7月11日 全日本サーフ、クラブ対抗投げ釣り選手権大会に参戦し、数釣りを堪能して来ましたの巻。
7月11日は今季前半戦の最終戦となる全日本サーフ、クラブ対抗投げ釣り選手権が開催され、
私達も大阪サーフの選手として参戦して来ました。
今回投げ北チームから参加したのは私とくにさわさん、あつしさんで、エボさんもエントリーしていましたが、
前日より風邪をひいてしまい、今回は参戦を断念。 3人が0時に福知山の私の会社に集合し、国道9号線を一路西走します。
ワイワイとキス談義しつつ騒いでいたら、2時間足らずで車は鳥取砂丘に隣接する鳥取砂丘会館に到着。
すぐにOB殿に頼んでいたエサを受け取り、クラブ員の皆さんと談笑。その後はしおざきさん、レインボーの岡野さんたちと
お会いし、「今日はどちらに・・」と情報収集です。聞くと昨日は大雨だったそうで、千代川は増水し、濁りも出ているようで、
大会会場から西に行くか、東に行くかと迷いましたが、大半の皆さんは濁りを避けて東に走られるようで、
大駐車場に並んだ車の列も東の岩戸漁港方面に走る車は長蛇の列。 私はかなり迷いましたが、
「千代川はかなりの大河だし、濁りが回ったら砂丘全体に及ぶだろうし・・ここは車があまり並んでいない、空いていそうな西へ・・」
と考えて岡野さんたちと共に西に走る車の列に私の車を進め、並びました。
そしてすぐに朝食時間。と言っても未だ3時ですが、500余名の参加者が一同に会して朝食を食べ、
4時からは競技説明開始。釣り場範囲やルール説明を聞いたら車に戻り、4時半にスタートです。
鳥取砂丘は全長9キロ程度も有るので今日は車移動OK。スタートしたら全車一斉に砂浜目指して飛び出してゆきます。
私の車も会場西端の千代川河口右岸まで走り、車止めの場所からは歩いて浜に向かいます。
クーラーをかついで早足で浜に向かいますが、西に行く車の列ではドン尻位置だった私達は
走ってゆかれるレインボキャスターズの皆さんを追う形で浜に出ました。すると・・殆どの皆さんは
浜に出て東の砂丘方向に向かわれ、河口近くは濁りが出ているのを心配して皆さん嫌われているのか、
遅れて浜に出たのに千代川の河口波止の横はガラ空きでした。「あそこに入ろう!!」と2人に号令をかけ、
浜に3人並んでクーラーを置いたのは4時45分。 波は高めでかなり浅そうな浜相ですが、河口の近くなのに濁りは無く
千代川の濁りは河口から西に向かって吐き出されており、幸いこちらに濁りが回って来る事は無さそうで一同ホッとしつつ
竿を継ぎ、仕掛けをセットします。
私が波止際、そしてくにさわさん、あつしさんと並び、この頃には500人の選手が遠く岩戸漁港波止までビッシリと並んで待機中。
壮観な眺めの中、エサを針に刺し、試合開始の5時を待ちます。
そしてスタート・・!!。地元海風さんから「近くで小型が多いですが、数はかなり・・」と聞いていたので先ずは4色投げて
ユックリと引きます。3色はナッシングでしたが、2色に入って小さなシグナル・・。プルプルと追い食いさせて先ずは4連で
ホッと一息。(~o~)
エサを付けつつ、「2色に居るヨ」と2人に伝えます。しかし・・・「こんなのが邪魔する〜っ(>_<)」とくにさわさん。
見ると40センチ級のハネを釣って騒いでいます。「んな物釣ったの・・逃がすなよっ」と言いましたが
「こんなの釣りに来たのでは無いのじゃ〜」とリリースしてしまいます。「逃がすなよっ」と言ったのは
「そんなのリリースすると暴れて近くに居るキスを散らすゾ」の意味だったのですが、サッと逃がしてしまい、
「あ〜キスが散る・・・」と思いつつ今度はド遠投です。折からの追い風、
