9月10日 今年の報知キス釣り選手権は場所選びに失敗して一回戦でコケました(-_-;)が、クラブメイトの伊達さんが名人位防衛で
       おめでとう(^^)vの巻。


9月10日は報知新聞キス釣り選手権の決勝大会と名人戦が淡路島の平安浦で行われ、クラブからは伊達さんが名人位防衛をかけて、

私が過去選手権者の永年シードで、吉岡お父さんが京都予選勝ち抜き者で進出と大阪サーフからは3名が出場となりました。

伊達さんは防衛の為に夏から4回も下見に行き、吉岡お父さんも前週に下見し、皆さん準備万端。

私はいつものようにぶっつけ本番ですが、以前は下見もしたのですが、

下見をすると何故かコケるので今回も「投げて様子を見ながら釣り方を考えよう・・」と思いつつ大会参加となりました。

何と言っても今回は伊達さんの名人位防衛戦が見物で、伊達さんがどのように下見したのか、

そして試合でどんな試合運びをするのか興味深深で大会に行きました。

朝5時。全員に集合がかかり、

今大会は同じクラブの今里会長が

競技委員長を務め、ルール説明が有りました。   
第一回戦は5時45分開始で7時45分まで

行われ、上位15位までが2回戦進出です。

私は徳島の田中さん、八木さんたちと共に

大会本部から一番遠い所まで歩き、

河口も渡って大会エリア北端の

岩場近くまで行って

クーラーを置きました。昨年名人戦が行われた

所で、伊達さんがここで良く釣られて名人を

獲得されたのを思い出し、ゲンの良いこの場所

に入りました。
さすがにここまで来る人は少なくて私の右側は

ガラ空き。ダメだったら河口のほうに移動

しようと思いつつ仕掛けをセットしてゆきます。

そして試合開始。5色まで投げて手前まで引いて

様子を見てみますが、何と3色にシモリがあり、

引くとガリガリした感触で変なアタリが出ます。

今年の平安浦は昨年にも増して浜が削られて

いやな予感がしてはいたのですが、

海底の砂までが少なくなっていて、岩礁が

海底に露出しているとは・・。引けるのは3色を

除いた手前か4色以上で、釣り辛い事・・。

それでも隣で徳島の八木さんがチョイ投げして

2色でぽつぽつと釣っておられましたし、

私も近くに投げましたが、私には岩場に多い

カワハギばかりが針がかりし、フグも多いようで

針も頻繁に取られます。それでも近くの田中さん

もポロポロと釣るので我慢していましたが、

エサをチロリ.にしようが、針を小さくしようが

私の前にはキスが居ないみたいで

全く針に乗りません。いろいろ試行錯誤して

みましたが、30分も素針が続くと

もういけません。

「あかんっ移動しよう・・」と河口まで

150メートル程戻り、大阪アングラーズの

さわ会長に声をかけ、一緒に釣る事にしました。

河口に付いてすぐにさわ会長が良い型の

キスを2連され、私も教えてもらった5色に投げる

と今日初のキスのアタリが出て中型とピンの

2連。「ボウズを逃れたぁ・・」とほっとしつつ

投げ込みます。
