2009年釣行記
11月7〜8日 絶好のキス釣り日和となった土日連休だったのに・・の巻 

11月7〜8日は私にとって月一回だけ頂ける土日連休。金曜の夕方に天気予報を見ると、両日共に好天で暖かくなるとの事。

時期的には落ちギスがあちこちで釣れ盛る頃、「これは楽しみじゃ〜」と皆と一緒に釣行すべく連絡します。

落ちのバコバコを期待しつつ「明日は丹後半島で落ちギスを狙おう・・先ずは葛野へ行って・・」と弾む声で皆を誘い、

乗ってくれたのはOBさん、上ちゃん、奥村さん、そしてくにさわさん。

明けて7日土曜日。気は急ぎますが、この時期のキスは午後から食いが立つ事が多く、土曜の朝9時に自宅を出る事にして、

ユックリと準備していると、久美浜まで同行してくれるOBさんから「間も無くそっちに到着」と入電。

急いで保冷材をクーラーに放り込み、OBさんと合流して私の車で久美浜に向かいます。

途中、京丹後市のくにさわさんの自宅にも立ち寄り、そこからいつものようにキス談義をしつつ

目指す葛野海岸には10時半に到着しました。

葛野の浜に出ると、

風はそよそよと南から吹いて

追い風。理想は北風が吹いてザザ波模様と

なってくれると良いのですが、何よりこの上天気。

浜では早くも上ちゃんと奥村さんが竿を

出していて、電話をすると、

「朝は後ヶ浜に行ったけど、ピンが少々、

今さっき3連が有ったけど渋いかも」との事。

でも広大な浜には誰も居らず、

「広く探れば何処かで群れが捕捉出来るよ・・」

と3人で浜に降りてゆきました。
海はこの時期にありえない、まるで湖のような

ベタ凪で波の音も聞こえません。

小天橋から箱石まで3キロの釣り場が

完全に貸切状態で、めいめいに竿を継ぎ、

仕掛をセットします。
今日はくにさわさんがスペシャル仕掛けを

作ってくれており、針の針元には蛍光の

マニキュアを厚盛りし、

フラッシャー糸も2本巻き込んだ

ものを受け取って試しながら釣る事にしました。

最近は毎回同じような釣りはせず、

いろんな事を試しながら釣るのが楽しみで

私も天秤やリールなどをいろいろと

いじりながら試行錯誤しつつ釣るのが

楽しみなので、デルナータイプの

砂紋バスター27号の発泡材の部分を少し

長くしたタイプをテストする予定。
タックルはいつものキススペBX−+にZ45

メーカーは違えど何だか

似合うこの組み合わせ。(~o~)

