第31回 報知キス釣り選手権・オーナーカップ
決勝大会のご報告


第31回 報知キス釣り選手権・オーナーカップ決勝大会は
9月3日、鳥取県の北条海岸で
で決勝大会が行われました。

徳島と鳥取の予選突破、昨年のベスト8、主催者推薦の37選手が参加。
強風と波が高く、各選手は「悪戦苦投」。1回戦、決勝戦とも1尾が明暗を分ける厳しい戦いとなりました。
決勝戦は4人が2尾釣ったが、1回戦の成績から佐織尚史選手(大阪サーフ)が初優勝されました。

初優勝された佐織尚史選手 (大阪サーフ)

◇波風が強く、1尾釣るのもたいへん◇
 1回戦は午前5時半から北条海岸の海浜スポーツ地区で行われました。羽合大橋左岸の消波ブロックから1.5キロが試合会場。
 37選手が思い思いのポイントへ散って竿を振った。しかし、条件は厳しい。風がまともに正面から吹きつけ、時折大きな波が足元を洗っていく。クーラーを流されそうになる人や、消波ブロックの際で釣っている人は、頭から波をかぶるほど。1投ごとに仕掛けは絡み、選手は仕掛け交換に忙しい。
さすがに食いは悪かったが、各選手の頑張りが釣果に結びつき、3時間の試合で曽根高信行選手、松浦伸行選手の8尾をトップに、3尾タイまでの17選手が決勝戦へ進んだ。
昼前に波は一段と高くなり、会場は羽合大橋右岸のハワイ海水浴場に変更された。
 左側は200メートルほど沖に、防波堤があり、いくらか波は低い。「ひょとしたら、キスが波を嫌ってこっちの方に避難していると思った」 橋本章雄選手は消波ブロックのある一番左端に陣取った。さすがに各選手とも思いは同じなのか、ここが人気のポイントとなり10人以上が集まった。
人気ポイントに残った杉本治選手が2投目にキスを釣った。「この状況だから数を釣るのは無理。最低でも1尾は釣りたかったから、ホッとした」と気合いを入れて投げを繰り返す。
 橋本選手も1尾キープし、その右隣で釣っていた佐織選手は「絡んだゴミを外そうとしたら、その中にキスが掛かっていた」とラッキーな1尾ににっこり。
 「この荒海の中でもはっきり分かった」梯(かけはし)和也選手に鮮明なキスのアタリがあったのは、試合開始40分後。慎重に仕掛けを取り込むと、大型と小型のキスが1尾ずつ掛かるダブルヒット。
 「今度も小型だが、また釣れた」と佐織選手も2尾にした。そんな選手のしぐさを見て、釣れているのを確認した他の選手も左のポイントへ戻ってくる。試合後半になって、中村選手や中矢賢治選手が2尾にし、4選手が横一線に並んだ。
 「なんとかもう1尾を」と穂先の小さな変化、感触を逃がさないように必死に釣る選手を真剣に応援するギャラリー。
釣果は最高の選手で2尾と伸びなかったが、1尾のキスを求めて、持てる技術と粘りを十二分に発揮した選手にギャラリーから大きな拍手が巻き起こっていた。

◇ 決勝戦の成績 ◇

順位 氏 名 クラブ 尾数 1回戦尾数
佐織 尚史 大阪サーフ
梯 和也 徳島県南投洋会
中村 昇 鯛釣鯛
中矢 賢治 徳島鱗友サーフ
曽根高 信行 FC大ぼら
橋本 章雄 鳥取市
福田 洋人 FC大ぼら
池袋 教昭 鳥取県北新町
杉本 治 大阪サーフ
10 田中 聡 徳島鱗友サーフ
11 武田 利広 大阪サーフ
12 松浦 伸行 大阪サーフ
13 横山 武 キス研岡山
14 吉野 英治 鱗友会
15 新谷 知久 羽曳野市
16 柴田 賢治 投釣会
16 松原 宏之 神戸市

★敬称は省略しています      ★同尾数はじゃんけん

※ 記事、文章などはスポーツ報知(報知新聞社)、9月6日の記事より引用しました。