2005年釣行記


投げ釣り全国大会

6月24〜26日シマノジャパンカップ全国大会に参戦し。今年も強豪の皆さんに親しくして頂き、とても勉強になった大会でしたっの巻。

6月24日、いよいよ明日からシマノジャパンカップ全国大会。

ジャパンカップは投げ釣り界では全国最大の大会で、予選出場者数は2200名余り、

その予選からセミファイナルに勝ち上がり、東西セミファイナル大会で勝ち上がった11名とシマノ招待選手3名、

前年度シード選手の5名の合計19名が全国大会に出場となります。

私は運良くセミファイナル西日本大会を3位で通過、

昨年は情けない成績だったので、今年は下見から・・と会社に無理言って金曜〜日曜の3連休をもらいました。

出発前夜の23日は夜2時まで深夜作業をバタバタと済ませ、ほんの2時間と殆ど寝ないまま、24日6時にはもう起き出して

夢の大会が行われる弓ヶ浜に向いました。今回は私一人での遠征ですが、シマノから交通費も出るので高速を快適に飛ばして

弓ヶ浜にはお昼頃到着。 アジア博物館前の駐車スペースには横山さんや日置さんが来ておられ、

皆さんの後を追って浜に向かい、下見の開始です。

浜に出ると猛暑で気温35度以上。(>_<)

しかし皆さんは元気に下見中で、

もうすでに多くの選手が

ジックリと下見をされていました。

シマノのスタッフが1回戦ブロックの

区切り旗を立てられた頃には皆さん集まって

情報交換。

私が大会エリア中央で釣っていると、

相澤さん、入澤さん、市野さんが来られて

いろいろと情況を教えてくださりました。

前回のセミの時と違って沖合いの大型が少なめ

ながら、手前はピンの数が多いそうで、

皆さん遠投で攻めるか、手前で手返し良く

数を稼ぐか悩んでおられる様子でした。
私も下見で「取り敢えず4色以内を

丁寧に引いてみよう・・・」と

3色〜2色をユックリ引くとご覧のような連も有り

キスの活性やサビキ速度、

エサや針など、いろいろと試して

確認してゆきます。
夕方まで遊びつつ小型を釣っていると

招待選手の日置さんや岡野も来られ、

並んで釣らせてもらいました。
5時前になって最後に遠投練習していると、

横山さん、矢沢さんが「もう暑くて堪らん、

早く風呂に入ってビール呑もうや・・」と

誘ってくださり、下見は終了です。

翌日のエサを確認すべく「かめや」

さんに立ち寄った後、

シマノさんが準備して下さった

ホテルに行き、一風呂浴びてホッと一息。

いざ美味しいビールを・・・と部屋を出たら

何か鼻の穴の中が痛み出しました。

どうやら鼻炎になったようで、

暫くすると激痛となり、

喉を使うと鼻の粘膜を刺激

するのか飲み食いはおろか、好きなタバコも

吸えない状態となり、激痛をこらえながら

それでも少しは食べておかなければ・・と

食事をすべく前夜祭が行われている

宴会場へ行きました。

宴会場に着くとすでに横山さん、日置さん、

草野さん・・とシマノインストラクターの皆さん

が呑んでおられ、私も輪に入れてもらって談笑

させてもらいましたが、食事も、

大好きなビールも喉を通そうとすると激痛が走り

痛みが増すと共に熱が出て来ました。(>_<)

前年度チャンピオンの山本さんや名手大林

さんも居られ、いろいろとお話も聞きたかった

のですが、9時には早々とダウンし、

部屋に戻って寝ようとしましたが、

結局痛みに苦しめられ、一睡もせずに

翌朝。全国大会初日を迎える事となって

しまいました。
「最も楽しみにしていたこんな日に

今まで全く異常がなかった鼻が酷く

痛むなんて・・と思いつつフラフラ・・と

会場に到着。

体調の悪さを同じクラブでスタッフとして

来られていた伊達さん話すと、鎮痛剤を

くださり、それを呑むと痛みはかなり

緩和しました。しかし・・痛み止めのクスリは

睡眠薬のような作用もあるようで、

薬が効き出すと前夜、前々夜と寝ていない

事も有り、頭がボ〜ッとして

気合が全く入りません。(T_T)

試合開始は9時なので、それまでは

日差しを避けてテントの影で

グッタリしてました。

9時前、皆さん集合され、

全国大会常連の方に久しぶりに

参加された方も加わり

和気藹々と雑談タイム。
中央のお二人が

セミ西日本大会1位の仙台の入澤さんと、

2位の高知から来られた堀川さんです。

前年度チャンピオンの山本さんと

過去4度優勝の横山さんも

賑やかに並んでいよいよ一回戦の

抽選開始。
私は一回戦第一試合Bブロック1番スタート、

第二試合Aブロック2番スタートとクジ運は

最高でした。(^^)

