2012年釣行記

9月9日 報知キス釣り選手権決勝大会に参戦、超激渋の弓ヶ浜でしたが何とか上位入賞出来ました・・の巻

9月9日は報知新聞キス釣り選手権の決勝大会が鳥取県の弓ヶ浜で開催され、今年も参戦して来ました。

報知決勝大会はは過去の名人、選手権の優勝経験者、前年度上位8位までのシード選手に加え、

徳島と鳥取予選を勝ち抜いた選手、そして招待選手数名を合わせた合計約50人が2つのブロックに分かれて1回戦を戦います。

決勝には1回戦の各ブロック上位8名ずつが勝ち上がり16人で選手権杯を目指して戦います。

そして決勝戦で優勝して選手権者となると、永久シードが与えられ、現名人の西向名人と1対1で戦う名人戦に出場する事になります。

受付は午前5時。

その後ルール説明が大会委員長からあり、

試合開始前には西向現名人が挨拶。

その後ブロック分け抽選が行われ、

私はBブロックの20番。

昨日、下見をされていた選手から聞いた話しでは

かなり良く釣れていると聞いていた辺りに入れる

クジを引き、期待しつつも、

気合を入れなおしてクーラーチェックを受け、

ブロックごとに並んでいざ出発。
ブロックは本部前から北側に配置されており、

本部近くがAブロック、更に北側がBブロックで、

共にBブロックの後半のクジを引いた「くま」さんと共に

最も遠いエリアまで歩きます。
先ずは手前のAブロックに選手が居並び・・

それを横目にBブロックの端まで歩いて行きます。

天気予報では天候が崩れるとの事でしたが、

雲は多いながらも雨はすぐには降りそうに無く、

風も無風でキス釣り日和なものの・・

海はベタ凪でキスの活性が良く無さそうな海況。
私の左隣には塩田さんが居られ、

会話をしながらエサを刺し・・・
右隣はくまさん。

先日の大阪協会の大会で優勝して

推薦選手として参加。

その先には超有名なトーナメンターがずらりと居並び

6時に試合開始。
先ずは4色に投げて・・・3色までするすると引いた

ところでキスらしきアタリが連続。(^^)v

追い食いをさせても外道がとても多いと

聞いていたので

「先ずは確実にボウズを逃れておこう・・」と

キスのアタリが出てすぐに回収を開始し、

回りは未だ誰も巻き上げて居ない中、

一寸周囲の注目を浴びつつ巻き上げて来ると・・
幸先良く、18センチと12センチ程のキスがダブルで

釣れてくれ、くまさんの羨ましそうな

視線を浴びながらキスを針から外していると、

周囲の選手も回収を始めましたが、

近くの皆はいきなり外道の洗礼を受けて

ガッチョの5〜7連で苦笑い。

「幸い、1投目でキスを掛けられて良かったなぁ・・」と

思ったものの、2投目以降は私も周囲同様に

何処に投げてもガッチョとエソばかりで

距離を変え、エサを換え、仕掛けを換え・・と

試行錯誤するものの、ジビジビとアタリをくれて

毎回のように針の数だけ掛かるのはガッチョのみ。

隣のくまさんと共に、何回投げても

掛かるガッチョに手を焼き、遠くに投げる程に外道が

びっしりと居るので、

しからば・・と

波口を狙って小針でそろそろさびくも、

波口に居るのは小さなカニで、こいつがまた毎回の

ように仕掛けに掛かってしまうので

手前のピンも拾えません。

開始1時間半を過ぎ、残り30分。

遂にこの場所を諦め、

本部方向に200メートル程度

戻ってまた手前を引くと・・幸いにも2投目に

2色半でキスらしきアタリがっ。!(^^)!