投げてさびいているとさわ会長がまた2連で

大きいキスを釣られてニッコリ。(^^)v

23〜24センチの良い型がここには居るようで、

6色半に落した私の仕掛けが5色に来ると・・

「ガツンッブルルルッ」と良型キスのアタリが

出ました。「もっと食い込め・・せっかく群れに

仕掛けが入ったのだからもっと

追い食いしてくれ・・」と願いつつ4色まで引き、

期待しつつ巻き上げると4連。(^^)v

これも全て20センチ近く有る良型で、

エサはイシゴカイ。

これでやっと6匹で何とか周囲の選手と

同じようなペースが掴めたかなぁ・・と思いつつ

針を大きめにし、エサもチロリに変えて投げて

いると・・。川を挟んで反対側で釣っておられた

横山さんが私の4連を見て

川を渡ってこちらに来られました。
「一緒に投げさせてもらうで・・」と横山さん。

さわ会長と3人で遠投しつつ

このポイントを攻める事になりました。

しかし時すでに遅し、

この時点で試合終了時間が僅かとなり、

私は2匹追加しただけで

8匹で終了。

横山さんは移動して来られて

2連、次は3連と

5匹程釣られ、さすがじゃ〜っ。

一回戦の検量です。これはさわ会長の釣果。

18匹も釣られて余裕で2回戦に進出

出来そうです。それにしても良い型が多く、

「私ももっと早く河口に入れば良かったなぁ・・」と

移動を躊躇した事に反省しきり・・でした。

1回戦成績表デス。私は3匹足らず今年は

2回戦に進出出来ずコケました。

11匹以上釣った15名が2回戦進出と

なりましたが、8匹で涙を呑んだ選手が何故か

多かったなぁ・・

今年の傾向として過去から何回もここで試合を

経験している選手が2回戦に進出出来た

ようで、塩田さんや瀬尾さんたち

ベテランの方が多く2回戦に

進出となりました。そんな中、

しおざきさんは木曜にきっちりと下見をし、

見事2回戦進出。おめでとう・・。

但馬豊岡サーフの寺下さんはトップ通過で

これまたおめでとう・・。(^^)

一方、吉岡お父さん、

OFMのTAKE@紀州さん、

鳥取キス研の健代さん、

前名人の柴田さんも何故か私と同じ8匹で、

皆で「残念じゃ〜っまた来年頑張ろう・・」と

言う結果でしたっ。

親分さんの師匠の福田さんは11匹釣られて

ギリギリ2回戦進出で

「ワシは毎回こんなんが多いんやっ」

と苦笑い。

2回戦も2時間の試合時間で

かなり暑くなった中、

熱戦が繰り広げられました。

私はコケたので後は観戦組。

名手の釣りをジックリと見て

勉強させてもらう事にしました。

先ず見に行ったのは山中さん。

一昨年のシマノシャパンカップのファイナルで

ご一緒してからとても親しくしてもらっており、

2回戦でも1投1匹づつながら、

堅実な釣りでした。

どちらかと言うと豪快な釣り方ですが、

使っておられた仕掛け巻きは自作で素晴らしい

出来で、細かく切られたスリットに綺麗に針が

セットしてあり、繊細で丁寧に準備をしておられ、

私も見習わなくては・・(^_^.)