久しぶりにテトラも何も無い浜でかなり遠浅なので、「遠投しないと朝一番の良型が釣れないかも・・・」とも思いつつ
幸いとても締まった平坦な足場でも有り、気分良く遠投出来そうです。
今日のタックルはキススペBX+にテクニウムMg。MgにはもちろんADTスペシャルスプールの赤を装着し、
道糸は0.6号。天秤はトップガン33号でキスRの8本針、ハリスは蛍光ホンテロン0.8号です。
これに細めのチロリを刺し、気分良くキススペを曲げ込みます。(~o~) 追い風にトップガンが乗り、ぐんぐん伸びて
ADTスプールからシュー!!と抵抗感無く道糸が放たれると、スプールの地肌が見える残り半色の遠投が決まります。(~o~)
「ク〜ッ(~o~)今日は気分良く投げ釣り出来そう・・」と7色ラインを少し早めのさびきスピードで引いていると・・
かすかなアタリが手元に伝わり、ピンが追って来ているようです。そのまま追い食いを誘い、6色との間まで引いて
確かな重量感を手に感じつつ巻き上げると・・・15グラム程度のピンばかりですが、6連と好調です。
隣ではくにさわさんが4色投げて2色ラインで丁寧にさびき・・先ずは4連。こちらも好調です。
しかし・・・広い浜に500人が一斉に投げ込むと・・すぐにキスは散ったのか、ほんの5投もすると殆どナッシングの時間に・・(>_<)
あつしさんはスタート時点から不調で、素針ばかり・・その内、根に掛かってトップガンをロスト・・・(>_<)
「今日は不調ですわ・・」と悩んでいます。 私やくにさわさんは朝一にまずまず連掛け出来たので良かったですが、
その後は小一時間・・・3人並んで素針の嵐。(T_T)
「もう散ったのかいなっ」と思いつつ、波が当ってウネリも出ている波止際に半ば諦めつつ投げ込みます。
そこは打ち寄せる波と波止で反射する波がぶつかり合って他の場所より波が高くて白波状態で敬遠していましたが、
スルスルッと3色を引くと・・・・コンコンッとフグのようなアタリが連続して小ギスが連で来ました。
どうやらプレッシャーがかかったピンが浜の端に有る波止際に逃げ込んでいるようで、その後数回投げ込んでも散る事無く
4〜5連が続きます。「大勢で浜にガンガン投げてしまってキスがこの波止際にどんどん逃げて来ているゾ(~o~)」と思いつつ
未だボウズで投げ出しそうなあつしさんを呼び寄せます。
「この波止際に居るゾ、2色を引いたら釣れるよっ」と教えてあげると、早速あつしさんも波止際から4色投げ、
丁寧に引いています。すると・・暗かった表情から一転(~o~)「来ました〜っ」と4連のキスバナナ(^^)
「アタリが出たらもう少し早く引かないと・・」言いつつ3人でここに集中攻撃をかけます。
「また何時散ってしまうか判らんし、群れが居る内にガンガン釣らないと・・・」と殆どピンですが、くにさわさんも5連(^o^)丿
、
私も波止際を斜めに引いて7本針にパーフェクトと楽しめました。(^^)
型はいずれもピンばかりですが、時折ド遠投をぶちかましても型は変わりませんし、3人で交互に時間差攻撃。
1分間隔位で同一距離に投げ込めば、同じラインを引いてもオマツリなどは無く、尻上がりに連の数も増え、
試合終了近くには全員が最低でも5連程度で、型はともかくキスが濃くてかなり楽しめましたっ。
調子よく釣っていると、すぐに時間も経ち、10時の納竿時間。後半はとても好調だったので後ろ髪引かれる思いで道具を仕舞い、
大会会場に引き返します。
あつしさんのお兄さんであるOB殿も帰って来ておられ、「今日はダメだっちゃっ、弟に負けたぞ〜っ」と残念そう・・。
