2004年釣行記

6月26〜27日 シマノジャバンカップ投げ釣り選手権の全国大会に参戦して来ましたの巻。

6月26日、27日は2日間に渡ってシマノジャバンカップの全国大会が行われました。

この全国大会には全国各地で行われた2000名以上参加の予選大会を勝ち抜いてセミファイナルに進出し、

関東、関西の2会場で6月初旬に行われた激戦のセミファイナルを5名つづが勝ち上がった、合計10名が出場。

これに前年度のシード選手3名、そして前年度優勝者、更に招待選手として

シマノ推薦選手と東西投げ釣り100人の会前年度優勝者が出場となっており、私は100人の会枠で

参戦させて頂ける事になりました。

今回は前年度準優勝でシードだった山村さんが欠席となった為、

シマノ推薦選手はシマノインストラクターの横山さん、日置さん、草野さんの3名となり、合計18名での全国大会となりました。

私は「高レベルな大会に出場する事になったなあ・・」と出場が決まった当初は

かなり不安になりましたが、しおざきさんがセミを勝ち抜かれたし、メンバーも関西からはお知り合いの方も多く、

「一生に一度出られるかどうかの全国大会・・トップキャスターの皆さんに交えて頂いて勉強するつもりでやってみよう・・」

気を落ち着け、当日を待ちました。

そして大会前夜、仕事から早めに帰宅し、釣具をまとめて一路弓ヶ浜へ走り、

2時頃に大会会場のアジア博物館前の駐車場に到着しました。しかし・・誰も居られず、他の選手の皆さんは金曜から入浜して

下見もされ、今はホテルで熟睡されているようです。仕方なく寝酒を買って来て、一人寂しくここで

8時の集合時間までは仮眠タイム・・・。ウトウトしていると3時頃にしおざきさんも来られました。

「エサ、持って来ましたヨ〜(~o~)」としおざきさんは今日も元気イッパイ(^^)。

しおざきさんがみやさんにお願し、丁寧に選別して頂いた新鮮で細めのチロリとピンピン跳ねるイシゴカイを受け取ります。

その後は2人で作戦会議・・車中でビールを呑みつつ話していたら、すぐに薄明るくなって来て、「一寸寝よう・・」と

7時過ぎまでは爆睡でした。起き出すともうすでに車外では竿を継いでおられる選手もおられ、私達も飛び起きて

バタバタしていると、雨が降り出し(>_<)、レインウエアーを着て道具を持って会場まで歩きます。

会場に行くと、もうすでにテントが張られ、すぐに受付開始。

先ずは大会要綱を受け取り、クジを引いて一回戦第一試合の出発順位と今大会のゼッケン番号が決まります。

一回戦はクジで下写真のように2ブロックに分かれて戦う事になっており、クジの番号のゼッケンを受け取りました。

私は運悪く13番と最後に近いクジを引き、(T_T)でBブロックで一回戦第一試合、出発順は4番目となりました。

それにしてもえらい所に来たもんだぁ・・メンバー表を見ると豪腕の皆さんで大会では

常に優勝や入賞されている有名な方ばかり・・・思わず身震いします。

一方しおざきさんは見事に1番ゲットで幸先ヨシ(~o~)です。

そして「お互い違うブロックになったけど頑張ろう」と試合前に記念撮影です。

いよいよ一回戦第一試合。ゼッケン順に10秒間隔でスタートの指示が有り、4番目スタートの私は

昨日下見をされたサイさんに付いてゆき、北側に設置されたBブロックの一番右側の旗の際にクーラーを置く事が出来ました。

Bプロックではここが川も近いし海底にも変化が有って良さげ・・と思っていましたが、同じく下見をされていた

岡野さんや日置さんは左端付近に・・???と思いましたが取り敢えず端が取れたのでここでやって見る事にしました。

そしていよいよ9時。試合開始のホイッスルが鳴り響き、ルールで試合開始となってからエサ付け開始OKなので

細めのチロリを緊張しつつ刺してゆきます。

先ずは先週の下見で小型が良く釣れた3色からさびこうと4色にチョイ投げ・・・

(ここから暫くは取材記者の方に私のデジカメをお渡しして撮影してもらいました。m(__)m)

