2009年釣行記
7月12日 全日本サーフクラブ対抗キス釣り選手権が今年も久美浜の海岸で行われましたが、前日までのバコバコ状態から
       一変し、また今回も渋いピンギス釣りでしたぁ・・の巻。 

7月12日は楽しみにしていた全日本サーフ主催のクラブ対抗キス釣り選手権が京丹後市の小天橋〜浜詰の広大な砂浜エリアで開催され、

私達投げ北チームからは私と上ちゃん、奥村さん、あつしさん、天満のモリさん、トキねぇさんの6人がエントリーして参戦しました。

地元開催の大会でもあり、上ちゃんと奥村さんは何回も下見を兼ねて練習に行ったそうで、

その時の様子を聞きつつの大会参加となりました。

この大会は3人1チームで行われる団体戦の外に個人表彰も有り、キスの重量で競う大会で、

チーム編成は私はあつしさん、くまさんとチームを組みました。上ちゃんと奥村さんはじぃ〜じさんと組み、モリさんとトキねぇさんはエボ鯛

さんと組んだので投げ北からは3チームでの参加となりました。上ちゃんや奥村さん、そして今回残念ながら所要で参加出来なかった

くにさわさんの下見の結果は「何処でもバコバコに釣れます」と上々の釣れ具合の報告をしてくれ、とても楽しみにしていましたが、

大会が行われる海岸は個人釣行の時と大会の時とで釣れ具合が大きく変わってしまい、

大会では激渋となる経験が多々・・数年前のオーナーカップの時もそうでしたが前日までボッコボコに釣れていたのに大会当日は

海況の変化は前日と変わり無かったのに一人数匹のみの激渋に変化してしまった事も有りました。その時は皆で首をかしげたものでしたが、

この海岸のキスは大人数で波打ち際を歩いたりするだけで振動が海中に伝わって岸近くに居る

キスが驚いて居なくなったり、投げ込むオモリの音にもとても敏感に反応して沖のキスもすぐに散ってしまったりする事が多く、

いわゆる「プレッシャーに敏感に反応する」キスが多いのが特徴だなぁ・・・・と日頃から感じていました。

普段から、日曜などでも釣り人は多くはありませんし、ジェットスキーも少なく、閑静な海岸なのがその理由のようですが、

毎週のように大会が開催される弓ヶ浜などに比べて騒音や振動に慣れていないキスが多いのか、

普段と違う音や振動を感じると、とても敏感に反応して砂に潜ってしまう事が多いようで、下見の結果がハズレる事も

多いのです。そんな不安を抱えながら大会当日を迎えましたが、それでも数日前に上ちゃんがボコボコに釣ったと言っていた

箱石に入る事に決め、大会会場に向かいました。

家を出たのは午後10時。あつしさんと2人でキス談義をしながら12時に久美浜の浜公園に設置された大会本部に到着し、

暫く待っていると、上ちゃんや奥村さん、じぃ〜じさんも到着。先着していたもりさんやときねぇさんと挨拶を交わし、

クラブの伊達会長の指図で釣り場への案内旗の準備に取り掛かりました。

そしていよいよ3時。本部前に参加選手全員が集合して競技説明を聞き、その後4時の出発まで待機。

一方私達大阪サーフのメンバーは各交差点に旗を立てる役目のを果たすべく、開会式には出席せず、3時に先発しました。

旗には番号が付けられていて、

その番号の横には目立つようにと

竿先ライトの化け物のような太くて長い

発光ライトを接着し、釣り場への道中に有る

交差点に設置してゆきます。

久美浜湾の湾奥に有る本部から

箱石や葛野への道は交差点を何回も曲がら

ねばならず、道も細くて

初めて参加する選手には分り辛い

道なので、本部からは地図が配布されており、

地図上の交差点には番号が印刷されています。

その地図どうりに交差点ごとに番号を記した

旗を立てた後、箱石の駐車場に集合して待機

する事になりました。
いよいよ4時、本部から一斉に選手が出発する

時間となりました。私達は待機しながら

「最初に到着した選手の皆さんが車から出て

釣り場に向かった後から出発する事、決して

