2010年釣行記
2月6日 フイッシィングショー大阪2010に行き、シマノの新竿などを見聞して来ましたっの巻 

2月6日は楽しみにしていた大阪フイッシィングショー2010の開催日。チーム投げ北からは私と、上ちゃん、奥村さん、くにさわさんが

朝から吹雪の中、大阪に向けて出発しました。今回は手ぶらなのでくにさわさんのエスティマに乗せてもらい、舞鶴若狭道経由で

いつものよう雑談に花を咲かせながらWWGGと賑やかに出掛けましたが、前夜から冬型の気圧配置が強まり、丹波篠山あたりまでは

路面が真っ白・・・(>_<)大阪から北近畿に向かう対向車線の車は冬用タイヤ規制で丹南篠山口ICで一旦下ろされ

タイヤチェック渋滞の長い列となっていました。

それを横目にくにさわさんのハイブリッド車は音も無く快走し、快適に大阪市内へ・・丁度11時になったので早めの昼食の為に

ラーメン店に立ち寄り、博多ラーメンに舌鼓。(~o~) 満腹になったので12時頃に会場入りとなりました。

フイッシィングショーは今年も大人気で

会場入り口はとても混雑していましたが、

ごり3さんと連絡を

取ると「シマノのブースに居る」との事で

私達も早速シマノの新竿を見に

横ちゃんさんからもお誘い頂いた

シマノブースに向かいました。             
ブースに行くと横ちゃんさん、草野さん、日置さん

のインストラクターの皆さんが居られ、

先着のごり3さんが早くもKISU TIPE-Rを掴んで

質問攻めにしていました。(~o~)
私も早速手に取り先ず注目したのが色・・(~o~)

黒ベースですが玉虫色に輝くような塗料が

施されており、シルバーでKISU、ゴールドでRの

ロゴが入っていました。

「おっ予想していたよりは綺麗じゃん・・」

の声が多く聞かれましたが、

キススペの、輝く白地に控えめのロゴの醸し出す

目立ち過ぎない高級感に比ると、

何かを意識したのかギラギラと輝くロゴは

一寸安っぽく、

私的にはや無理矢理感も感じ、

その価格に対しては高級感が少し乏しく

感じられるかも知れません。

竿全体に施された輝かしい色は

見る角度によって色調が

変化するものではなく、青い部分はずっと青で

バットと2番の継ぎ目あたりには濃い青の配色、

ロゴのあたりはグリーンの地にうっすらと

パープルが反射・・といわゆる虹色の

塗装。

してその価格とは・・・・

ストリップがCXで155,000円、

AXで175,000円。

ガイド付きがCXで210,000円、

AXで230,000円。(@_@;)とシマノ最高価格の

竿となりまして、CX以下は無し。

ガイド付きのガイドはもちろん・・
富士工業製の新開発、

チタンフレームSIC KWガイドを搭載。

ローライダーに比べて前後の足の間隔が狭く、

竿を曲げこんでも突っ張りが少なくて

ロッドの曲がりに追従し、糸絡みも

少なくなるように改善されたガイドであると

説明を受けました。

それにしてもこの塗色・・部分によって

ピンクに輝いたりブルーであったりなので

巻き糸の選択に苦労しそうではあります。(~_~;)
早くも買うカウ病発症のごり3さん、

「まるで最高級のアユ竿の色とソックリじゃっ、

佐織さん、この竿は何色と表現するの・・?」

「まぁ・・取り敢えず玉虫色と言うか

トカゲのカナヘビの尻尾の色を

してるわねぇ・・」(~o~)