私達もキスを洗って・・・とキスを洗う水貯めも500人の大会ですからビッグです。(~o~)
私はクラブの柿山さん、伊達さんとのチームでしたので、3人のキスを集めてもらって検量提出です。
まずまず・・・と思っていましたが、私の釣った重量は876グラム・・目標の1キロには足りませんでした。
キスが小さかったなぁ・・・(^_^;)
しかし・・・提出されるキスを見ていると大きなキスを出される方や1.5キロ以上も釣っておられる方も居られます。(@_@;)
どうやら今年は岩戸漁港寄りが良かったようで、私達は全く正反対方向で竿を出した形となりましたが、
周りを見ていると余り釣れていなかったし、端だけはまずまずだったようで、
完全に場所を外したのではなく、波止際の群れを発見したお陰でますまずの成績で、
私のチームは1900グラム余り釣り、150チーム余りの大会で21位でしたっ。
そして3人チームでの大会・・・「足を引っ張らなくてヨカッタぁ・・」と
一安心。(^^)
下は個人表彰表ですが、シマノJCファイナルでお会いした佐藤さん、日置さん、も沢山釣っておられ、上位入賞されていました。
クラブでは上越釣研サーフさん、徳島鱗友サーフの皆さんが沢山釣られていました。
検量を受け、昼食を食べ終わるともう集計が済んでおり、すぐに成績発表、そして表彰式です。
先ずは地元福部村の村長代理の助役さん、、
次いで鳥取市長さんからご祝辞が有り、
「素晴らしい大会ですねっ、来年もどうぞ鳥取でやってください。」と話されていました。(^^)
次いで鳥取市長杯が優勝された徳島鱗友サーフさんの瀬尾さん、山村さん、田中さんに授与されました。
また、個人表彰も有り、今年は女性キャスターの参加も多く、男性選手顔負けの1キロ弱も釣られた選手もおられ、
上位入賞。周囲からは「スッゲーッ(^o^)丿」とドヨメキが・・・(^^)
レインボーキャスターズの松尾会長、大前さん、岡野さんチームも上位入賞・・おめでとうごさいました。(^^)v
遠く関東から来られた江戸前サーフさんのチームも大健闘(^^)v
皆さん嬉しそうですねっ(^^)。
ひととおり成績発表と表彰が終わると、後は抽選会です。
私達は抽選ではカスりもしませんでしたが、いつもクジ運が良いTsuchyさんはシッカリと・・・
「良く当るなぁ・・長イモ旨そう・・(~o~)」
大阪、そして関東から来られたシーガルFCの皆さんも殆どのメンバーが抽選に当られ、とても嬉しそう・・
ダイワの新クーラーに地元特産の長イモ、ラッキョウ漬けなど帰りの車中が狭くなる程の賞品をもらって
東京協会長の矢沢さんと記念撮影です。こちらも女性のメンバーが多く、ワイワイと楽しいクラブで
「来年もまた来ま〜す」と良い思い出が出来ましたネッ(~o~)
大会が終わったらお土産を買いに走り、今回の遠征の2つ目の楽しみであるADTさんとの歓談の為、
ADTさんを紹介して頂いた海風さんと岩戸漁港近くの喫茶店へ・・。
そこで海風さんにADTスプールの開発過程や苦労話を聞いているとADTの福井社長さんも来られ、
当初私は「職人肌の一寸気難しい方かなぁ・・」なんて思っていましたが、挨拶もそこそこに私達と
打ち解けてくださり、金属加工の難しさやADTスプールに対するこだわりの部分など、熱く語って頂き、
大変興味深い話を沢山してくださりました。
で・・今回お持ち頂いたのはダイワの45シリーズ用のスプールでしたが、下写真の左がアルマイト処理前の完成品、
右が削り出す前の80ミリ径の素材だそうで、この素材を持たせてもらうと・・ズッシリと重い1.6キログラム。(@_@;)
