2012年釣行記

6月9日 シマノジャパンカップ セミファイナル北日本大会に参戦、特殊な釣り場での釣りに戸惑いながらも勉強して来ましたっの巻。

6月9日はシマノジャパンカップ セミファイナル北日本大会が新潟県の上越市 上下浜で開催され、

私も昨年の北陸予選から勝ち上がったので参加させてもらいました。

それにしても新潟は遠い・・・そして、ごり3さん始め北陸の皆さんから「超超近投の釣りで手馴れていないと相手にされないよ」とか、

「力糸と指サックは全く不要だよ。」と

昨年から聞いており、金曜〜日曜まで親会社に休日を申請し、金曜日は一日下見と言うか、

先ずは釣り場とその特徴有るキス釣りに慣れておこうと出発は木曜の深夜。

舞鶴若狭道〜北陸道のルートで430キロの道程を延々と走り続けましたが、道中で仕事疲れのせいか睡魔に襲われ、

福井の南条SAで寝て起きたらもう翌朝の6時。これはいかん・・と飛び起きてまた走りましたが

現地到着は10時。早速浜の近くに有る、ごり3さんに教えてもらったいせや電気商会と言う釣具店に立ち寄り、

下見用のチロリと本戦用のイシゴカイを仕入れました。

ごり3さんから、「電気屋なのに中は釣具が

所狭しと置いてあるお店だよ」と聞いては

いたものの・・・パッと見はどう見ても田舎の

電気屋さんの建物。ナビで探し、車を降りると・・・

中からご主人さんが声を掛けて下さり、

「あっごり3さんから聞いているよ、チロリの

細いのんね・・・」と

早速奥からエサを出して来てくれ、

その後暫し雑談。現地の状況を聞くと、

「未だ釣れ出したばかりで場所ムラが有るよ、

良い場所ではかなり良く釣れてるけどね。」

と教えてもらいつつ出して貰ったチロリは・・
真っ赤な細い見事に太さが揃ったチロリで、

下見に使うのには

勿体無いような鮮度でした。!(^^)!

本戦用のチロリは共にセミに参戦のねじさんの

同行者、
タケちゃんさんにに

細めのを買って来てもらうように

お願いしていますが、これで十分かも・・。

「明日セミに出る選手はみんな下見してるよ・・

佐織さんも今から歩き回って良い場所を

見つけないと・・」と言われ、その後

店内に所狭しと置いてある釣具を物色して

針を1箱買って

いざ会場に向けて出発。
上下浜に到着し、

遠望すると、数十人の下見の選手が浜に散開して

竿を出しておられるのが見え、

私も早速竿を継いで浜に出てみました。
先ずは慣れたタックルで・・といつものRとキススペ  

コンペで聞いたとうりにチョイ投げ。

しかし・・・2色も1色も、

力糸の範囲も無反応。???

居らん・・・とオモリが見え初めて波打ち際で

波に砂紋バスターが叩かれ、

なぎさの白波の下てバタバタし始めたので

巻き上げて投げ返そうとすると・・突然

ブルルンッ(@_@)

「超近投とは聞いていたけど、

オモリが完全に見えてからアタリが出たよ〜」と

驚きつつ、巻き上げると・・・

12センチ程度の小型が2匹。

いせや電気さんに聞いたとうり、

その後もこの型ばかりで

20センチを超えるような良型は皆無。

それにしても食う場所が超近い・・、いや

想像以上に近すぎる。

ごり3さんの話では何時行ってもこの距離しか

キスが食わないとは聞いていたものの、

他の下見の選手の様子を見ていても、

力糸は無しだったり、指サックなんぞを

使っている人は皆無で(~o~)

1色にチョイ投げしてすぐに波打ち際までオモリを

引き寄せ、なぎさの白波の下、

立っている位置からほんの3メートル程度の

なぎさにオモリを置き、

後はじっとキスがアタリが出るまで待ち続ける

釣り方をしており、それでもキスがポロポロと

掛かっていて、遠方から参加の選手は

皆さんここでの釣りに

早く慣れようとされている様子でした。
これがキスが食う範囲の図。

砂が波で濡れていない立ち位置から

キスが食うオモリの位置までの距離は

浜の何処から釣っても

全域で3メートル以下・・・(@_@)