「去年はミミズで今年はカナヘビかいなっ、

ゲテモノばかりやねぇ・・」
「んでこの竿、キススペと持ち比べても

若干穂先が太くて5グラム以上重いとは

説明を受けたけど、持った感じは

殆ど違いが判らん・・・塗色が違うだけで

中身は殆ど一緒か・・・」とごり3さんと共に

草野さんに聞くと・・

「アタリの出方はRとキススペを比べても

私には殆ど差が判りませんでしたが・・」の返事。

「そりゃっ、あんたはド遠投専門で繊細な

釣りは似合わないもん、

8色以上でしかさびかないから

判らんだけでは無いの・・・」と

2人で突っ込むと・・・
すぐに日置さんが草野さんのフォローに回られ、

「おっしゃるとうり、草野さんは

フィールドテストでド遠投ばかり

していたのでキスが遠くでしか掛からず

その微妙な差が判らなかったらしいですが、

私は感度の面では穂先が硬くて細い

キススペのほうがほんの僅かですが、

優れていると思いますし、中、近投における

微妙なアタリの差はキススペのほうが

かなり判り易いと思います。」

その直後、また草野さんが、

「でも投げると全く別物でしたよ、

キススペはウッカリして

加速が弱まった瞬間に

反発してしまってあらぬ方向に

オモリが飛び出して手を焼く事がありますが、

Rはやや胴から曲がって突然に急激な反発は

発生しません。振込み直後にグイッと力を

入れ始めた時に、シッカリと竿が力を受け止めて

胴が大きく曲がってくれるので十分な

タメが作れ、そこからグワッと強烈な反発が

発生するまで更に押し込んでゆけるのです。

なのでどちらかと言えば

キャスティング競技者向けの味付けだと

思いますよ。私が思いっきり曲げたら

キススペのBXなら胴からねじ曲がって

コントロールが難しくなる事が有りますが、

Rは胴全体で受け止めて綺麗に、且つ

まっすぐにねじれを生じない状態で丸く曲がり、

BXでも硬く感じましたから・・」との事。

そんな話を聞いていると横ちゃんさんも・・・
「そう、今度の竿はネジレに対して

強い構造、

でも振るとキススペに比べて

曲げる段階の時間帯は

かなりマイルドに感じる人が

多いと思う。なのに反発を始めると

そこはもうシマノの竿なので

シャキッと反発するよ。

この穂先をねじる比較機を触っても

よく判ってもらえると思うよ。」との教えに

穂先をねじってみましたが確かに

R用の穂先はねじれに対して

良く反発して強い構造のようで・・
それを「スパイラルX構造と言うそうな。

「ふーん、んでキススペに比べてどの程度

違うのかな・・・比較機ではいまいちよう判らん」と

混雑しているのにごり3さんと二人で実験開始・・
私が竿尻を持ち、ごり3さんに穂先のガイドを

グリグリとひねってもらうと・・

確かにねじれの力がRのほうが

竿尻まで強く伝わって来て、

あ〜、ナルホドねぇ・・」

「あっそんな実験の仕方も有るのか、面白いな、

わしもするぞ」と・・何と横ちゃんさんまでもが・・

「おぉ・・ナルホド、これはワシにも

良く判るなっ」(~o~)

