テクニック編

そのC 足で釣る

「キスは足で釣る」 昔から言い伝えられたキスの投げ釣りにピッタリとくる言葉である。

キスはオモリの着水音や船のエンジン音などの騒音に対して敏感に反応し、こちらが

同じ場所で釣り続けていると魚影が薄くなり、食いが目に見えて落ちてくる。

最初7連で釣れていたのが3連以下になれば回りのキスにプレッシャーを与えてしまった

と判断し、即移動に移るほうが移動に要する時間ロスを差し引いても好結果となる場合が

殆どです。キスが満遍なく居るような浜では一箇所から投げるのはせいぜい3投くらいに

とどめ、30メートル位づつ移動しながら浜を順に探って行くとプレッシャーを感じていない

食い気のあるキスばかりを狙うことができます。

出来ればその3投も左右に投げ分けて広範囲に探り、線でなく面で引くつもりで釣って

ゆきます。但し、流れが速い浜で潮上に向かって投げるとシカケが弛み、絡みが増える

ばかりでなく、食いも落ちるので必ず正面より潮下に向かって投げるようにします。

更に、良く釣れた場所はその位置を覚えておいて暫くポイントを休ませてから再度狙うと

また良く釣れる事が多いので、浜を往復する場合は砂浜に印を付けておいて復路での

効率を上げる工夫をして下さい。

一箇所で粘った人と移動しながら釣った人との釣果の差は歴然、これが結局キスの数

釣りの一番のテクニックかも知れない。特にその浜にいるキスの型が大きいほど

その傾向が大きいので、浜詰、平浜など広くて良型が多い場所ではどんどん移動して

好釣果をあげて下さい。