号 | 8本 | 30センチ |
大型が多い時 | 2メートル | カーボン2.5号 | 1.2号 | 競技用キス6号 | 7本 | 35センチ |
外道が多い時 | 2メートル | カーボン2.5号 | 1号 | 小チヌ専用2号 | 8本 | 30センチ |