黒い矢印付近にオモリを落ち着かせ、暫く待つ・・

群れがそこに居て、暫く待ってたらアタリが出て

ポロポロと・・・待ってもアタリが出ない場所では

赤い矢印付近まで1メートル程度ユックリと

誘うように、巻き上げると・・

オモリが完全に浜に打ちあがった

位置で「ブルルルッ」とアタリが出る事も多く、

いかに上手に波打ち際の白波の少し先で

仕掛けを自然に踊らすかが

キスを食わせるキーポイント。

釣りながらようやくこの浜の釣れ方に慣れて

来たのはもう夕方近くになっていました。
キスが食うのは太い矢印のオモリ位置から

長い矢印までの、ほんの1メートル以下の

極狭い範囲だけ。他には全く居ない・・・。

水深は50センチ程度の場所しかキスが居なくて

ベタ凪だったらキスが良く見えるような場所。

波が全く無い日は派手な服を着たり、

余りにも波打ち際に近い場所に立つと

キスが散って釣れないとかで、

まるで岩陰に身を潜めて竿を出す渓流釣り並の

繊細な釣り。

白波の下にオモリを置くと波に叩かれるので

モトスを極端に短くしたり、長くしたりして

テストしますが・・短いと食いが悪く連で掛ける

のが難しいし、逆に長すぎるとまた食わない・・

結局、納得いかないままに夕方まで釣り続け、

頭をかかえたまま6時半頃まで延々と下見続行。

下見の選手の皆さんに挨拶をしつつ聞くと、

場所によっては8連9連と釣れたと言ってたけど、

最高4連で殆どが単発かダブルでしか掛けられ

無い・・・。これは1日や2日で会得出来るような

釣り方では無いわぁ・・。

明日は全く他の選手と対等に

戦える自信が生まれて来ない・・・。

と悩みつつハイエースの

ベッドに横になって悩みながら

車中泊となりました。                     
セミファイナル当日は・・

昨日の上天気と打って変わって

梅雨空の雨が降る中、それでも熱気満々の

選手が50名集まって

5時半から受付が始まりました。
釣り場を決める抽選。

めいめいにゼッケンが入った封筒を引いて

抽選し・・・
私の引いたゼッケンは8番。

大会は3試合制で

私は第一試合と第二試合は昨日の下見で釣れて

居なかった大会本部よりも海に向かって左側の、

全体的に波打ち際が浅い

Aブロックで1ブロック25名なので中程からの

出発順。

第三試合は逆に釣れていたBブロックですが、

殆どドン尻の出発クジを引き、

いつものようにいまいちなクジ運にがっくり。
セミ用に支給された帽子をかぶっていると、

集合の合図がっ。
試合前には厳しいルール説明。

質問も飛び交い、みんな熱気満々。
これまた厳重な、クーラーとサイドボックス、

バッグの中にも及ぶクーラーチェックを受けたら

いざ出発。

10秒間隔で出発し、1ブロック800メートルの

範囲に25名が向かいました。Aブロックの選手の

大半は昨日の下見で釣れていた

老人ホーム下よりも先の方まで走って行きまして・

本部下のエリアには誰も入らないので、