最近のお気に入りデス。

道糸0.6号で釣り開始。

追い風に乗せてフルキャストしたら

砂紋バスターなのに7色目の糸が出て

7度のテーパー角のスプールと飛びの良い

デルナータイプの砂紋バスターの効果が

キッチリ発揮されて気分も爽快。

「何処に居るかな・・」と

沖の沈みテトラの手前からジックリと手前まで

探ります。


しかし・・くにさわさんと並んで手前まで

探りますが、小さなアタリが出て

波口でくにさわさんがピンを3匹拾ったのみ。

でっぱり、ワンド状の場所・・と

歩きながらさぐりますが、

時折フグが針を盗るだけで

キスの魚影は殆ど有りません。

この時期の葛野は一寸波が立って

北風が吹いて少し寒い時に

好漁したという経験が多い

のですが、今日はベタ凪の南風。

どうやら・・と言うよりやはりこんな時は

キスの活性が全く良くならないようで、

10投もしたら皆が諦め顔。

「箱石に行ってダメなら浜詰を見てくる、

釣れたら電話するわ」と

上ちゃんと奥村さんは車で移動して

行ってしまいました。

残った私達もここで粘っても好転しそうに無く、

「これは全く違う条件の釣り場に行かないと

期待薄だわ・・」と

同じ久美浜でももう少し深い、山を越えた場所

に有る、蒲井に行ってみる事にして移動と

なりました。
蒲井の波止に出て投げますが、

多少水深は有るものの、海底に変化が少なく、

夏場には良く釣れていると情報を得ていた

場所だったのにここでもサッパリ。

くにさわさんは波止の周囲に

アジが沸いているのを見つけ、

キス仕掛けをそのまま落としたら

早速アジが食い付き、

「こっちのほうが面白い・・」とアジ釣りを

始めました。私とOBさんはそれでも諦めずに

波止から広角に投げ分けて探りましたが、

何処にもキスは居らず・・・
「また釣れましたぁ・・入れ食いデス」と

くにさわさんはキススペとエアロチタンと言う

とてもアジ釣りには使わないタックルを駆使して

豆アジ釣りをして遊んでいました。

あまりにも良く釣れるので、

「んな事はしないだろ〜っ」と思っていた

OBさんも遂に折れてくにさわさんと共に

アジ釣りをして遊び始め・・・

私は沖合いでナブラが立ったので・・
篭定さんの「超遠投サビキ」を取り出して

ナブラに向かってキャストしますが、

ナブラが遠くて届かず。

徒労に終わりました。

「ヤッパリ真面目?にキス釣りをしよう・・」と

言う事になり、

「また浜に戻って、今度は小天橋の浜で

やってダメだったら今日は帰ろう・・」と

移動しました。
小天橋に移動して駐車場のすぐ前の

ワンド状の所から投げると・・先ずはOBさんの

投げた仕掛けにアタリが出て、

まずまずの型のキスをポロリッと釣られ、

「距離は?」と聞くと「5色」との事。

私も6色から引いて探ると

すぐにアタリが出て同型で

釣りを開始して4時間やって

ようやくボウズ逃れ。

小天橋は大向水道から

久美浜湾の汽水が流れ込み、

少しはキスも居るようでしたが・・。
葛野に向かって探るも・・・歩く程に

キスの魚影は薄く、

葛野同様に・・・
波口でこんなマイクロピンが居ただけ。

こんな好天に半日もやって数匹のみとは

近年稀に見る大貧果。

北近畿は南風が吹くと熱風が山から

吹き降ろしてフェーン現象となり、

時として太平洋側よりも気温が高くなったり

しますが、

そんな時は大概良くないもの。

11月になったのに熱くて汗をかく程の

気温で水温も高いまま推移しており、

落ちの気配は全く有りませんでした。

「明日はベタ凪の時に良い高浜か由良川河口

周辺に行こう・・」と

土曜日の釣りは終わりました。
明けて翌日。私は朝から収穫した餅米の

精米をしていましたが、お昼前に終わったので

昼からまた浜に行く事にしました。

早朝から高浜に行っているOBさんに電話すると、

「未だ真夏のような釣れ方、ピンが多いけど

7連8連で釣れる」と教えてもらい、行こうかと

思いましたが、

今日は

クラブの伊達会長と

大阪協会、アワジフイッシィングの小山会長、

レインマンサーフの上野会長の3人が

来られており、伊達さんに電話をすると、

「朝から伊根の本庄、泊、栗田の越浜とやった

けど渋い・・今は由良でポロポロと

釣っています。」との事だったので

様子を見に行きました。由良に行ってから

またOBさんに電話すると、

「高浜はいくらでも釣れるけど、

型が小さめで15センチ程度のが時折混じる

だけ、これから由良に移動するわ・・」と

走り始めておられ、

来られるまでの間、由良で竿を出しました。

今日も秋晴れで昨日以上の好天。

相変わらずの南風でベタ凪、落ちギス釣り

の条件は良くないですが、由良ならベタ凪でも

釣れるので、伊達さんの隣に入って竿を

継ぎました。
由良も未だ夏の海・・・。

1投目から4連と、秋の由良に多い

イシガレイの子供が1匹。

伊達さんも同様で数は釣られますが、

いつも良型が多いテトラ際まで投げて

さびきますが、ベタ凪ではすぐにキスが散って

良型は時折混じる程度。

小山さんや上野さんも同様で、

投げたら由良よりも少し深い神崎に

移動しましょうか・・」と言うと

「神崎は行った事が無いし、

連れて行って下さいと言われ、

OBさんに連絡すると、「なら由良で暫くやって

また連絡するわ・・」と

言う事になり、OBさんと入れ違いに

4人で神崎に移動しました。
神崎は由良と違って砂浜が広くなっています。

最近は由良川から流れ込む水が

殆ど神崎側に流れ、砂も

神崎の浜に堆積してテトラまでの距離が近く

なっています。

3人はテトラの間を抜いて遠投から

始められ、ポロポロと釣られていたので

私は最近行っていない

由良川河口探ってみる事にしました。

北近畿タンゴ鉄道の沿線名所、

長さ600メートルの由良川鉄橋の海側は

広大な由良川河口。

河口には砂が堆積して

神崎側から長大な砂州が

由良に向かって伸びています。

その砂州を延々と歩き・・

最近は雨も少ないので

河口にキスが寄っているのでは・・。

と推測しながら一人延々と歩き・・

1キロ近くも歩いてようやく由良川の河口に

たどり着きました。

対岸は由良の海岸。

ご覧のように由良には近年砂が堆積しなく

なってテトラの護岸がむきだしになっています。

しかし・・ここでも推理がハズレて

河口の流心で中型がポロポロ程度。

数投してあきらめ、

神崎の浜に戻りながら釣り歩いて行くと・・

伊達さんも河口近くまで歩いて来られており、

並んで竿を出します。
ここでも追い風に乗せて

デルナー砂紋バスターでアタリを取りつつ

5色付近で食わせて久しぶりの4連。

キスは夕方近くなって

ようやく活性が高まって来ましたが、

本来の神埼の釣れ具合からするとかなり渋く、

午後3時過ぎに歩き疲れて納竿としました。
伊達会長はそれからもキス釣り・・

朝の6時からあちこち回られて

本当にキス釣りが好きだなぁ・・。

またテトラ周りを探って

まずまずの型を釣られていました。

って事でこの連休はあいにくベタ凪、南風が吹いて海がザワつかず、キスの活性も低くてピンは波口を中心にポロポロと釣れるものの、

良型、大型は殆ど釣れませんでした。水は未だ生ぬるく、キスは夏同様に遠浅の浜で釣れる状態で、

一度大荒れとなってその後冷え込まないと落ちは始まらないかもと思い知らされた2日間でした。

それにしても11月に汗をかく程の陽気で、これも温暖化の影響かもですが、

下手をすれば12月にならないと各浜で落ちギスが始まらないかも

知れません。12月になって急に冬将軍が大暴れしたら、落ちギスが釣れ無いままに冬になってしまうかもで、

今年の落ちの釣期は短かそう。ワンチャンスとなるかもですが、バコバコを夢見て機を伺いたいと思います。ではっまた・。