最初に来た選手よりも先に釣り場には

入らないようにね・・」と

話し合いながら皆さんの到着を今か今かと

待ちました。

4時10分、最初の車が到着して皆さん一斉に

浜に走ってゆかれました。それを見て私達も

追うように出発。

上ちゃんや奥村さんは箱石より西側に向かい、

私とあつしさんは東側の海岸に向けて

走りました。
いよいよ試合開始の5時。

私はしおざきさんの横に

入れてもらってシモリ際を狙って投げ込み

開始となりました。

あつしさんも5人目程のまずまず良い場所に

入れた様子で慎重にさびいている様子。

箱石は超人気ポイントなので

殆ど3メートル程度

の間隔で選手が並び、過密状態。

1投目、先ずは4色に砂紋バスターを投げ

込んでキスの様子を伺うように探ります。

2色まで引いてようやく小さなアタリが出て、

しおざきさんに「2色以内みたいだわ・・」と

言いつつ追い食いを誘って先ずは3連。

しかし型が小さい・・・1匹10グラムも無い

10センチ程のピンばかり。

2投目はハナから3色からさびき、

タブルで掛けたまでは良かったものの・・

隣ではしおざきさんが、

「早くも散ったみたいですね。」と首をかしげ、

2人で「もう居ない・・ヤバイなぁ・・」と

言いつつ3投目にはアタリは殆ど感じられず、

マイクロピン1匹のみ。周囲でも同様で、

その後大半の選手が素針の連続。
波打ち際でポロリッとピンを拾う釣りに

「また今回も渋いピン釣りかいなっ」と悲しく

なって来ます。しおざきさんは隣の選手が

遠投で3連したのを見て遠投に切り替えて

←のフルキャスト。しかし・・数匹掛かっただけで

沖に居るのはミニチャリコのみ・・(>_<)。

「ダメッ、移動します」と芝古の方向に

しおざきさんが移動したのを機に、

私とあつしさんも「こんな激混みの場所で

皆で叩き合ってキスを散らしてしまっては全く

釣れない、箱石は人が多すぎるので

人気が無くても良いので

もっと間隔が広く取れる

場所でフレッシャーがあまりかかって居ない

キスを釣ろう・・と早くも

「箱石の西側も爆死じゃっ」と言いつつ

移動して来た上ちゃんと3人で

人が少ないと思える葛野と小天橋の間の海岸に

開始1時間半で移動する事にしました。
葛野の駐車場から海を見ると・・駐車場から西側

の700メートル付近までは選手が並んで

おり、近くに居られた塩田さんに様子を聞くと、

「今で20匹位かなっ」と

言っておられ、劇渋の箱石

よりはかなり良い様子。

小天橋の方向を遠望すると、葛野との中間点

付近の500メートル程度の範囲は

全く選手が入っておらず、

そこを目指して3人で延々と歩きました。

葛野を出て青息吐息で1キロ程度歩き、

ようやくポッカリと選手が居ないエリアに到達。

ふらふらになりながらエサを刺し、

また4色から手前を探ると・・・
ピンながら3連で再開出来ほっと一息。

ここもすぐに手前のキスは散り、

5色まで投げると・・・

中距離以上には少し活性の高いキスが居る

ようで、オモリが落ちてすぐにアタリが出る

事が多く、ぼつぼつと素針無くピンを拾います。

その内また5色にもキスが居なくなり、

「上ちゃん、遠投するわ・・」と言いつつ

カッ飛び天秤33号に換装。

8本針を7色に落とし、

ユックリとさびくとすぐにアタリ。

少し追い食いさせるとまた3連。
それからは3人で遠投のみで沖のキスを

探りつつ、ガンガンと打ち返します。

誰も居ないので方向を少しづつ変えながら

皆でフルキャスト。

最近手前でキスを拾う大会ばかりでストレスが

溜まっていたせいも有り、フルキャストでキスが

釣れると型は小さくても爽快で嬉しい・・。

6色半から5色半までさびき、その後は回収して

2〜3連で素針は少なく、楽しんでいたら

すぐに9時を過ぎました。