私は反転して本部下の旗の横を目指して小走り。

相変わらず足の痛みが有って辛かったけれど、

海に向かって右の旗はすぐ近くなので

100メートル程度、おたおたと

歩いて到着。

このホテルの下も昨日の下見では私も含めて

ぼつぼつと釣れたのと、Bブロック方向から

キスの群れが入って来るかもね・・との

作戦でこの場所を押さえました。

旗の後方には審判員が待機し、もし

ルール違反が有ったら本人に警告無しに

本部に連絡し、

本部で判断して違反と判断されたら

釣果無効の措置が取られるルール。

なので旗の位置とクーラーとの間隔を気にしつつ

釣り座の位置決め。
セミは・・選手間の

クーラー間隔が10メートル以上、

クーラーから4メートル以上離れて投げたり

さびいたりはしてはならず、

投げる方向は正面のみと決められており・・

なので斜め引き出来る範囲はまっすぐに投げて

クーラーの両側8メートルの範囲のみ移動して

斜め引きは可能。

もちろん旗よりも外側に投げたり、斜めに投げ

ようものなら

警告を受けてその試合の釣果の認定は

ゼロとなるので1投目から

旗より右にそれて投げない

ようにしつつ・・と言っても

ほんの1色半程度のチョイ

投げなので方向がそれる事は有りませんが、

それでも手元が狂わないように

注意しつつチョイ投げし、

すぐに砂紋バスターを海面を滑らすように

巻き寄せ、波打ち際の小さな落ち込みに

オモリを当てて落ち着かせ、後はじっと

アタリを待ちます。・・・が昨日はこの辺りでも

釣れたのにアタリが無い・・・隣の選手も同様で

早くも移動を始める選手も。

「昨日の下見で叩かれまくったのと、雨で

キスが薄くなってるなぁ・・」と思いつつ、

それでも、せっかく旗を取ったのだから・・と

右方向からのキスの群れの

回遊を待ちつつ粘り・・

ようやく3投目にしてピンが1匹。

ボウズを逃れてほっとしつつも、その後も群れの

回遊は無く、されとて移動しようにも、

移動先に20メートルのクーラー間隔が無いと

その場所には入れないのでもう、ここで粘る・・と

最後までやったのが結局判断ミス・・

1時間半の試合時間で釣れたのは

ピン3匹のみ。

はるパパさんと共に、「渋かったねぇ・・」

とキスの活性を下げるベタ凪と雨天を憂いつつ、

検量を受けます。

皆さん口を揃えて

「同じ場所で釣れ続けてくれない・・」と言っていて、

試合開始直後はポンポンッと釣れても

後がなかなか続かなかった人も多かった様子。

セミファイナルは検量も厳しくて

全部のキスの口の中まで調べられ、

針や異物が入っていたらその試合の全釣果が

認定ゼロの厳しい検量。そしてやがて順位が・・

第一試合からピン3匹、
42グラムでブロック18位と

大コケしてしまった。^^;

まあ・・私より釣れなかった選手が6人居て、

べべにならなかっただけマシかぁ・・。と

思ったものの、第一試合から

50人中41位と出遅れ、この成績では

後は消化試合ですなぁ・・。(;_:)

