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@ 釣れる距離を早く見つける 内湾性の砂浜編
福井県の三里浜や鳥取県の北条砂丘、鳥取砂丘、丹後半島の浜詰などの外洋に面した
砂浜海岸は海岸線に出っ張った所や凹んだ所が出来、海底も起伏に富み、縦方向の溝も
多く、投げる場所によって釣れる距離の差が大きい。
一方、内湾性の福井県の高浜や淡路島の平安浦、鳥取県の弓ヶ浜などは浜のどこから
竿を出しても大体カケアガリまでの距離に差がなく、横方向に移動しても移動前のポイント
で釣れたラインを探ると同じように釣れる場合が多い。このような砂浜では
この横方向のカケアガリやキスが多く群れている範囲を早く見つけ、効率の良い釣りを
実践しないとムダ引きが増え、3時間100匹は達成できない。
当然、近投でボロボロ釣れれば最も効率が上がるので、先ず一投目は3色付近に投げ、
力糸まで探ってみる。この範囲で5連6連と好調なら、軽めのオモリでキスを散らさぬよう
注意しながら釣り続ければよい。この70メートル以内の範囲の中で距離を変えて数投すれば、
更にポイントの絞り込みが出来、最終的には半色以内にまで範囲を狭め、効率を高められる。
釣れる範囲より一色遠くに投げ、さっとポイントまで引き寄せて釣れるポイントでスピードを
落とし、じっくりさびき、ポイントを過ぎればまたさっと引き上げるとゆうような理想的な
釣りができるように心がける。
この3色以内にキスが少ないようなら、次は5色まで投げてみる。3色以内と同様にキスの
少ない距離範囲の消去法で5色以内、3色以上のどこにキスが多く群れているか探る。
この範囲にもキスが少ないと7色以上の遠投となり、上記と同様に探るが、この範囲にしか
キスがいない釣り場では巻き上げに時間がかかったり、遠投時のトラブルも多くなり、
キスのアタリも小さく、効率はかなり落ちるので、3時間100匹はハッキリ言って難しくなる。
いずれの距離の範囲を探る場合でも投げた範囲の手前で食うのか奥で食うのかを常に
把握し、1投毎にさびく距離を狭めてゆくことが効率の向上に繋がる。
具体的には例えば5色投げて3色まで引いて5連で釣れた場合があったとして、
次に5色から4色まで引いて素バリを引いても、気にしなくても良い。
「次は4色以内3色以上を引けば良い。」と答が出るような釣りを心がけたい。
尚、このような内湾性の釣り場は一度大荒れとなり、カケアガリが無くなっても、凪が続けば
元のライン上にカケアガリが形成されるので、一度見つけた「釣れる距離」は記録しておき
再度訪れた時は最初からこの距離を中心に探ると更に効率は高まる。