この素材を僅か50グラム弱まで薄く削り込み、強度ギリギリの薄さまで追い込んで、ようやくADTスプールは完成するそうで、
「何処かの金属スプールはうちの加工レベルで言うと仕上げ加工前の粗削り状態で出荷されているようなものです。(~o~)」と
その加工技術のこだわりには職人さんらしい自信タップリで、説得力が有り、とても感心するお話に時間を忘れました。
下写真はタイワZ45Uに装着したADTスプールで、Mg用同様に人気商品だそうです。
下のは海風さんが使っておられるチタン用ハードアルマイト仕様。グリップも同様の仕上げで、
チタンに違和感無くマッチしていました。
ここで一寸質問し、「私が要望させて頂いたテーパー角度でPEがバックラッシュしたとクレームは?」と聞くと
「全く有りません」との事。更に、砂が付いた手で扱ってアルマイトが剥げたりしたクレームは・・と聞きましたが
「全く有りませんし、腐食したと言うクレームもサーフ用だけで無く、トローリング用、磯釣り用スプールも、全く有りません」
との事で、磯に擦れてしまうような使い方でも素材自体が腐食に強い事と、レーシングパーツでも定評が有るアルマイト加工で
、「使用後に海水を含んだPEをスプールに巻いたままで真水で洗うだけで、殆ど腐食の心配は無い」そうです。
このサーフスプールの各シリーズ、どれも半ば採算度外視の設計で、素材は高価だし、加工にはとても手間がかかるそうで、
「あまり売れると作るのに手間が掛かって、儲からない事に時間が取られるのでねぇ・・・」と冗談交じりに
おっしゃっておられ、「この仕様で釣具メーカーが手掛けると倍以上の価格にはなるでしょう・・」との事。
レーシングパーツ作りの本業がレーシングカーのエンジンからブレーキなど、金属部品全般に渡り、納期も急なものが多くて、
休日返上の仕事で大変なのに、海風さんや私達の要望を取り入れて頂き、素晴らしいスプールを高度な金属加工技術で
実現されてくださり、感謝の思いでいっぱいになりました。「またいろいろとご無理を言いますが宜しくお願いします。」と
お二人と別れたのは何時の間にやら夕方近くになっており、大会だけでなく、スプール談義でも時間を忘れてしまった
投げ北チームでしたっ。(^^)
帰りの車中は前日から1時間しか寝てなかったのでとても眠くなり、くにさわさんに運転を変わってもらってしばし爆睡。m(__)m
帰宅してキスを数えると79匹でしたっ。いずれもピンばかりでしたが、不調続きの大会前半戦、今日は順位はともかく、
7〜6連も有り、とても楽しめましたし、大会会場ではとても多くの皆さんに「あっ投げ北の皆さんたちだ〜っHP見てますヨ(^^)」
「今後も頑張って更新して楽しませて下さい・・」と声を掛けて頂き、とても嬉しかったですし、
一年ぶりにお会い出来た方も多く、凄く楽しめた大会でした。
さて・・来週からはやっと地元でキス釣り練習、投げ練、そしてマッタリ・・・とゆっくりと楽しめそうです。
でも、去年まではマッタリ交じりにキス釣りしてましたが、くにさわさん、あつしさんも大会に出るようになって気合十分(^^)
朝はシッカリと真剣にキス釣りして、サッと切り替えてマッタリでキス談義しましょう・・と言う事になり、今年はメリハリを付けて
遊ぼうと言う事になりました・・・。暑いとすぐに「冷たいのん」に負けてしまうのですが、一寸辛抱しつつ今後は頑張りまっす。
「秋の大会シーズンまで、シッカリと練習じゃぁ」とは言い合っていますが、どうなりますやらっ(~o~)
七輪で作ったヤキソバと冷たいのんの誘惑に勝てるかなぁ・・・ではっまた・・。