横山さんも第一試合Aブロック1番スタートと

良いクジを引かれてニンマリ・・(^^)
出発順抽選が終わったら

3ブロックに7〜6人つづ分かれて

競技説明を聞きます。
出発前の私。

「あかんっこんな時に全く力が入らん・・

氷をもらって頭を冷やしたけど、

殆ど効果なし・・(T_T)

それでもBブロック1番スタート・・

取り敢えずAブロックとの境目の

エリア左端を確保し、

試合開始となりましたが、

立っているのがやっとの状態で・・・
検量を受けたら他の皆さんの半分以下の成績。

この時点で私の今回の目標であった

全国大会で少しでも上位を目指そう・・と

言う夢は完全に消えました。
第二試合はAブロック。

案の定、1番スタートの日置さんが端を確保

され、私もその隣の好位置?を

キーフ゜したものの・・カメラアングルが

こんなに斜めになった写真を

撮っているようではあきませんな・・。

隣ではセミ西日本優勝の相澤さんが居られ

遠投で良い型を交えながら好釣果を

揚げておられました。

第二試合も第一試合同様の結果で

トータル19人中16位。(^_^;)

ブービーだった昨年よりは・・でしたが、

苦しみつつも試合をしていると

次第に痛みも薄れ始め

後は何とか体調を立て直して

明日のシード権獲得戦で

頑張るのみ・・。
大会会場からホテルに向う途中に横山さん、

力石さんたちとまたかめやさんに立ち寄り、

予約しておいた細くて真っ赤なチロリを

もらってホテルに戻りました。
ホテルに戻って暫く仮眠すると

かなり体調も回復し、

市野さん、力石さん、矢沢さんと乾杯が出来る

ようになり、食事も喉を通るようになりました。
宴たけなわの頃、2回戦の抽選が行われました。

小島さんにお手伝い頂き、

1回戦を突破された6名が集合し、

一対一の対戦相手を決める抽選会と

なりました。
抽選の結果、横山さん対佐藤さん、

山本さん対市野さん

大林さん対草野さんとなりました。

抽選後は昨年のファイナルでも

ご一緒させて頂いた市野さん、

力石さん、佐藤さんと

また歓談させてもらいました。
皆さんそれぞれに・・各テーブルで

ワイワイと懇親会は盛り上がりました。

皆さんが「佐織さん・・・今日はしんどそうで

話すのも痛々しかったねぇ・・」と

心配してくださり、私も元気を出さねば・・と

肉とビールで栄養補給。

しかし・・・左側の鼻炎のせいで、もともと

ゆがんでいる顔が更にゆがみ(T_T)

せっかくの小島さんとの2ショットも

こんな表情をするのがやっとでした・・(>_<)
クラブメイトの伊達さんのように、

こんな笑顔で撮影を受けたかったなぁ・・。
試合、懇親会を通じ、司会進行役は

「大ちゃんの釣りに行こう・・」と言う番組で

大ちゃんの相棒役をされている方で、

「番組では磯釣りばっかりだし、

また投げ釣りもしたいなぁ・・」と

言われてました。
宴会が終わったら先日のセミ西日本大会で

お知り合いになれた相澤さん、村松さんと

参加記念撮影。

皆さん2回戦には進出出来なかったけど、

聞くと3人揃って私と同じ年齢で・・・(^^)