「バレるなよ・・」とアタリが出ると共に回収開始。

これでようやく3匹目。

観戦しつつ歩いて来られる人に聞いた情報によると、

どうやら3匹なら決勝枠の8人には何とか入れそう

かな・・いや、ヤバイかな・・と思いつつ

本部に戻って検量に向かいました。

検量場に行くと、小町さんとねじさんが居られ、

小町さんはAブロックで釣られて2匹だったとか。

AブロックはBブロックよりも更に釣れて

居なかったそうなので、釣果が2匹も有れば

8位タイまでに入れ、決勝に進出も有りそうですが、

ねじさんは私と同じブロックで

2匹だったそうで、

「1回戦を抜けられるか微妙〜」と心配そう・・
くまさんは・・

1回戦も押し迫った時間帯に何とか1匹

掛けたそうで、「執念の1匹ですわ・・」と

言いつつも残念そう。
ビックリしたのは・・弓ヶ浜に最も精通しておられる

と思っていた横ちゃんさんと田中さんが渋い表情で

帰って来られ、

「何も居らん」と首をうなだれておられた事。

やがて1回戦の結果表が掲出されまして・・
激渋だったAブロックでは14匹で北陸の田中さん

がダントツで1投目に6連も有ったとか。

その後もコンスタントにキスを掛けられて

1位抜け。

岡野さんも1投目に5連で

掛けられたそうで2位抜け。

しかし・・ボウズの人が10人も居て、

結局1匹でも釣ったら8位タイ以内に入れると言う、

超激渋の1回戦。
Bブロックは・・101尾会の永田さんが

これも1投目に多連掛けして

スタートダッシュに成功されて1位抜け。

松尾さんもコンスタントに釣られて2位で抜けられ、

結局・・3匹以上釣った選手が8人居て

私も3匹でボーターラインギリギリで通過。(~_~;)
そしてすぐに決勝戦開始。

1回戦で叩きまくっているので1回戦以上に

激渋が予想されましたが、

また観戦をされている人に聞くと・・

何と岡野さんが1投目に6連をしたとか、

田中さんもいきなり7連で

スタートダッシュをしたとか、

健代さんも多連掛けしているとか・・景気の良い

話が耳に入って来ますが、1投目に釣ったのは

その3人が目立っただけで、他の選手は

1回戦同様に激渋に苦しんでいて大半の選手が

未だボウズ。

私も同様に1投目はガッチョを2色以内で

掛けたのみ。

しからば・・・と手前を丁寧に引くも

カニが邪魔するだけ

なので、エサを全部チロリにして3色半で

ガッチョに見付からないように暫く止めて待って

いると・・・「ブルルンッ」と

ガッチョとは明らかに違う、

鋭いアタリが出ました。

「逃がさんぞ〜」とまたすぐに回収に掛かり、

取り込むと・・・
お隣さんも一寸ビックリされていた

17センチのキス。

「居た〜っ。」と

また同様に止め釣りをしますが・・

後はアタリもカスリもせずで

さびくとまたガッチョの山が

出来るのみ。

やがて1時間半経過。この頃になると・・

周囲でも殆どキスの姿を見なくなり・・
私の隣に来られた小町さんも

首をかしげて「ダメですね・・」と

悩んでおられる様子。

この辺りは間隔も広いので、

2人で斜めに投げては

手前を探りますが、

もうカニしか、それ以外にはガッチョ以外に

何にも居ません。

暫くすると小町さんがまた歩いて移動されて行き、

私は居残って、2投目に

1匹釣ったパターンで何とか

もう1匹掛けられないかなぁ・・と

思い立ち、残り20分。

またチロリを全部の針に丁寧に刺して

4色に投げ、3色の手前まで

砂紋バスターを海面に

滑らせてうっすらと見える潮目辺りに

着底させたら・・後はガッチョに

見付からないように

タバコを吹かせながら

糸ふけだけを取る止め釣り。

暫くするとまた竿先に先ほどよりも小さいながらも

ガッチョとは明らかに違うキスのアタリを

砂紋バスターが感度良く伝えてくれてまた即座に

回収し、ようやく2匹目をゲット。

時計を見ると残り5分。もう投げる時間も無いし、

殆どの選手が引き上げて歩き始めたので私も

竿を収めて検量に向かいました。
殆どの選手が波口での釣果で、

検量場ではピンが目立ちましたが、

数は沢山釣られている選手も数人いてびっくり。
中間距離での止め釣りで釣った私のキスは

17センチと14センチでしたが、

「わぁ・・大きいな・・」(~_~;)と

新聞社のカメラマンが撮影されていて、

2匹のみなのに・・と何だか気恥ずかしい

感じ。

検量後、すぐに決勝の成績表が掲出され・・
優勝は、1回戦同様にダントツで田中さんが

14匹でぶっちぎり。

7連の後も確実にキスを引っ張って来られたそうで、

周囲の選手が驚いていたとか。

準優勝は6連の後も4匹追加された

岡野さんで10匹。

3位も多連掛けを何回かされて

スタートダッシュに成功された健代さんで9匹。

4位松尾さん7匹、5位瓜生さん5匹、

私が2匹で6位、

船岡さんも2匹で長寸勝負で7位。

以下1匹が5人でボウズが7人と、

かなり釣果の差が大きい決勝戦でしたが、

1匹でも釣ったら、

来年のシード権をもらえると言う、

激渋大会でもありました。

トップ3の皆さんです。

田中さんは昨年に引き続き2年連続優勝。

おめでとうございました。
優勝の田中さんとシード権獲得の日置さんが

Vサイン。(^^)v
私は・・6位の副賞に沢山の飲料と

魔法瓶を頂きました。
田中さんはダイワの竿も

獲得されていました。

西向名人と、名人戦直前のなごやかな2ショット。
名人戦は、1回戦、決勝で叩いていない、

弓ヶ浜の最北エリアで行われる事になり、

2人に続いて観戦の皆も移動。
河口を挟んで1人20メートル程のエリアに入り、

一騎打ち。

誰も叩いていない場所なので、さぞや開始直後は

2人共に多連掛けかな・・。と思って楽しみに

していましたが、この辺りはもっと激渋で、

名人が2投目に1匹、3投目にダブルで

掛けられただけで0対3で

ハーフタイムとなってしまい、

残り1時間。場所を入れ替わってまた名人が

4色付近で2匹掛けられてリード。

0対5匹で決まるのか・・と思われたものの、

田中さんも最後の1投で1匹掛けられ、

1対5匹で西向名人が防衛されました。

って事で、初夏にはキスがどれだけ居るのだろうかと思った程、今年は良く釣れた弓ヶ浜でしたが、秋の高水温期でべた凪ともなれば、

釣れる場所がとても狭くて波口に限定されてしまい、その上に外道が・・・特に4色以上の遠めにはわんさかと居て、

今回も本当に苦労した大会でした。まあ・・これも修行と言うか、今回もまた勉強になった大会で、

何とか1回戦、決勝とボウズとならないように私なりに試行錯誤しましたが、

それにしてもトップ3の皆さんは凄い・・あんな状況で6連や7連をしてしまう凄い術には舌を巻いてしまう程で、

特に優勝された田中さんのコンスタントに数を伸ばされる技にはビックリした大会でしたし、

名人戦で、その田中さんを寄せ付けなかった西向名人の技も凄い・・と何かと勉強して帰って来ました。

また来年もこの大会で上位入賞を目指して修行をさせてもらうのが楽しみ・・・また宜しくお願い致します。

最後になりましたが、大会スタッフの皆様、今回もお世話になり、ありがとうございました。