の声に一同、今度の新竿とキススペの差を

ようやく感じて「別物じゃ〜」と

納得したのでありました。

「要するに竿がねじれ易い回転投法などを

しても復元力が強いって事なのです。」と

最後にまた草野さんや日置さんにいろいろと

投げた時の感想を交えて

説明してもらい、「一旦ねじれても

戻す力が強くなっているのね・・」と実感。

「この値札、嫁のまびゅに見せんようにね、

くにさわさん」とごり3さんは早くも・・(~o~)
振り出し竿で目立ったのは

ロックキャスト。「根魚釣り専門竿なのか」と

意味不明なネーミングですが・・
豪華な強靭な構造のリールシートが

装着された磯投げ専用の大物竿で

これもねじれに強いX構造。

ワテには無用の長物?だわなあ・・。(~_~;)
ここでようやくシマノブースを離れて

サンラインさんへ移動。

新しいPEなどを見聞して・・・と思ったけど

投げ用の道糸に目新しい物は無く・・
今度はささめ針さんへ移動。

「モトス専用ライン?、何っ6号以下は無いってか、

ワテらには無用の長物じゃ〜っ」

などと新製品を見ていると・・

「おっ佐織さんいらっしゃい・・」と
毎年アスリートカップでお世話に

なっている吉井さんに声を掛けられ、

「このオモリバッグはどうですか」

「あ〜この長さなら砂紋バスターも丁度収められ

そうですなっ」

「価格は3千円強となる予定ですが・・」

「高すぎるよーな気がする」

「やっばりそう思われますか・・でも

良い物だと思いますが・・・」

「んな事よりもアスリートカップの日程

決まったの?」 「ハイ、決定済みです、

またご自宅に資料を後日お送りしますので

HPへの掲載をヨロシクお願いします・・」

との事で近日中にUPしたいと思います。
「このタオル欲しい」

「お店で買って下さい」

「買ってまでは要らない、ほなさいなら・・」と

また移動・・・
お次はダイワブースに行ったものの・・

投げ竿の展示は数本のこれだけでして・・。
「ミミズ・・」とごり3さんが一言言っただけで

ローライダー付きのマスタライズが置いて

有っただけで人影もまばら。

竿は特に目新しい物は無いし、

寂しい限りで早々に竿コーナーから移動。
道糸は遂に0.3号に到達。

直線強力は4キロ程度と以前の0.6号程度の

強度表示がしてありましたが、サンプルの

切れ端をもらって

電車結びをしたら

あっけなく切れたので担当者に聞くと・・・

「やはり結び目は2キロ程度がやっとですね・・」

との事で、ここ一発の勝負時にしか

使えないアイテムかもですなぁ・・。

でも0.6号は6本ヨリでとても滑らかな仕上げ

で好感が持てました。

ちなみに0.3号は4本ヨリだそうです。
クーラーは投げ専用の展示は無く、

汎用のプロバイザーがデザインが新しくなって

展示されていただけでして、

どう書いてあるのか釣り人以外には

判読出来ないようなロゴ

が貼り付けてありました。

って事で今年のダイワさんは見物が

少なかったので早々に退散・・・

アユや磯のコーナーにもインストラクターの姿は

少なく、営業担当の人がカタログを片手に説明

してくれるだけなので面白くも無く、

殆ど素通りしただけで次に移動となりました。
次はくにさわさんが

「新しいサーフサイドが出たので欲しい・」と

言っていたがまかつさんへ。

しかしその竿の色を見て

「これはワテの好みの許容範囲をカナリ

超えてるわ・・と」と苦笑い。(~_~;)
「珍しい色を採用したので売れるのか私達も

一寸不安ではありますが・・」

とインストラクターの矢野さんや

中さんも何だか自信無さげ・・・・

「前作のほうが精悍なイメージかもですなっ」

「京阪電車と同じ色ですな」

と矢継ぎ早に皆でツッコミを入れたので

「まぁ・・色だけでなく、性能面をご確認頂けると

嬉しいと思っておりまして・・」と

御3人に苦笑いされてしまいましたm(__)mが・・

「性能ねぇ・・葉っぱの色に

似せたつもりで昼寝をして居る

カメレオンのような色だったのう〜っ」

と好き勝手な事を言いつつ下を見ると・・


丈夫そうな作りの三脚が置かれており、

これもカメレオン色で「これまた微妙じゃ〜っ」と

針の新作を中さんに見せてもらいまして・・
サンプルと共に頂いたのが

「シロギスファイン」と言う

袖針に近い形の針で90本1000円也。

近日発売との事でした。

特徴は軸が袖針やキススペシャルよりも

長めでエサを刺し易い

そうで、手返し重視の針だそうですが

軸が一寸長いキススペと理解し・・・

隣に石川県の展示コーナーが有ったので

ごり3さんと立ち寄り、

能登の釣り地図を頂き・・・
発光ビーズやシートでお馴染みになった

「ケイムラ」さんに立ち寄り、

テントの中の暗闇に立ってケイムラ塗料を

爪に塗り、その発光の様子を説明する