クーラーにも随所に工夫が見られ、

背負子にボトルホルダーやゴミ袋なども

セットしてあり、ヒョイッとクーラーごと背負って

移動しつつ釣り歩くスタイルはユニーク

でした・・。
次に見させてもらったのがこの大会でも優勝

されている徳島セントラルサーフの塩田さん。

以前からお会いする度に声を掛けてもらって

おり、今回も2回戦なのに「何じゃコケたのか」

と笑いつつ試合中なのに話しかけて来られ、

いろいろと教えてもらいました。 

もう50年も投げ釣りを続けて

おられ、この大会も20数回は出ておられる

ベテランです。 竿でジックリとさびく釣り方は

独特ですが、近場を釣らせたら天下一品。

超ロングなモトスの仕掛けを使いこなし、

キスをぞろぞろと掛けるテクニックは何時見ても

素晴らしい。「佐織よ・・こんな時は細い

イシゴカイを長めに付けると釣れるんじゃ」

と言いつつ・・・
「ほれっ6連じゃ」とさすがに周囲が

渋い状況下でも

ツボに入るとゾロゾロと釣り上げ、

「こうやってなっ、周りの

やつが見ないように隠してなっ、次投げてから

こそっとクーラーに仕舞うんやぞ、後なっ

ベラがゾロゾロ釣れたら

それもどんどんクーラーに

放り込んでしまう。

ベラも胴体を掴んだらキスに見えるからな・・

周りが釣れていない時には

逆に良く釣れているように見せて

相手にプレッシャーもかける時もあるよ・・」と

冗談混じりに語ってくれました。

しかし・・見ているとその手返しの早さは

まるで機械のよう。私と話をしつつ、

ポロポロッと仕掛けも見ずにキスを外し、

サッとエサ箱に手を伸ばしてイシゴカイをつまみ、

これまた私と話をしつつ

針先を見なくても素早く

キッチリと綺麗にイシゴカイを刺してゆく

のですから、その熟練は凄いの一言。
次は徳島の重鎮、瀬尾さん。

G杯を始め各大会で優勝多数で、

キス釣りをする人でこの人を知らない人は

居ない方ですが、何か近寄り難いオーラを

発しておられ、もちろん大会中に話しかける

事など私にはとても出来ません。

静かに横で釣り方を見させてもらいました。

徳島の阿波釣法を確立されたお1人で、

その釣り方は常に先進的で多くのキス釣り師が

見習って同じようなスタイルで釣りをする程の

腕前なのはご存知のとうり。

他人がユックリと引かないと釣れないような

状況下でもリールサビキで、それもかなり早く

引いてもキッチリとキスが掛かっている釣り方は

注目の的で、

いつも一緒に釣りをしている同じクラブの

田中さんや元名人の矢野さんでも未だに不思議

がられる程の技。「横に並んで同じように

リールを回してもあの人には絶対勝てません、

未だに謎なのですが、

教えを請うと「集中力やな」

とだけ言われるそうで、見ていても静かに

黙々と釣られています。
ご存知瀬尾スタイル。

クーラーに座って竿は垂直に立て、

リールで一定速でさびいているだけに

見えるのですが、何処か、何かが他人と違い、

釣果の差が生まれるのだと思い、

しばし注目していましたが、同じクラブの

選手が未だに判らないのに短時間では

とても判りません。

ただ、今日だけかも知れませんが、

エサはとても小さく付けておられたこと、リールで

さびいている間、一定の速度でさびいても

竿先は砂紋の影響で僅かに

前後しますが、その動きが他人とは違って

極少でリールさびきをしている他の選手に

較べるとピタッと静止しているように見える程、

竿先のブレが少ないように感じました。
そんな事を感心して見ているとすぐに2回戦は

終了。検量時間となり、しおざきさんに聞くと

ますまずだったようで、大きなキスとベラを

見せてくれました。来年のシード権獲得も

果たせそうな釣果で試合を終えて

ニッコリ。(^^)v 殆ど拓寸が有るようなキスで

アタリも凄かったとか、おめでとう・・。

検量後はすぐに表彰式となりました。
1回戦トップ通過だった寺下さんは

2回戦では一寸不調でしたが、入賞おめでとう

ございました。

横山さんは1回戦で良かった

河口近くに行かれましたが、2回戦では

キスが居なくなり、シードが取れなくて

残念でしたが、入賞されて嬉しそうでした。
さわ会長さんは6位で上位入賞。

過去選手権獲得者の腕前を今回も

遺憾なく発揮されました。
山中さんも上位入賞。

この大会でもジャパンカップなどで

素晴らしい戦跡を残しておられる実力を

存分に発揮され、上位入賞でした。
そしてトップ3の表彰。

優勝して今年の選手権者を勝ち取ったのは

徳島エスエスサーフの若松さん。