「今後もキス釣り大会を通じて

交流しつつ再開を喜び合える仲間に

なろうネ・・」と遅くまで付き合ってもらいました。

ファイナルでは同じ目的を持って

参加しておられる方ばかりで、

昨年もそうでしたが、

皆さん以前からの友人のようにすぐに

打ち解けあい、

今後も付き合せて頂ける方が

今回も増え、とても嬉しかったです。

一緒に話をさせて頂いた矢沢さんも

ファイナルで何人もの一生涯の友人が出来た

そうで、「ここに来る者はいわば皆さん白米の

ようなやつばかり、籾殻やヌカを洗い落として

キス釣りを楽しむだけに無垢の状態で

来ているからすぐに打ち解けるのよ・・・。

昔シマノさんと一緒になって

ジャパンカップを立ち上げた一員として

とても嬉しい事ダヨ。」・・・とご機嫌でした。

そして2日目。タップり睡眠を取って

大会会場に行くと

すでに2回戦が行われており、

熾烈な戦いが行われていました。

Aブロックの市野さん対山本さんは

近投対遠投でしたが、

抜きつ抜かれつの戦いで混戦模様。

隣のBブロックでは横山さんが

4色以内でコンスタントに釣られて

少し有利な試合運びかな・・。
大林さん対草野さんは

大林さんが2色付近で調子よく

キスを連で掛けていかれ、片や

草野さんは得意のド遠投で

キススペAXを根元までひん曲げて、

何と9.5色まで投げつつ、

8色までをユックリとさびく作戦。

前日はこの釣り方が見事に当たり、

誰も引けない距離の群れを捕捉して

2回戦に駒を進められた草野さんでしたが、

今日は沖合いに

大型の群れが居なかったようで、

手返し良くキスを確実に引っ張って来られた

大林さんが優勢のようでした。。
それでも・・・草野さんは

「この釣り方しか無い!!」って感じでド遠投。

見ていると恐ろしい遠投力で、

投げた瞬間切れたのかと思う程、

フインガープロテクターから力糸が弾かれる

「パチーンッ」と言う音が出ますが、

オモリははるか遠くに着水。

草野剛力投方じゃ〜って感じで

見ていると爽快感さえ感じ、

気持ち良く戦っておられました。
第二試合の結果。

決勝には山本さん、横山さん、大林さん・・と

過去に何回も優勝経験が有る

超実力者の3人が勝ち上がられ、

キス釣りの上手さだけでなく、試合運びの

上手さも見学では勉強させて頂きました。
2回戦が終わると1〜2回戦敗者が集合して

来年のシード権獲得戦です。

1名のみが来年のシード権をもらえ、

僅か1時間の試合です。

遠投したら5投で終わり・・・の短時間決戦。

私はここでもクジ運良く1番を引き、

セミで良い目をした右の川尻にクーラーを

降ろしました。

隣は昨年準優勝された実力者佐藤さん、

そのまた先に市野さん・・と

この試合も熾烈そう・・・。

今日は体調もまずまずで、

1時間で6投しか出来ませんでしたが、

素針無く釣り切る事が出来・・・。
何とか16名中の中間程度の順位と

なりました。(^^)
シード権獲得戦優勝は入澤さんで

入られた場所の沖合いで良型の群れを

捕捉され、殆ど全員ダンゴ状態の中、

抜きん出ておられました。
決勝戦開始前のインタビュー。

過去に何回も優勝経験された方ばかり

なので、緊張感も無く、皆さん温和な表情で

これからの作戦など、話されてました。
その作戦どうり・・山本さんは

遠投一本勝負。

道糸をフロロカーボンの0.4号に交換され

沖合いの良型の群れを狙って

ド遠投されてました。
片や大林さんは上越で鍛えた

近場のキスを丁寧に釣る、

釣り方に徹しられ、

ほんの2色程度投げて波口付近まで引いて

ピンが多かったものの、

コンスタントに連がけを

繰り返されていました。
横山さんも山本さん同様に遠投主体の作戦。

竿をBX-+にされ、

オモリも35号に換装してド遠投。

しかし・・・草野さんが2回戦で感じられたように

沖合いに良型の群れは薄く、

丁度7色付近をジエットが走ったり、

風も遠投に不利な向かい風で、

我慢の釣りのようでした。
1時間半の決勝戦の結果、

手返し良く近場でキスを連で釣られた

大林さんが優勝。

横山さん、山本さんは遠投しても良型の群れに

恵まれず、

100グラム代と苦労されていたのとは対照的に

大林さんは手返し良く

近くの小型を丁寧に拾い、

時折良型までも上手なさびきで

近くで掛けて引っ張って来られ、

見事ジャパンカップを手にされました。
2001年に優勝されて以来、4年ぶり、

3回目の優勝。おめでとうございました。

横山さんも過去4回、

山本さんも過去3回優勝とさすが

実力者。今回も確実に決勝戦に

進まれ、見事準優勝、そして

3位のカップと来年のシード権を手にされました。
表彰式の最後は恒例のシャンパンで

祝勝タイム。(^^)

猛暑の中、シャンパンが涼しげに

噴射されて大会も終わりました。

今回の大会では私は全く不本意な結果で、日頃の不摂生で体調管理出来ず、突然の鼻炎になったりと反省点が多かった大会でした。

でも、今年のファイナルでもまた全国の高レベルな皆さんとの交流、そして今後またお会いして再会を喜びあえる人間関係が築け、

何かと勉強、そして収穫多い大会でした。

大会はセミとはまた一段違う雰囲気で、大会で勝つ為に日々切磋琢磨されている方ばかり。そんな皆さんと2日間を過ごせた

事はとても幸せな事でもありました。悔しさもありますが、今回の事をバネにして

出場枠が狭くてもう一生出られ無いかもですが、夢の全国大会・・・いつかまた出られるようにまた練習を重ねてゆきたいと思います。

最後になりましたが、至れり尽くせりの大会運営でお世話になったシマノスタッフの皆さん、そして全日本サーフより競技委員としてご尽力頂いた

皆さん、本当にありがとうございました。