ちなみにAブロックの最高釣果は902グラムで

岡本さんでダントツでした。

何処にそんなにキスが居たのか・・。

今度はそんな場所に入りたい・・と思っていたら

早くも第二試合の集合がかかり、

再度クーラーチェックを受けて

釣り場に向かいました。
第二試合は11番スタート。第一試合で

良く釣れていた場所にクジ運良い選手が走りこみ、

私はそれから少し奥の場所に何とか入ったものの・・

その良く釣れる場所では嶋野さんたちが

ロケットスタートでどんどんとキスを掛けて

おられるのに、私の場所はほんの50メートル

程度しか離れていないのにポロポロ程度で

キスはとても狭い範囲にしか群れていない様子。

昨日の下見と今日の第一試合で叩かれまくって

キスは散っていて、浜の数箇所のみに集まって

居る感じ。

1〜2名がその場所でのみほいほいと釣って

他の場所ではサッパリで・・それでも1回戦よりは

私の場所でもキスの反応は有って

時には3連もしましたが、30分もしたら

両隣も含めて激渋に・・。

それにしても嶋野さんの場所では

ほいほいと調子良く釣れていて

ポイントを見る目は

さすがだわ・・。と思っていたら早くも1時間半が

過ぎて納竿。検量の結果は・・・ピン7匹で

112グラム。ブロック14位と平均点の釣果で、

この時点で総合順位38位。(T_T)/~~~

僅かに順位が上がったものの、

箸にも棒にも状態。

第二試合Aブロック1位は嶋野さんで369グラム

でした。

第二試合終了時の成績表デス。


1位の岡本さんから14位の谷本さん辺りまでがファイナル圏内かなと・・。

支給された弁当を食べつつ、2回戦までの結果表の前に集まって

みんな一喜一憂していましたが、

私は画像外の下のほうの順位で・・・(T_T)/~~~

第三試合はこんな、トンでも無いメンバー揃いの中でも、

少しでも順位を上げたいと、

諦めつつも少し気合を入れなおしてまた第三試合の列に並びました。
第三試合にして始めてBブロックへ。

下見では遠くの旗の付近に寄る程、

良く釣れており、

昨日は8連9連と釣れて

いましたが、私の出発順は24名中20番スタート。

足が痛いのと、先行する選手に遠くの旗付近は

押さえられてしまうので、

延々と遠くまで歩くのは潔く諦めます。

しかし、第二試合をBブロックで戦った選手から

近くの場所でも終了間際になって2連3連と

そこそこ釣れている場所を聞い

たので、スタート位置からほど近い、

そのピンポイントを目指して歩き、幸いにして

その場所に入りました。
みんなは良く釣れている右奥の

旗の付近に集まって

本部の近くは人影まばら・・。

50メートル以上もの間隔が取れる位置に

クーラーを据えました。

セミでは開始のホイッスルの後でのみ

エサを針に刺して良いルールなので

合図と共に少々焦りつつ、

雨で濡れて滑るエサを刺してゆきます。

この頃になると、チロリはあまり食わなくなって

来たので、イシゴカイのみを針に刺しますが、

長めに刺すと掛かりがが悪いと朝から感じて

いたので尻尾の先の部分だけを

短く刺していざスタート。

40メートル程度はクーラーを持って移動が自由

に出来そうなので、少しづつ移動して

キスの寄り場を探る作戦で戦う事にしました。
しかし・・3投目までは全くアタリが無くて

第三試合は下手すりゃ

私もボウズを食らうかもね・・と

思ったものの、5メートル程度づつクーラーを

移動させながら丁寧に

探って行くと・・・

小さな群れが居る場所、とても狭い範囲ですが、

キスの居場所を見つけて

ポロポロと・・。

この頃には、オモリが完全に浜に打ち上がった

位置でしか食わず、仕掛けの漂わせ方に

苦労はしましたが、

それでも最後まで諦めずに粘って・・・

第三試合もすぐに1時間半が過ぎて納竿。

しかし、今までの試合よりも一寸納得した釣りが

出来た感じ。
結果は・・・相変わらずピンながら6匹・・・^^;

しかし・・案外他の選手がコケていて、

中には第二試合まで10位以内に居た

選手がボウズだったりと波乱の第三試合でした。
検量前にみんなで集まって、

「やっと長い試合が終ったよ・・」

「この浜の釣れ方は何なの、

投げ釣りらしい釣りがしたいよぉ・・」と

釣果を見せ合って雑談タイム。

雨の中、お疲れ様でした。

第三試合での私の成績は89グラムと

今回も成績的にはダメだと思ったのに、

みんな激渋に泣いていて

ブロック4位になりまして・・

総合成績は25位に少しランクアップ。

50名中25位・・・初めての浜で

超猛者揃いの大会だったので

こんなものかなと・・。

また来年、ここでのセミでは

今回の経験を肥やしにして頑張りたいと思います。
ファイナルに進出の皆さん、

おめでとうございました。

優勝は伊藤さん、

2位谷本さん

3位太田さん、4位島野さん、

5位高田さん、6位岡本さんの6名が

ファイナルに進出されました。

総合成績表デス。

雨の中、選手の皆さん、そして大会スタッフの皆様、お疲れ様でした。

今大会でも、「佐織さん、ホームページ、楽しませてもらってますよ、

これからも頑張って更新して下さい・・」と声を沢山の方々から声を

掛けてもらってとても嬉しかった大会で、今回も猛者の皆さんとの親交、情報交換が

楽しかったセミでした。来年またここで挑戦します。ではっまた・・。

尚、シマノ発表、セミファイナルの様子はこちらです。