2005年釣行記

4月7日 釣りサンデーさんのGW号取材が急遽舞い込み、徳島県南でキス釣り修行をしてきましたの巻。

4月5日、釣りサンデーのT記者さんとGW号の記事打ち合わせをしている中で、

「7日は代休なので何処かで釣れたら釣行記事書きますわ・・」と

約束し、「何処かに行って何とか花見カレイでも釣って記事にしたいなあ・・・・」と思っていたら、2時間後にまたTさんから電話が入り

「佐織さん・・急遽GW号用に一寸遠征するパターンでの投げ釣り記事を書くのですが同行してもらえませんか?」と再依頼が入りました。

キスを何処かで釣る記事だそうで、当初地元の宮津湾を検討しましたが、本格的なキスの数釣りが良いとの事。

「ならば未だ北近畿では未だしんどいで・・・」「では何処なら?」

「四国にでも行けば釣れるとは思うけど・・徳島のサーフの方に依頼したら?」

と言ってみましたが、どうやら急な企画らしく、「佐織さん一緒に行きましょうヨ〜」と言われます。

私はどうも取材が苦手・・と言うより、プレッシャーはかからないけど、何故か取材でお魚に嫌われるので一寸躊躇しましたが、

四国でのキス釣りは初体験ですし、もうそろそろキスの数釣りの練習も始めたかったので依頼を快諾しました。

丁度7日は木曜で、木曜がお休みなしおざきさんに同行をお願いすると、「私もそろそろ花見カレイ釣りに行きたいと思っていたけど、

キスも良いですねっ(^^)四国なら釣れそうですし、面白そう・・」と話がまとまり、

今年もキスの数釣り始動はしおざきさんと同行となりました。

それにしても釣り雑誌の取材と言うのは何か不安が・・・「待ちきれません早場キス!!」なんて依頼でも来ればもう最悪。

未だ釣れもしない早場キスを釣れ始める半月前に釣りに行かねばならなかったりするのですから往生しまっせ〜っ。

要するに旬の釣り物のピーク前に合わせて記事が作られる事が多く、

取材を受ける方は未だハシリの時期か、釣れるか釣れないか判らない時期に

取材となる事が多い上に、釣り場に行ったらやれ釣れ、何とか釣れ、早よ釣らんかいとプレッシャーをかけられまくり、

後方で記者に睨まれながらの釣りで楽しみなんてものは無く、今まで私も酷い目にあってきました。

しかし今回はGW特集号。一発勝負で失敗は許されんらしく、絶対にキスをとなると四国しかありません。

通常ならこの企画が立案された時点で普通は地元の名手登場・・となるのですが、いろいろとたくらみ多いT記者・・・(^_^;)

「四国未経験のお二人に初めての釣り場で試行錯誤してもらうのも面白いですし・・」と気軽に言ってくれまんなぁ・・(T_T)

