2013年投げ専クーラー制作

私は2006年にダイワのアユ釣り用クーラーであるPROVISOR SXU−700を投げ専用に改造して愛用して来ましたが、

その後SXU−80に乗り換え、昨年まで使って来ました。SXU−700はサブクーラーとして、殆ど出番が無くなって

物置の肥やしになりつつありましたが・・

SXU-700言うクーラーは真空断熱バネルを採用していて保冷力が素晴らしく、

しかも縦長のスクエアなスタイルは何でも取り付け易くて今でも好きで、今年はこのクーラーを生き返らせようと

再改造をする事にしました。クーラーの本体は使い勝手を追求し尽くしたのでそのまんまですが、

先ずは2006年には使っていなかった砂紋バスターをきちんと収納出来、トップガンなどもすっきりと収納ししたい・・

釣りに必ず必要な物は、すぐに取り出せるようにしたい・・と様々な入れ物を探して見つけたのが、

プロの大工さんや電気工事職人が必ず使っている腰袋。腰袋にもいろんなタイプが有りますが、私が選んだのがこれ・・・。


真ん中の大きなポケットには500ミリリットルのペットボトルがスッポリと入ってくれますし、両サイドのポケットに2本づつ、

正面のサブポケットには砂紋バスターが4本、キッチリと収まります。

トップガンや海藻天秤などの固定式天秤はゴム製の伸び縮みする小さなポケットに

キッチリと4本てな具合。ゴム製のポケットなのでオモリはがっちり固定され、例え腰袋をひっくり返しても固定式天秤が落ちたりはしません。


この腰袋をステンレスの針金を使ってクーラーに取り付けました。砂紋バスターの天秤部分も真ん中のポケットに収納し、

力糸の予備もこの中へ・・などなど、キス釣りで使うと思われる用品で仕掛と換えスプール以外の殆どの小物はこの中に収納出来ました。

腰袋は見た目はいまいちですが、機能性、収納のし易さ、物の取り出し易さは抜群。

プロの職人さんが道具をさっと取り出してさくっと収納出来る工夫に溢れていて、使い勝手はとても良いものです。

しかも軽くて汚れたら洗濯出来るのも美点です。

次は・・サイドボックスですが、私は長年、藤本製作所さんとコラボして作ってもらったステンレスサイドボックスを愛用しており、

これからも使う予定ですが、今回のクーラーは軽い腰袋と共にボックスも軽い物を選んで、全体的にバランス良く

軽量化を図ろうと思ったので、選んだのがダイワのCPサイドボックス。

EVA素材製でとても軽く、防水性も有るので仕掛はこの中に収納する事にしました。

残るはスプールの収納ですが、私はこれまで、ステンレスのサイドボックスの上蓋にスプール固定ボルトを取り付け、

蝶ナットでスプールをボルトに固定して使って来ました。

しかし・・釣り場で蝶ナットを失ったり、慌てていると蝶ナットを緩めたり締めこむのに手間取ったり・・・

そこで、今回もこのCPサイドボックスの上蓋に取り付ける事にしたものの、この上蓋もフニャフニャとしたEVA素材で

ボルトの取り付けも難しいですし、もっと違った方法で、しかもワンタッチでスプールを取り付けたり、取り外したり出来る工夫は

無いものかなぁ・・・と悪い頭で考えたのがこれ。↓寸法はメジャーの目盛をご参照下さいませ〜。

天秤用のステンレスのバネ線で0.8ミリ径のものを上画像のように曲げて作りました。これを見ただけで、

鋭い方はどうしてスプールを取り外し出来るのか判ったと思いますが、先ずはこの簡単な針金を曲げただけの小物に

「投げ北式スプールホルダー」と命名し(笑)上蓋に2個、取り付ける事にします。

先ずは・・・取り付け位置を採寸してから場所決めし、2.5ミリのドリルで上蓋に穴を開けます。

このスプールホルダーを3ミリ径のステンレスボルトで取り付けるのですが、ドリル径を2.5ミリと少し細いものにしておくほうが、

防水性に優れていますし、作業性も良いものです。

その開けた穴に、3ミリ径×長さ8ミリのステンレスネジをワッシャーと共に挿入すると・・・・

上蓋の裏側にネジが出ますのでぇ・・

そこに「投げ北式スプールホルダーちゃん」をステンレスナットとワッシャーで固定します。

たったこれだけの加工ですがぁ・・。

ダイワのスプールも、シマノ対応のスプールも殆ど寸法に関係無く、「カチッ」と音を立てて固定されます。

取り外しも引っ張るだけで「すぽっ」と外せます。

装着テストの様子はこちらの画像で。篭定さんの樹脂スプールもADTさんの金属スプールも、あらゆる素材、寸法のスプールが

「かちっ」と固定されますです。(^_^)/

しかも・・見た目よりもしっかりと固定出来ましてぇ・・・上蓋をかなり強く揺さぶってもスプールが落っこちたりししませんですっ。

揺さぶりテストの様子はこちらの画像でどーぞ。

って事で私の場合、普段の釣りでスプールを2個以上換える事は殆ど有りませんし、大会でも殆ど換えスプールは使いませんので、

これで十分かと・・。

って事で、腰袋とCPサイドボックスで軽量化を図り、スプールや天秤の取り付け、取り出し易さを追求した

2013年バージョン投げ専クーラーの完成です。


その様子を撮影した動画はこちら。

次の釣行でテストをし、大会にも持ち込んで活躍させてやろうと思います。ではっ。