そこから2色までをジックリとさびくと・・ようやく2色に入って小さなアタリが出て「フムフムッここら辺りに居るのか・・」と思いつつ

そのままユックリ巻いていると変な引き込みが有り、「変だなぁ・・」と思いつつ巻き上げると重い・・・??。

ピンが2匹付いていますが、先端の針にはカニが絡まって暴れています。

一投目から仕掛けをロストしてすぐに投げ返し、今度は5色から4色までを「アタリが弱いなぁ・・」「ピンばかりみたいだし、

イシゴカイに替えるかなぁ・・」と思いつつ引いてゆきます。

しかし・・・5色から4色にはキスが居らず、昨日からの雨と川からの真水が悪影響してるようで、隣のサイさん、草野さんも

首をかしげておられます。私も「今日は近くでピンを拾い集める釣りかぁ・・」と渋いキスからのアタリを真剣に待ちますが

なかなかキスが追って来ず、ようやく2色まで引いて小さなキスのアタリを捕らえ、そのままユックリ誘って追い食いを

促します。

すると・・型は小さくて10グラムクラスですが、4連が釣れ、一寸一安心。(^_^;)

しかし・・その後は投入し続けられるオモリの音でキスが散り、アタリも散発となってしまい、

釣れるラインも捕捉出来ないまま・・と言うより、2色で食うのでまた同じ所を・・と投げても今度は1色と

キスが一定の場所で食わず、絞り切れません。隣では草野さんが向かい風なのに迫力の大遠投!!。

この強い向かい風なのにキススペAXが唸りを上げ、オモリが8色まで飛んでいますが、

遠くでもキスは多く居ないようで、時折パラパラ釣れていますが、いまいちのようでした。

と・・悩んでる内にすぐに時間は過ぎ、試合終了の12時です。すぐに引き上げて帰着確認札を帰着者ボードに貼り付けて

検量を受けます。すると・・私はもちろん、Bブロックは右端の川の近く程ダメだったようで、

そこに入った私とサイさん、草野さんは200グラム台・・特に私は端に拘った為にキスが居ない場所でのみ竿を出した形で、

Bブロック最下位でした。(T_T) Bブロックでは日置さんの475グラムが最高で、岡野さん、山中さんもまずまず・・

釣っておられたのはAブロックと隣接したブロック内では左端で、今回のBブロックは左に寄る程良かったようでした。

一方大会本部より左側のAブロックは比較的良く釣れており、横山さんはダントツの671グラム。(@_@;)

釣り座から広角に投げ分けて確実にキスを引っ張って来ておられたそうです。

「う〜ン、第一試合から場所を誤ったなぁ・・最下位だあ・・」と落ち込みましたが、草野さんも「あっちはダメでしたね・・」と

悔しそう・・」 

その後アジア博物館で昼食を頂き、2時からは1回戦第二試合。

今度はしおざきさんと同じAブロックとなり、午前中は比較的釣れていたので気を取り直して釣り場に向かいます。

昼食前には第二試合の出発順を決める抽選が有り、今回も私はクジ運最悪。(T_T)何と最終の出発となってしまいました。

先行の皆さんは両端に集まるような形で入っていかれ、私は選手がまばらなブロックの真ん中がポッカリと空いており、

仕方なくここにクーラーを置き、日置さんの隣に入らせて頂きました。

しかし・・・第一試合では釣れていたAブロックも午後にはキスが散ったのか、皆さん苦労されています。

私も周りと同様に4色投げては2色でピンをパラパラと食わせるのがやっと・・・最初は3連が3連発でしたが、

いかんせん型が小さくて重量が伸びません。キスは相変わらず移動が早くて、投入されるオモリから逃げまどっているような

感じで、終わりに近い時間帯は本当に渋くなりました。そんな中、ブロックの左端に入られた

佐藤さんが丁寧にキスを拾ってトップとなられ、梶川さんも頻繁に移動しつつ

近くで丁寧にキスを拾って2位。草野さんは相変わらずド遠投!!。

「バキューン」と轟音を発してキススペAXが唸り、8色付近に仕掛けを落として皆が引けないラインでキスを食わせて

3位で勝ち点7ポイントゲットと一回戦の不調を回復されました。

その3人以下は日置さん289グラム、市野さん282グラム、斉藤さん281グラム、そして私が278グラムと4〜7位は

11グラムの間に4人も入って混戦模様で、「後一匹ピンを拾っていたら4位にはなれたのに・・・と悔しい限りでした」

一方サイさん、しおざきさんは「近くで投げておられた草野さんのキャスティングには驚いたぁ・・」

と一寸したカルチャーショックだったようで、第二試合は一寸不調だった.ようでした。

そして反省しつつホテルに戻るともうすでに一回戦集計表が出来上がっており、見ると・・

何と恐ろしい事態・・・私がブービーでしおざきさんは最○位・・・(^_^;)