試行錯誤でなくて右往左往しそうですが、何はともあれ7日の朝8時に淡路SAに集合!!と決まり、

当日は6時に起きて、明石海峡大橋を渡り、8時キッカリに淡路SAに到着。

キス釣りにしては遅い集合時間ですが、午前中は雨との天気予報だったのと、

波も朝方は高い予報でユックリ目の出発となりました。

淡路SAからはしおざきさんとT記者さんが私の車に乗り移ってもらい、ワイワイと出発です。

当初は淡路島でも竿を出そうかと思いましたが、

大阪湾側はもちろん瀬戸内側でも未だ全くキスの便りも情報も無く、大鳴門橋を渡り、徳島に到着。

先ずはエサと情報を仕入れに、いはら釣具さんに

立ち寄りました。

エサや天秤を買いつつ店長さんに情報を聞きましたが、

「徳島県南では年中釣れますが、徳島市や阿南市では

未だ殆ど釣れたと言う情報がありません。

日和佐あたりまで南下してもらえればとの事。

店長さんにお礼を言い、半月前に林さんから

「殆ど5〜4連で好調に釣れました」と聞いていた

日和佐町の大浜海岸を目指します。

大浜海岸は徳島から約50キロ程度南下したところで、

午前11時過ぎにようやく到着。

初夏はウミガメの産卵地だそうで、GW頃に釣りをしても

大丈夫かどうかをウミガメ博物館でT記者さんが確認。

「産卵が始まったら浜を閉鎖しますので

それまでは大丈夫です」とお聞きし、竿を継いで浜に出ました。

とても綺麗な浜で徳島新聞の記事にも

3月末から好調にキスが釣れていたと書いてあり

期待しつつ準備します。
浜の右側が好ポイントなのか、地元釣り師が3〜4人

来られていましたが、私達が到着と同時に納竿?。

「釣れていないのかなぁ・・」と思いつつ

取り敢えず投げてみます。

丁度干潮で最も潮が引いており、

また地元の釣り師が来られましたが素針を引いて

すぐに帰って行く・・?何か不安だぁ・・。

今日のタックルはキススペBX+にテクニウムMG。

道糸はPE0.6号でオモリはトップガン33号。

取り敢えず4色から引いてみますが、無反応。

2色まで巻いてほんの僅かなキスのアタリを感じましたが

乗らなかったようで素針・・(T_T)

横で竿を出していたしおざきさんは「何かアタリが出ました」と

15センチ位のキス。(^^) 単発でしたが、

キスの存在が確認出来、

私もジックリと2色以内のカケアガリを探ります。
2投目にようやく12センチ程度のキス単発。

早速T記者が走って来て、ボウズ逃れの一匹を撮影。

「あ〜連で釣りたいなぁ・・」と更にジックリと探りますが、

今度は18センチ程度ですが、やっぱり単発。(^_^;)
取り敢えず絵を作らねば・・・と貸切状態の浜を歩き、

深みと思える場所を探っていると雲も切れ、

晴れて来たと同時にやっと2連。

横ではしおざきさんも3連(^o^)丿でようやく2人が

四国の浜のキスに慣れたのか好調のきざし。

しかし・・暫くするとまた曇ってしまい、

今度は2人揃って素針。(-_-;)

ここではタックルの取材も有り、

午後1時過ぎまで居ました。


パラパラしか釣れないし、もっと南下してみましょう・と

向ったのはしおざきさんが徳島鱗友サーフの山村さんから

教えてもらったと言う牟岐港。

大浜海岸から更に20キロ南下した所です。

その牟岐港の最も奥まった所に有るゴロ石浜に到着。

浜にはゴミも多くて足場も悪く、

およそキスの数釣りらしくない釣り場で、

「2〜3投して釣れなかったらすぐに転進しましょう・・」と

T記者も期待薄のまなざし。

投げてみると、所々にゴロ石の存在を感じるものの、

見た目よりもスムーズに引けました。

そしてビックリしたのはオモリが着水すると同時に出る

活発なキスのアタリ!!。

糸フケを取ると同時にアタリが出て後は連続して

「ブルッ・・ブルルルッ」と気持ち良いアタリが連続します。
辛抱たまらなくなって巻き上げると5本針に4連。

「うわぁ・・ここでは夏並みの活性のキスが居ますネ。」

と諦め気味だったT記者も嬉しそう。ここでは

北近畿のピーク時の活性そのもの・・

ゴロ石浜なので長い仕掛けは投げられず、

短い5本針しか使えなかったのが残念ですが、

殆どパーフェクトに近い食いっぷり。

試しに高速さびきを試みると・・・

ハンドル一秒に一回転でも3連と

キスが活発に追って来ます。
しおざきさんも3〜4連で好調に釣り上げていました。

「ここにはやる気満々のキスが居ますねぇ・・・」と

嬉しそう。

牟岐港は広くて多くの波止も有り、

波止からなら長い8本針でも投げられそうですし、

半日やれば100匹は楽勝の活性でした。

しかし・・今日は取材でこの時点でもう3時。

先を急がねば・・・とせっかく高活性のキスにめぐりあえた

のですが、ここでも「3投でおしまいです。」と

言われて納竿。(T_T)また車に乗り込み南下します。
着いたのは更に20キロ南下した宍喰です。

きれいな浜ですが、残念ながら波打ち際には

テトラの帯が・・(T_T)

