テクニック編
そのJ 早めの仕掛け交換
キスのアタリが連続してパーフェクト!!と思いつつ仕掛けを引き上げると、間引いたように
キスが数匹しか付いていない事がある。 取り込みに問題なければ、針先があまくなって
いる事が多い。 釣り場で他の釣り人を観察していると、針をフグなどに取られない限り
延々と同じ仕掛けを使い続ける人がいるが、アワセ動作をしないキスの数釣りでは針先の
鋭さが命とも言える。 キスが少し引っ張るだけで口に刺さりバレない鋭さが必要であり、
仕掛けを換えたらまた連で釣れた事は何回も経験している。 さびく距離や砂の質にもよるが
針先のあまくなりやすい競技用キスや袖針なら7投位で劣化し、焼き入れの硬いがま秋田狐
やがま投げキスでも10投位が限度と考え、早めの交換が望ましい。爪に針先を立てて
すべらずに刺さるかどうかで判断する人もいるが、キス針などは少々劣化しても爪には
すべらずに刺さるので、判断の方法としてはあいまいである。
むしろイシゴカイを刺す時にスッと抵抗無く針が刺さるかで劣化の度合いを見るほうが良い。
アユ釣りやアオリイカ釣りが良い例で、それら向こう合わせの釣りで使われる針先は
キス針より数段鋭く、特にアユ針などはその鋭さをメーカーが競い合っている。
そんな鋭い針を使いながらアユ釣り師はしょっちゅう針を交換し
一日50本位消費する事はザラにあるようです。せっかく針を咥えたキスが逃げないように
常に針先に注意を払い、早め早めの交換を心掛けましょう。
ハリスやモトスも仕掛けを引き上げる時に魚が回転する為、ヨリが掛かって使っている内に
チリチリによれてきます。
ヨレたハリスがモトスに絡みつくとキスの食いが極端に悪くなりますので特に回転しやすい
チャリコやガッチョ、ヒイラギ等の外道が多く釣れて来る場所では注意して下さい。
キスの活性が高く食い気が有る時は飲み込む事が多く、少し長く使っても釣れますが、
活性の低い時は唇に針がちょこっと刺さっているだけの場合が多くなり、
仕掛けを引き上げた時、キスに触りもしないのに勝手に針から外れて落ちるような事が
多い時も劣化のサインと判断出来ます。「釣れない時」こそ仕掛けを早く更新してやることが
重要です。