波しぶきをかぶりながらつなぎ鼻によじ登り、 「釣れた?っ」と聞くと「今奥村氏が27cmを釣ったヨ」と 上ちゃんが教えてくれます。 カレイの他にはキスの良型も釣れており、 1日の吹雪にも負けずにキスも未だここに居座っているようで、 回収したオモリを持っても暖かい・・・。 「ここに未だキスが居るのだから凪なら後ヶ浜でキスが 出るかもヨ」と二人が仕掛けを回収すると、 房がけにしたアオイソメは硬い頭の部分を残して かじられており、「フグなら針元までシッカリエサを取るし、 エサ取りの正体はもしかしてキスかもヨ」と未だここに居て 頑張っているキスたちに嬉しくなって来ます。 しかし、今日は前回と違って 大きなウネリが浜詰海岸に打ち寄せ、 浜に叩き付けられた波で大きな離岸流が発生しています。 その離岸流の一部が早い流れでこの つなぎ鼻の前を流れており、 「投げたらすぐに右に流されてしまう・・ 仕掛けもクシャクシャに 揉まれて釣り辛いぞ〜っ」と2人が教えてくれます。 この時点で上ちゃんの釣り座は叩き付ける波しぶきが 舞い、すでに頭からズブ濡れ。 |
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「お正月からスブ濡れになって釣りをしたく無いなぁ・・」と 私はつなぎ鼻の先端の一段高い、波しぶきのかからない 場所にクーラーを置き、今回は沖の深みに居る 良型のイシガレイ狙いでやることにしました。 |
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高台になった釣り座から海面を見渡すと・・ 3メートル程度の大波で底ウネリ状態。 かなり濁っています。 ここから浜詰海岸に平行方向に投げますが 右へ流れる潮に仕掛けは流されて前方の灯台方向まで ドンドン流されて移動し、 沖の深みでようやく仕掛けが止まる情況。 仕掛けが止まった時には底ウネリで 仕掛けがクシャクシャに絡んでおり、 それをいちいち直しながら辛抱の釣りになってしまいました。 エサ取りも多く、投げて2分もエサが持たない情況で、 2000円分のアオイソメもキスやフグ、磯ベラの仕業で ドンドンと目減りしてゆきます。(T_T) |
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風はますます強さを増し、上ちゃんの釣り座は常に波しぶきが 頭上から降る状態で、「堪らん・・一旦暖を取ろう・・」と 3人で七輪を囲み、餅を焼き、ラーメンをすすって一服。 そしてまた釣り座に戻り、 「あかんっこの風では釣りにならん・・大向水道に逃げるべっ」 と奥村氏が撤収しようと仕掛けを回収すると・・ いい感じで竿先が締めこまれ、サラシ場に現われたのは 良型のイシガレイ。(^o^)丿 一気に磯にブリ上げ良型を取り込みます。 |
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先程釣れた27cmと合わせて記念撮影。 38cmの良型でニンマリですなっ・・(^^) 上ちゃんは 「ワシは大晦日、昨日とここで粘ったのに完全ボウズ(T_T) 何でワシには釣れんのやっ」とボヤキまくりです。(~o~) しかし・・このカレイを見て「もう少し辛抱して釣ろう・・」と 言う事になり、殆ど暴風の中、波しぶきに濡れつつ また投げてゆきます。 そしてお昼頃・・・また奥村氏の竿が 満月のようになり、「またカレイが食ったようだなぁ・・」と 見ていると私の道糸がどんどん糸ふけしてゆきます。 どうやら私の仕掛けに奥村氏の仕掛けが絡んでオマツリ したようで、 上ちゃんに手伝ってもらってお互いの道糸の絡みを 解き、糸ふけが出て岩に絡んだ道糸を回収します。 ようやく力糸との継ぎ目まで巻き取りましたが、 奥村氏が2色手前の岩礁まで私のオモリを引っ張ったので オモリが岩に噛んでいます。 力糸まで巻いていたので「もう高切れしないだろう・・」と 無理矢理竿をあおると・・・ガシャッと竿が 音を発し・・・ 「うわっ竿先が折れたか?」と一瞬思いましたが、 竿を見ると継ぎ部分が緩んで 穂先が2番の中に納まってしまい、 短竿状態になっていました。・・(>_<) 「どうせもう仕舞うから・・・」とそのまま竿も伸ばさずに 道糸を巻き取り、竿を岩に置いて 岩に噛んだオモリを回収すべく 手で力糸を引っ張る・・・・とようやくオモリが帰って来る感触。 しかし・・・何かゴンゴンとオモリを引っ張るなぁ・・と そのまま手で力糸を引くと・・・・手前の岩礁の近くで暴れて いるのは良型カレイ!!。(@_@;) |
