2009年釣行記
4月10日 快晴の日に平日こいて海に行きましたが・・の巻
4月10日、私は代休がもらえ、上ちゃん、奥村さんと平日こいて花見カレイでも釣ろうと釣行を計画。
一週間前までイシガレイが好調に釣れていた但馬の竹野に行こうと言う事になり、
朝3時に起床。4時に2人と福知山で合流し、私の車で国道9号線を一路西に走ります。目指す竹野の大波止には5時半に到着し、
平日でもあり先客は無し。「快晴だし釣り場は空いているし最高じゃ〜」と早くも奥村さんと上ちゃんは波止の上を小走りで先端近くまで
重いタックルをかついで移動。私も2人の間に入ってクーラーを置き、竿を伸ばしていると早くも明るくなって来ました。
6時前、東の水平線から朝日が見え始め、 見事な朝焼けの景色。 スピンパワーAX-Tで仕掛けを5色付近に 投げ、4〜3色のカケアガリに仕掛けを 落ち着けてカレイのアタリを今か今かと 待ち続けます。 仕掛けを回収するといつも多いフグが今日は 少ないのかエサはそのまま。 投げる度にアオイソメを1〜2本づつ 針に追加して刺しながら 投げ返します。 |
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干潮の潮止まりは9時。「その頃が時合だぞ〜」 と期待しつつ待ちますが、今日はあいにく南の 山から吹き降ろす南風が吹き、寒い・・・ 日本海側で陸からの山風が吹くと、 太陽光線でせっかく暖められた表層の水が どんどん沖へと流れて行ってしまい、 対流で沖の深い場所から冷水が波打ち際まで 差し込んでちっとも水温は上がらないばかりか 逆に水温が低下・・。 日本海側で南風が吹くと殆どこのパターンで 魚の活性も上がりませんが、 今日はあいにくこの風が強く吹き・・ 「やばいよ・・エサ盗りすらも居ないわ・・」と 8時頃には3人でぼやき・・ |
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時合が来る予定だった9時になっても 全く状況は好転せず私と上ちゃんは 波止の上でヘソ天。 ぼちぼち暖かくなった10時頃になって 起き出し、1時間後に仕掛けを回収しても アオイソメが伸びきって戻って来ただけで ガックシ・・。 「あかんっこんなところでいくら待っていても 釣れん、移動しよう・・。」と期待していた 竹野から撤収。豊岡市内に戻り、早い昼食を 食べながら移動先を考え、 「こんな日はカレイはダメ・・アイナメを釣りに 磯に行こう・・」と車を走らせ、 向かったのは丹後半島の丹後町の岩場。 |
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着くとここもベタ凪で狙いの岩場に降りて 平坦な大きな岩盤の上に3人並んで アイナメタックルの準備。 この頃には気温が25度を超えて暑い程で スプールをPEの8号を巻いたアイナメ釣り用に 交換し、オモリも根掛かりに強いジェット天秤 30号に換装。 モトス8号ハリスは5号とし、 ビッグサーフ15号の1本針の仕掛けをセツト。 それにアオイソメと塩マムシをタップリと刺して 投げ込みます。 ここは4色程度までが岩盤の海底でその先は 砂地に藻が点在している場所で砂地と岩盤の 境目付近に投げ込んで大アイナメからの アタリを待ちます。 |
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水は岩盤の位置が見通せる程澄んで 空は雲ひとつ無い快晴でポカポカ陽気。 3人でロングドライブの疲れも見せず ガンガンと投げ返しますが、 あいにく潮が殆ど流れず マッタリとした海況。 時折磯ベラがエサをつつきますが 竿先が大きく振動する事無く 時間だけが過ぎてゆきます。 回収したオモリを持つとこんな天候なのに とても冷たく、ここも水温が低いようで フグすらも居ない・・待っていると 沖合いが薄ピンクになって来て赤潮が流れ・・ 北近畿の海は春になると磯場の近くでは 赤潮が多く発生しますが、今年は早くも 赤潮の元になるプランクトンが沸いて いるようで・・ |
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それから数分もしたら目の前にも大きな赤潮が どんどん接近して来て周囲の海面が 気味悪くピンクに染まり始め・・ |
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そんな中でも上ちゃんがガッシーを 1匹釣って 「ようやくワシだけが完全ボウズを逃れたわい」 と喜んでいたものの・・・ 次元が低過ぎて話にもなりませんわぁ・・。 |
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数分後には磯際まで真っ赤になってしまい・・ 独特の生臭い異臭が漂い、道糸にも 赤潮がまとわりつき始めて モチベーションがガタ落ち。 「止めじゃ〜っこんな所でやってられんわい」 とまた撤収。 朝の3時に起きて今が午後3時。 もう12時間も魚を求めて走り、 結果が3人でガッシー1匹とは・・(;O;) 遂に移動して再開する気力も失せ、 「こんな酷い日は初めてじゃっ、 こんなに良い天気の日に キスちゃんを狙わず カレイやアイナメなんかに浮気しても 良い事が無いって教訓だけが 本日の成果だわなぁ・・」と3人で 首をうなだれつつ撤収。 最後にまたGWに集まる予定の 後ヶ浜の様子を見に行くと・・・ |
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悪い日には良くない事が続くもので・・ 冬場に大波が打ち寄せて中断していた 護岸工事が再開されており、 浜では大きな重機がまた地面を掘り返して 秋に作った護岸の後方に砂防壁か何かを 作る工事の最中。 工事の進捗具合からして 未だ始まったばかりのようで 型枠の作成中で工事は暫く続きそうな様子。 「浜には出られそうだけど G.Wにも土建屋さんは休まないし 重機がドカンドカンと爆音を立てるので キスもビックラこいて 近寄って来ないかもね・・」と 残念に思いながら帰路につきました。 |
って事で冷水をもたらす南風と赤潮と工事の3悪が重なり、アタリもカスリもせず
サッパリな釣行で、延々と250キロ近くもドライブをしただけ。海岸線の至る所で満開となった桜が真っ青な空と海に映えて咲いているのを
「わぁっ・・綺麗じゃのう・・」と言いつつ眺められたのが唯一の救いとなった釣行でありました。
まあ・・こんな日もあるのが釣り・・
「もうこんなに暖かくなったのに、マッタリと波止で待ち続けて何時釣れるかどうか判らんようなカレイなんかを狙うのは止めじゃ〜っ、
次の休日はキスのブルルンッのアタリを楽しみに行くど〜っ」と懲りない面々は帰路も賑やかキス談義で盛り上がり・・
帰宅してすぐにカレイタックルをロクに手入れもせず、また半年間も物置に放り込んだままにするのでありましたっ。
ほんまに釣りバカですわぁ・・ではっまたっ。