優勝おめでとうございました。

2位は塩田さん。(^^)v私と20分近く

いろいろと話しつつ試合をして準優勝は凄い。

「惜しかったですね、

一寸邪魔しましてすみませんでした・・」と

言ったら「そんなもん関係無い、

優勝せんかったら

2番以下は皆同じ、お前としゃべっていても

優勝する時は出来る、今回は運が無かった

だけじゃ、また教えてやるからなっ」と

笑って受賞されてました。

3位は親分さんのお師匠の福田さん。

この人もこの大会には何回も来ておられ、

今年も素晴らしい成績でした。
2回戦の表彰が終わると少々の休憩後

すぐに名人戦が行われました。

挑戦者となった選手権者は喜びもつかの間。

一対一のガチンコ勝負の名人戦に

臨まなければならず、とても大変です。

第1投目。若松選手2匹。伊達名人1匹で

スタートし、2投目・・何と伊達さんが根に掛けて

高切れ。心配して応援していましたが、

本人は落ち着いて仕掛けを修復し、

下見で良かった斜め投げで長い距離を

早めのさびきで釣り、ビッシリと居るガッチョを

交わす作戦のよう。

素針は少なく堅実に1匹づつ

釣り上げていました。

一方若松さんは近くをジェットスキーが

走り、ペースダウン。さびきスピードも少し遅くて

ガッチョの連が続き、伊達さんを追う展開。

2回戦に優勝した時の釣り方で釣り続けて

おられましたが、干潮の底となって波も静まった

状況下、今までの釣り方では思うように

掛けられない様子でした。

名人戦は1時間で場所交代。

1時間を終わった時点で14匹対7匹で

ダブルスコアとなりましたが、 今度は

伊達さんがジェット軍団に近いエリアとなり、

ペースダウン。 一方若松さんは早めの

さびきに切り替えられ、連掛けが有り、

一時は4匹差まで接近。

しかしその後ジェット軍団がお昼ご飯休憩

なのか時折しか走らなくなり、

また伊達さんの仕掛けにキスが掛かり出し、

終了15分前に3連。(^^)v

最後の1投も2連と挑戦者を突き放し・・

2時間の名人戦が終了。

さすがに伊達さんもフラフラに疲れて

座り込んでましたが・・

「名人位防衛おめでとうございました。」と声を

掛けるととても嬉しそうでした。
名人戦では審判が今いくつ釣っているのか

1投ごとにチェックしてカウントしているのですが、

一応検量も行われ、

結果は20匹対13匹でした。

伊達さんがキズだらけの大きなキスを持って、

「これを60センチ近いエソが取ろうとしたので

あっ大きなエソじゃ〜っ魚拓提出じゃ〜っと

追いかけたら海にはまりそうになったわ・・」と

笑ってました。

「名人戦で何がエソ惜しいじゃ!!

阿呆な事言ってからに・・・しかしキスが

エソに取られ無くて良かったね・・」と

今里師匠に叱られていましたが、伊達さんが

マジで惜しそうにしていたのを見て

皆で大笑い。(^o^)
そしてすぐに表彰式で名人位杯を授与されて

ニッコリ。

後で聞くと毎日名人戦の事が頭から離れず、

眠れない日が続いたそうで、試合中にヘマをした  

夢も何回も見たそうで、凄いプレッシャーだった

ようです。
若松さんには準名人杯が授与されました。

選手権者に与えられる永年シード権も獲得され、

名人戦では負けましたが、爽やかに

笑っておられました。

2時間×3回の試合でとても疲れたでしょうし、

お疲れ様でした。

その様子を見つつ、私も名人戦に出て

負け、とても疲れて呆然としたのを思い出し

ましたが、皆に見守られつつの1対1の試合は

重圧感がとても強く、そんな中で落ち着いて

釣っていた伊達さんは凄いなぁ・・と

思いつつ見ていました。

って事で「伊達さん防衛おめでとう・・」と喜んでいたら

名人戦の表彰式の最中に黒雲が近づき、後は土砂降り、皆さんズブ濡れになり、ネコの子を散らすように帰って来ました。

帰りには連盟長の岩田さんと今里会長、さわ会長、伊達さん、私で食事をし、伊達さんが、「これで去年はまぐれと言われないで済むね・・

1回防衛したら来年は負けても良いからねぇ・・」とほっとした様子。本当に一年間のプレッシャーは凄かったと思うし、

名人戦ではとても緊張したはず・・。本当にお疲れ様でした。

「さっ9月の投げ北のお祭りでは祝勝会も兼ねてやるからねっ(^^)v」と今里会長。 「投げ北の祭りでは名人杯で乾杯じゃっ。」

と喜んでいたら、「来年は佐織さんが伊達さんに挑戦しないとね・・」と今里会長に発破をかけられて帰って来ました。

今年はさんざんでしたが、来年はまた1回戦突破を目指し、頑張りマス・・・ではっまたっ。