私達は夜間に立てた旗の撤収も

検量前までに終えるように指示されており、

後ろ髪を引かれる思いで

大会終了時間である10時よりもかなり前の

9時20分頃には試合を終え、

「ようやく調子良く釣れるように

なったのになぁ・」と残念でしたが、

また延々と駐車場まで引き返して車に飛び乗り、

小天橋まで走って本部までの帰路の道中に

立てた旗を撤収しつつ戻りました。



本日のワテの釣果はピン25匹程度。

また今回もピンのみで良い型には

恵まれませんでした。(;O;)
皆さん続々と帰着し、大きなプールでキスを

洗って砂を流し、検量を受けます。
検量の結果。(>_<)

くまさんは箱石で粘って

シモリ際を丁寧に引き、まずまず平均点程度に

釣れましたが

ワテは最初に

つまづいたのが敗因で後半は素針無く釣った

ものの、型には全く恵まれず、1匹10グラム

以下のキスを拾ったのみでした。

あつしさんも最初入った箱石で1匹のみだった

のが最後まで響き、12匹のみで

残念でした。合計で710グラムとはねぇ・・。

神戸中央サーフの植田さんは沢山釣られて

2人のみのチームなのに上位入賞かもですなっ。

さすがだわ・・。
神戸投翔会の経ヶ坂さんは芝古と浜詰の

中間点で1投目に27センチ程度のキスが

釣れたそうで、その後も数を釣られ、

一人で1キロ程度の釣果。

その場所も人が少なめで最後まで

釣れ続いたそうで、素晴らしい成績でした。

高知協会の山中さんも良い型のキスを

確保。数は出なかったけど

楽しまれた様子でした。
審査の間、皆で久美浜の旅館に頼んで

作ってもらった弁当を頂きました。
私達同様、箱石に突撃された

レインボーAチームの皆さんも

いまいち釣れなかったそうで、お疲れ様でした。
弁当を食べ終えると賞品が並べられており、

今年も京丹後市で生産されたメロンや

ソーセージの詰め合わせ、

地酒、お米などが多数並んでいました。
本部テントの横には久美浜で採れた海産物や

果物、地酒の即売所が出店されており、

私もサザエやカレイの干物が安かったので

少ないキスの釣果の穴埋めを

すべくお土産を購入しました。
そして結果発表。

優勝は但馬豊岡サーフのAチームの皆さん。

葛野と箱石の中間点付近でコンスタントに

釣られて見事な成績でトップになられました。

準優勝は個人成績トップだった

経ヶ坂さんが居られる神戸投翔会Bチーム

の皆さんが獲得されました。

私達は80チーム中22位で

20位以内の入賞が果たせず残念・・(>_<)
優勝の但馬豊岡サーフの皆さん、

おめでとうございました。

優勝の皆さんには大きな優勝旗と

豪華賞品が授与されました。
表彰式には京丹後市長も来賓で来られ、

「このような盛大な大会が

この京丹後市で行われ、本当に嬉しく、

ありがとうございます。

また来年もいらして下さい」と

祝辞を述べられました。

って事で今大会も事故無く盛大に開催され、無事に終わりました。

キスの釣れ具合は全体的には前評判よりもかなり低調で残念な結果となりましたが、

一部の選手は500グラム以上も釣られて素晴らしい成績を収められていました。人気の箱石では人が多過ぎて叩きまくられて低調でしたが、

駐車場から遠い、選手の間隔が広かった葛野と箱石の中間付近や浜詰と芝古の間では選手がまばらでコンスタントに釣れていたようでした。

そんな結果から、来年は人が少なそうな不人気な場所を選んで入ろうかなぁ・・とも思ってしまった大会でした。

今回も素晴らしい大会で楽しませて頂いた大会役員の皆さん、協賛のメーカーさん、本当にお世話になり、ありがとうございました。

また、今回も全国から集まられた選手の皆さんと久しぶりにお会いしたり、WWGGとキス談義が出来、楽しかったです。

また来年もこの大会に参加し、多くの皆さんと交流できるのが楽しみです。ではっまたっ。