怪しげなおねいさんと釣りとは関係ない話をし・・
アワビ本舗と言うブースで

「砂紋バスターにあのシートを貼り付けたら

キスが誘惑されるかも知れんなっ」と冗談を

飛ばしつつ飾り物を見せて

もらい、「これ携帯に貼っても綺麗なんですぅ・・」

などと言うふざけた説明なんぞはちっとも聞かず

もちろん視線は製品なんぞには向かず・・

あちこち放浪の果てにゴーセンさんに行くと

これまた0.3号の単色のPEが置いてあり

一瞬注目したものの、「残メーター御記入欄」

の表示に「これはもしかしてイカ用か?」と

また退散しようかと思ったけど、

「投げの皆さんですね、この力糸は良いです」

と引き止められ・・・
見せてもらったのが0.6号から8号に太くなって

途中からまた細くなって6号の部分で

オモリと結合をして使う一寸ややこしい力糸。
テーパー力糸「遠州」だそうで、説明を聞くと

最も力が掛かるトップガイド付近と

指を掛ける部分の範囲を8号と太くし、

強度UP、その先は6号として飛びを重視・・

だそうで、何だか良さげですが、

「2本で3,000円也なのでこれもここ一発

アイテムだぞと・・・」「もちろんオモリも力糸と

道連れなのでタングステンもろとも

パッチンしたら1投で4000円が

海の藻屑だぞと・・」

とまた移動。
って事で一転して落ち着いた雰囲気の

富士工業さんへ。

見せてもらったのがKガイドセット。

今までは単品でのみ購入出来ましたが、

近日中にセットでも発売されるそう。

それにしてもスポーツキャスティングセットの

バットガイドリング径は何と50ミリ・・。

ヘタレのワテらにはトーナメントセットで

十分なのでチタンのセット価格はと

聞くと9300円とお手頃でした。

ちなみにトップガイドはローライダーとの

違いは有りませんでした。

「バットガイド以外はオーシャンと、

とても良く似ていますなっ、なので曲げて作って

しまいましたがな・・」と言うと

「フレームの元の寸法は殆ど一緒です、

チタンなら柔らかく粘りますので少しだけ曲げたら

近い形となりますが、その際に

リングが割れないようにご注意を・・」と

戒められてしまったのでまた気になる

シマノのブースに戻り・・
一寸遅れてやって来られた名古投げさんも

Rを注目しておられ、

竿の開発者である下野さんの力説を

聞くべくまた皆で集まって

「ここからガンッと押し込んで行っても

竿が逃げたりしません、ガッツリと受け止める

新シマノ調子になってます」

などと説明を受け、

真剣な表情で聞き入ったのでありました。
元竿はキススペと全く違わぬ太さ、

巻き糸の色はやはり悩みそうじゃ〜っ.」と

首をかしげながら見ていると

「キススペは3層塗り塗装、Rは2層の

塗装であの大きな竿の収納ボックスも

付属しませんと

説明を受け、「あれはあまり利用しておらず

物置に放り込んだままですわ」と返事したり・・・

オモリ負荷表示の部分を撮影してから

今度はC+を手に取り、

とても軽いのにシャンとした硬さで

「CX+も良さげですね」と言うと

日置さんに「私もC+で十分に遠投が楽しめます

し、感度も鋭くて楽しめると思います」と聞き

ながら・・・
塗装での苦労や特徴などを下野さんにも詳しく

説明してもらい・・
回転投法だろうと所詮は

ここまでは助走なので力が入るのは

このあたりから、ここから竿が

ねじれずにズバッと振り切れれば飛びます。

私が投げても

BX以上ならビクともせずに

グワッと強烈な反発をして

くれて飛距離が伸びます。と力説を受け、

楽しく過ごしてお礼を言い・・
最後に遊びでシマノの最高級のアユ竿を

手に取り、

投げ竿とは異次元の軽さと張りの強さに

ビックリ。

10メートルなのに天井に僅かに竿先が触れる

だけで手元に振動がガンガン伝わり、

アユ竿の技術って凄い・・と感動。

ちなみに価格は

375,000円でした・・。(@_@;)

Rが2本買えますなっ。

こんなに濃くはありませんが、

Rと塗色がソックリで、

この塗装技術でKISU TIPE Rも

製作されているのかも。?

と勝手な予想をしつつ会場を後にしました。
帰りの舞鶴若狭道はまた丹波篠山以北で

路面が真っ白。

吹雪の中、また賑やかにWWGGと

盛り上がり、「そういえば6月以降、近畿では唯一

この舞鶴若狭道と京都縦貫道が

社会実験で一時無料化されるそうな・・

北近畿の海がまた賑わうだろうね・・」と

言いながら、帰宅したのでありました。

って事で今回のフイッシィングショーも見所が多くて楽しく一日を過ごしました。

昨年とは一転してシマノさんは元気でしたが逆にダイワさんは投げに限らず新製品に乏しく寂しかったですが、また来年を楽しみに

したいと思います。会場で私達のロクでも無い質問に丁寧に御答え頂いたインストラクターの皆様、本当にありがとうございました。