2009年バージョン キス専用クーラーの製作

1月、篭定釣具店さんよりダイワ8リットルクーラー用の内箱と内蓋のセットを頂きました。

職人技による製品は他の追従を許さない素晴らしい出来で、早速活用すべく、2009年バージョンのキス専用クーラーを

作ってみました。

クーラー改造の主となるこの内蓋と内箱のセットですが、材質は耐水性に優れ、且つ軽量なキハダ材を使用。

材料から切り出された部材は蓋の兆番部分を含めて釘一本使わず、アラレホゾ組みにより組み立ててあり、エサ箱の蓋は2重構造で中空。

軽量且つ保温性に優れた蓋となっています。表面加工は硬質ウレタンによる厚塗り仕上げで

キハダ材が金色に光り輝く素晴らしい仕上げが施されています。

この素晴らしい逸品を活かすべく今回またクーラーの製作に取り掛かりましたが、

クーラー本体はダイワの投げ専用クーラーであるプロバイザーサーフSXU−80を使い改造してゆきます。

2009年バージョンの特徴として、以前作ったクーラー同様にシンプル且つ使い勝手が良いのはあたりまえですが、

昨年製作した砂紋バスターオモリをコンパクトに収納出来るように工夫してみました。

先ずその砂紋バスターホルダーですが、長い砂紋バスターは発泡部分が傷付き易いのが玉に傷。

大切な砂紋バスターを衝撃から保護しつつ、且つ取り出し易いホルダーをいろいろと考えましたが、

以前使っていた天秤ホルダーを活用して製作する事にしてみました。


明宝化学の小物ボックスを使って以前に天秤ホルダーを作っていましたが、

今回はこれに砂紋バスターを収める事にして加工開始。

加工と言ってもただボックスの端をノコギリでぶった切るだけの簡単加工。(~o~)


これでシッカリと砂紋バスターを衝撃から保護しつつ出し入れもし易いオモリホルダーの完成。↓は断面デス。

これをステンレスの小ネジ2本でクーラーに取り付けて装着完了。

差込深さがこれだけ有ればクーラーがひっくり返らない限り抜け落ちる事は有りませんし、耐久性は抜群で発泡材も傷付く事が無くなります。

尚、このオモリボックスにはステンレスの針金を仕込み、蓋を開けても天秤が前に倒れないようにしています。

もちろん蓋を閉めたままでもオモリの抜き差しは可能ですが・・。


次は力糸ホルダーと100均キスカウンターをステンレスネジで取り付けました。

カウンターはステンレスの兆番を介して取り付けたので使用時は数字が上から見えるようにし、不使用時は倒して

クーラーからあまり出っ張らないように取り付けました。力糸ホルダーは従来作ったものが完成度が高く使い易いのでそのまま

流用デス。

クーラー前面には小出しエサ箱用のホルダーを取り付け、シマノの小出しエサ箱を装着しておしまいです。

クーラー左側面にはこれも以前作ったトップガンホルダーを活用。

カッ飛び天秤のオモリ部分を挿し込み、上部の天秤の足はマジックテープで押さえてオモリの落下を防止しています。

その隣にはこのクーラーに付属していた天秤ホルダーをネジ止めしてフル遠投用のトップガン35号2発と

予備の砂紋バスターを装着して左側面はおしまい。尚、クーラーのベルトは付属のベルト留め具では

不意に抜けるトラブルが結構多いので今回もネジでベルトの端を固定しています。

クーラーの底面にまでベルトを回すとベルトに砂が付着したり、クーラーとベルトの間の隙間に砂が

噛んでロクな事が無いのでこのベルトの取り付け法はお勧めデス。

クーラの後面には今回もシマノのクーラーに付属しているサイドバックを取り付けました。

直角まで開いて止まるのでとても使い勝手が良く、

収納量も多くてクーラーを持ち歩く時は腰当てにもなる優れもの。これは頭が大きめのステンレスネジ2本で内側から強固に固定。

中のポケットにはサイドボックスに入れると取り出し難い使用中の仕掛け巻きやカッ飛び、砂紋バスター共用の天秤、

予備の力糸や道糸、スイベルやガン玉を入れた小物ボックスなどを収納しています。

藤本製作所さんの投げ北オリジナルサイドボックスには仕掛けと予備のスプールを収納。

仕掛けは下部に、スプールはスプールホルダーに2個固定して出し入れは容易。もちろんこのボックスのオプションである

側面の天秤ホルダーにも予備のオモリを数本挿しています。

クーラー内部ですが、内側にピッタリと収まる約3リットルのABS樹脂のキス容器を収納しました。

魚投入口からキスがここに落ちて溜まる事になります。ピンなら300匹は収納出来そうデス・・(~o~)

隣に.は保冷材や飲み物が入る事になります。

その上から篭定釣具店さんオリジナルの内蓋と内エサ箱を置きます。

内蓋の右端の枠はナイロン袋の固定枠ですが、私はナイロン袋は使わず直接キス容器にキスを落とし入れますので今回は使いません。

エサ箱は3室に分かれており、手前2室はイシゴカイやチロリを、奥の広い部分には石粉の容器や小さなハサミなどを入れました。

隣の浅いトレーの部分にも薄い小物なら収納出来ます。

もちろん今回も魚投入口には蓋が風で勝手に閉まらないようにと蓋開閉レバーを引くだけでポンッと蓋が開くバネも仕込みました。

今回の改造で唯一困ったのが魚投入口が約半分まで内蓋で塞がれるところ。

これだけの開口面積が有れば問題なくキスは投入出来、下部の容器に収まりますが、砂が内蓋の浅い皿に散らばり、汚くなりそうなので・・

クーラーの蓋には薄い樹脂の板を切り出して強力両面テープで固定し・・・

樹脂の板で砂が飛散してもキス容器の方だけに落ちるようにして大切な内蓋を汚さないようにしました。


って事で今回の改造はここまでですが、また海に持ち出して不具合点や改良点が有れば更に使い易くなるように

いじってゆこうと思っています。

容量8リットルの小さなクーラーですが、ダイワのクーラーは四角くてスクエアな作りなので

改造が容易でした。装備も十分に収納出来ましたし、また海に行くのが楽しみ・・・。