2009年釣行記
6月2日 平日こいて由良で単独練習。砂紋バスターで数を掛ける練習をしてました・・の巻  


6月2日は土曜出勤の代休で午後からまた近場の由良へキスの数釣りの練習に行きました。

今日のテーマは初めてのG杯予選を週末に控え、新竿のがま投げサーフサイドに慣れる事と、

遠浅の浜で砂紋バスターを使ってキスの数を掛ける練習。

午後3時に家を出て、最近砂が少なくなった為に海岸復旧工事中となって敬遠していた由良海水浴場に久しぶりに釣行する事にしました。

由良は自宅から10分足らずのお手軽釣り場で以前は良く練習に行きましたが、5年前の台風以降、由良川河口からの川の流れが

神崎側に偏ってしまい、由良の浜は次第に砂が堆積しなくなり、浜が痩せ細ってしまいました。

それに加えて冬場の大波で浜の沖に並べてあったテトラの一部が崩れ、

テトラの内側の浜は大きく削られて護岸の鉄筋がむき出しになってしまいました。

海水浴シーズンを控え、危険で泳げなくなった浜では復旧工事が急ピッチで行われていますが、

重機で他所から砂を持って来てもすぐに流される状況。

由良川を挟んで対岸に有る神崎にはタップリと砂が堆積して大きな砂州が出来たので、そこから台船に砂を積み込み、

由良まで運んで投入しなくてはならない程で、今も大規模な復旧工事の真っ最中。

6月2日も巨大な台船がテトラの内側に入って

神崎で掬った砂をドカンドカンと投入中。

これはコンビニの前の

由良園地の駐車場から撮影した

ものですが、浜の中央部に有るマンションの

下あたりから西側はご覧のように護岸までが

冬の大波で洗われて基礎石がむき出して

酷いありさま。その護岸の前に台船が

砂を投入しているので地響きが激しく、

濁っていました。

「これは釣りにならんし、工事の邪魔だと

怒られるわ・・」と早々に退散。

東側の由良川河口付近まで戻り、

工事区域外で竿を出す事にしました。
由良川河口の近くは少しは砂が残っていて、

河口からテトラ3本目付近までは

以前同様に竿が出せます。

この時期はテトラの間を抜くよりも

テトラの前が好ポイントである事が多く、

砂紋バスターをチョイ投げして

テトラ際に落とし、ユックリとさびくと・・

すぐに気持ち良いアタリが連続。

12〜13センチの小型ですが、

数は居るようで、1投目から4連。

外道は皆無で

例年なら河口に多いヒイラギも居なくて

釣れるのはキスのみ。

今日のタックルは

がま投げサーフサイド33号410に

キススペMgの組合せ。

針は最初キスRの5号を使いましたが

どうもこの針は私と相性が悪いのか、

持参したチロリとの相性が悪いのか、

いまいちの感触で掛かりが悪くバレも有り、

「トーナメントには使えんなぁ・・」と思いつつ

キススペ5号の仕掛けに交換。

すると調子良く釣れ始め、

数釣りの練習を開始。
天秤は砂紋バスターの27号を使いましたが、

元来砂紋バスターはどちらかと言うと

もう少し深い、水深2〜3メートル以上の

場所で砂紋や溝がハッキリしている浜や

手前のカケアガリのきつい場所に適し、

遠浅で底に変化が少ない浜では

余程カッ飛び天秤のほうが

数を掛け易いのですが、

今日は敢えて砂紋バスターの高感度ぶりを

生かして練習しました。

例えば大会で渋くなっても、例えキスが

ほんの5〜7センチ程度であっても

居場所を探りながらピンポイントで

攻められるよう、いろんな引き方や

誘いなど、試行錯誤しながら

さびきます。
もともと砂紋バスターは長い距離を

延々と引くオモリでは無く、

そのような釣りの場合は余程

カッ飛び天秤や固定式天秤のほうが

適しています。

砂紋バスターはいち早くキスのアタリを捕らえ

一発目のアタリが出たら「キスは群れで居る」

のでそこで追い食いを誘うように釣るのが

この天秤の特性に合っていると思います。

せっかくアタリが出て群れに仕掛けが

接近しているのに、敢えてそこからも延々と

引いて群れから仕掛けを離してしまう事は

この天秤を使う以上は

全く無意味で時間の無駄と最近は思ったり

しています。

使えば使う程、そんな特徴の

天秤だと思うのです。

一旦アタリが出たら無闇に引かずに

一旦止めたり、小刻みに誘ったりして

追い食いを誘い、連で掛けるのが

この天秤に適した使い方なのだと今日も

再認識しながら4〜6連で釣り続けて

誘いの練習をしていました。

仕掛けは8本針ですが、

わざと最初のアタリが

出た付近だけで誘い、アタリが途絶えたら

巻き上げていましたので

7連や8連は全く出来ませんでしたが、

「一つの群れで4匹〜6匹掛けられたら

まずまず成功。例えばどの距離でも一面に

キスが居る高活性の時や、

5色で2〜3匹掛けた後、

また次の群れが居る手前まで延々と

リールさびきで引いて

ようやく全部の針に掛けるような釣り

ならこの天秤よりも固定式かカッ飛び天秤

のほうが余計なアタリが出なくて釣り易い。

今日のように群れに遭遇した最初の

一箇所で勝負を終えて

手返し良く投げ返す釣りか、激渋の時に

ピンポイントで待ち伏せするような

釣り方のほうが

この天秤に適しているなぁ・・と

思いつつ釣っていました。

釣果は5時までやって2時間で10〜16センチを53匹。

途中ブルドーザーが行き来して地響きを立てて後方を通過し、その間は一休みしたので投げ返したのは16回。

あまりにも従来の天秤に比べて感度が良いので、

一旦食ったキスが数秒後に再度暴れているだけなのに次に食ったキスのアタリだと勘違いして

アタリの数と釣れるキスの数の違いに「バレた」と勘違いすることが慣れない内は多々あるのが難点・・。

特に良型が多い場所ではそのような事が多いですが、キスが掛かっていない針に残ったエサを見て無傷であれば

1匹だけが暴れ続けていたのを何匹も掛かったと勘違いしており、そんな時は巻き上げるとアタリの数と釣れるキスの数が合いません。

「またバレた・・」と思い込んでいたのが実はハナから1匹しか掛かっていなかったのに気付き、ガッカリしたりと

この天秤はややこしい・・と言うか慣れと使いこなしが意外と難しい・・

でも、この天秤で綺麗にずらりと連で掛けられるようになったら・・と思いつつまた今後も練習をしたいと思います。

しかも延々と引かずに短距離勝負で・・。

もちろん夏場の高浜のような、何処に投げてもビッシリとキスが居てどんどんと追い食いするならそれも十分可能ですが

大会などでキスがスレて渋い状況になった時に真価を発揮出来たらと思いつつ、今後も釣り方、さびき方、誘い方、

組み合わせる天秤の硬さや長さ、形状なども合わせて今後も研究してゆこうと思います。ではっまた・・。