しかし、通称「ウドン屋下」と呼ばれるウドン屋さんの

近くから降りた場所が好ポイントだそうで、

国道の駐車帯に車を停め、浜に降ります。

テトラさえ無ければ広い浜ですが、

テトラの無い場所はシモリが有り、

唯一引き釣りが出来るのはウドン屋さんの下の

小川が流れ込む場所で幅は30メートル程の小場所です。
その小川の川尻から竿を出すしおざきさん。

遠投してジックリとさびいています。

ここでは私が先ず3連。

しおざきさんはアタリを取りつつ時間を掛けて

丁寧にさびき・・・。

18センチ級の4連でニッコリ。

型揃いのキスをズラッと掛けて「さあ数釣るゾッ」

「7〜8連が欲しいなぁ・・・」と思っていたらまたT記者が

県南が釣れるのは判ったので、今度は県北に戻って

キス前線が何処まで北上しているのか確認します。

との事。未だ3投しかしていないのになぁ・・。

ここは徳島市からは80キロ近く南下しており、

何とか夕方薄暗くなるまでに行きたいと事。

未だ昼食も食べずに釣り続けていたのですが、

メシ抜きで今度は一気に北上する事になりました。
夕方6時前になってようやくたどり着いたのは

報知キス釣り選手権の四国予選会場にもなった

阿南市の北の脇海水浴場。

ここはとても広くて今日回った釣り場では最もキスの

引き釣りに適している浜ですが、未だ釣れている情報も無く

なるべく遠投して何とか・・・・と最初からド遠投。

8本針を付けて7色半まで飛ばして7色の最初から

極ユックリと引いてみましたが全く無反応。
5色までを時間をかけて引きましたが針にはトロロ藻が

付着したのみ・・。

しおざきさんも「6色以上はトロロ藻が付いて釣りになりません」

と言っています。

ロングドライブと腹ペコとで遂に私の釣る気力も

プチッと切れかけ、T記者からも

「居ないようでしたら無理しないで

納竿してもらって結構ですから・・」と言われると

もう限界・・と風邪気味だった私は納竿です。

しかし・・しおざきさんは「今日最後の釣り場ですから・・」と

あきらめ切れないのか未ださびいている・・・。
そして夕闇迫る頃・・・「やったぁ一匹付いていました。」

と歓声がっ(^^)

振り返るとしおざきさんの仕掛けに一匹のキスが

ぶらさがっていました。(^o^)丿

「一匹釣れたのなら未だ居そうだなぁ・・」

「暖かい日中に試したら数も出たかも・・」と

県北でのキスの存在を

しおざきさんの粘りが証明してくれました。

そしてようやく取材終了。徳島市内で夕方の渋滞につかまり、淡路SAに戻ったのは午後8時。(>_<)

ここでようやく夕食を頂き、14時間ぶりの食事です。食事をしながら反省会をして帰宅したのは11時でした。(-_-;)

往復540キロを走破しつつ4箇所の釣り場を釣り歩き、かなりしんどい取材でした。 行った浜の様子が掴みかけたら即移動の繰り返しで

ジックリとさびく間も無くて、どの仕掛けやさびき方が良いのか把握しきれない釣りばかりで2人共仲良く4連が最高でした。

4箇所共に特徴有る釣り場で、しおざきさんと競い合いつついかに少ない投数で釣り場を把握するか・・・などと何かと勉強にも

なった釣行でした。 今回はあと5キロ南下すれば高知県ってとこまで行きUターンとなり、行ってみたかった生見海岸には

たどりつけませんでした。とても残念で、次回はもっとユックリと時間をかけてまた四国キス修行の旅に行ってみたいと思います。

聞くと徳島県南では一年中キスが釣れるとの事・・・。またプライベートでしおざきさんと行ってみたいですし、

来年の早春に連休でも取って投げ北チームでも行ってみたいと思いました。ではっまた・・・。