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「変わったカレイの釣り方するんやのっ」と上ちゃんに大笑い されながら無事岩の上に取り込んだのは 良型イシガレイ。(^o^)丿 奥村氏の竿が満月になったのは私のオモリを引っ掛けた だけでなく、カレイの重みも加わっていたようで、 途中までは奥村氏が引き込みを味わい、 後半は私が手釣りで回収・・・(~o~)何とも言えないカレイの 「ゴンゴンッ」を直接手に感じて楽しかったですが、 「んな釣り方はしたらアカンやろっ」と 2人に大笑いされつつ私も照れ笑いデス。 |
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まぁ・・何はともあれ私には久しぶりの良型カレイで 37センチの元気に暴れまくるイシガレイでしたっ。(^^) |
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抱卵しているメスで、お腹は未だパンパンでは有りません でしたので、乗っ込んですぐのカレイかなっ?。 今年は未だ水温が高く、カレイの産卵はもう少し 先になりそうです。 上ちゃんはただ一人カレイボウズで更にボヤキまくります。(~o~) 「くそ〜っワシは秋から全然カレイが釣れん・・」と わめいていましたが、ああ・・・どうやらあの白糸仕掛けの 怨霊が昨年の春以来・・上ちゃんに取り付きっ放しのようで、 何処かの神社でお払いを受けるか誰でも釣れる栗田漁港の 木っ端カレイ釣りでゲン直ししないといけないようですなぁ・・。 |
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っと・・上ちゃんに「あんたはカレイに見放されっ放しなんや いっそうの事、くにさわ君の白糸仕掛けでも使ったらぁ・・」 と言って悩める上ちゃんをからかっていると・・・ カンカンッと上ちゃんの竿が入り、 巻き上げるとポン級アイナメがっ(~o~)。 「ワシにもようやく拓寸が釣れたぁ・・ カレイは全くよう釣らんけど、 アイナメ不漁の神さんは取り付いていないようや・・」と 笑っています。 |
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っと・・言う事で3人揃って拓物をゲットしたあたりから ますます風は強まり、とうとうこの磯の上には居られなくなり、 「今日はこの位で堪忍しといちゃるっ」と今日は早あがりです。 途中来られた林さんに3人並んで 記念撮影をして頂きました。 風が強く、とても寒くて大変でしたが、 まずまず楽しめた釣行でしたっ。 |
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Uターンラッシュで大渋滞の宮津市を何とか抜け、 夕方に帰宅しました。 帰ってすぐに魚拓を取り、今日のカレイは太っていたので 刺身でいただきました。(^^) 荒波の岩場に乗っ込んで来たイシガレイは独特の臭みは無く プリプリとした身の締まりとほのかな甘みが有り、 私が風呂を浴びている間に・・・・ 帰省中の大学に行っている娘二人に大半を パクパクッと食われてしまいましたっ。(T_T) まあ・・都会ではこんな新鮮な刺身は食えない だろうし、仕方が無いかっ。 |
って事で毎年ボウズ続きだった初釣り・・・今年はめでたく良カレイを釣り、お正月から新鮮な刺身も食べる事が出来ました。
昨年に引き続き丹後半島のカレイは好調継続中・・・・「また来週も行くべっ」と上ちゃんと約束しましたが、次回は上ちゃんにも
釣れるかなぁ・・・。ではっまたっ。