「おいおいっHPネタ的には面白いけど酷い事になったなぁ・・・もう吹っ切れて懇親会ではこころおきなく呑めるド・・(^_^;)」

と二人で慰めあって首をうなだれます。_(._.)_

それでも・・「今回は勉強じゃ〜」と気持ちは切り替え、引きずっても仕方が無いので、懇親会の輪に加わり

参加選手は皆さん高レベルの方ばかり・・大会委員長のご挨拶でも言っておられましたが、誰が優勝しても

おかしくない程の腕前の皆さんばかりで、とても話のレベルが高くて勉強になり、

宴会ではキス釣り談義に花が咲いて、私も混ぜて頂き、充実した一時を楽しませて頂きました。

皆さんもこの懇親の場を楽しみにされていたようで、明日の2回戦に進出された佐藤さんとキス&スキーさん、そしてもう少しで

惜しかった草野さんと日置さんとで記念撮影して頂いたりと、とても良い雰囲気の中、歓談させて頂きました。

特に関東から参加されたキス&スキーさんさん、サイさん、は初対面でしたが、

皆さん気さくにいろいろと話かけてくださり、関西とはまた違った釣り方もされているようで、

興味深いお話も多くて楽しい一時でした。

そして・・明日2回戦で激突される4人が発表され、皆さん今日の勝因、そして明日への抱負を語られていました。

その後もキス&スキーさん、サイさんとは宴会の盛り上がりと共に意気投合(~o~)・・遂にはあの○○REIKOさんに

こんな記念撮影までして頂き、私はもちろん、キス&スキーさんも嬉しそう・・(~o~)
おつまみは・・・今日皆さんが釣られたキスの空揚げが出されていましたが、美味しかったぁ・・空揚げはピンに限るなぁ・・(~o~)

しおざきさんは、「今キャスティングを頑張っています。憧れの草野さんのサイン下さい〜(~o~)」とお願いすると・・、

草野さんは笑いつつシマノから頂いたポロシャツにサイン(~o~)。爆笑の渦の中、宴会は終わりました。

そして部屋に帰る前に2次会・・ホテルのラウンジでシマノスタッフの皆さんにお世話になり、

横山さん、日置さん、横山さんたちシマノインストラクターの方からまたタックルの話などを聞かせて頂き、勉強になりました。

その後はしおざきさんの部屋に帰ってダベリタイム・・・話をしつつしおざきさんは仕掛け作り・・。

「今日の状況に合わせて仕掛けを作ってみます・・・」と明日の準備に余念がありません。

この真剣さが急成長の源なのだなぁ・・と感心してしまいました。

その後はまた爆睡・・・しかし4時には起き出して5時にはホテル出発時間となっており、朝食のお弁当を頂き、

また弓ヶ浜に戻ります。そして6時から2回戦と、一回戦から勝ちあがれなかった全員で戦うシード権獲得戦が同時進行。

私は前日の懇親会で引いたクジがまた悪い10番スタート・・(T_T)しおざきさんはドン尻の出発順で

「ヒエ〜ッ辛いなぁ・・」と悲しそう・・(-_-;)

しかし今日は昨日のように最下位になるのもクヤシイので、何とかこの強烈なメンバーの中で頑張り、

14人の平均以上は釣ってみたいなぁ・・と

今日はかなり闘志も沸いて来ました。霧雨が降る中、シード権獲得戦は350メートルの範囲で行われ、

その間に選手が散らばってゆきます。 今日は1ゾーンに14人と多いので昨日釣り場範囲となっていない場所まで拡大されており、

クジ運が良かった大林さん、岡野さんたちは一目散にその拡大されたキスを散らしていない範囲に走ってゆかれ、

私も10番スタートながらまた日置さんの次の位置に入らせて頂きました。

ここは一回戦第二試合で佐藤さんが好釣された場所で、

先ずは3連。「まずまず良い場所かなぁ・・・・」と思いつつ細いチロリでピン3連の3連発が有り、今日こそは釣れるパターンを

把握しつつ釣りたい・・とテンションを上げてゆきます。

そして6投目・・・「一寸ピンが散ったかなぁ・・・」と、今までの5色から4色の範囲でのピンに浮気して

太めのチロリを長めに刺して2色を引いていたら・・

「ガツンッブルブルッ」と良型のアタリ・・・(^o^)先ずは17センチが来て、投げ返した直後に「ギュックックー」と

竿先が絞り込まれて23センチ・・(^o^)丿「今回はまずまず皆さんのペースに付いてゆけそう・・」と一安心です。

その後は良型は居なくなりましたが、今度はまたピンに戻そう・・・と小針に変えたらピンがポロポロと釣れ、

27匹釣って2時間半のシード権獲得戦は終了です。

検量に帰ると・・・しおざきさんと山中さんが、右側は渋かったぁ・・」と一寸悔しそう。

反省会していると2回戦の検量、そして決勝進出者の発表です。

結果は・・2回戦Aブロックでは佐藤さんと横山さんが戦い、佐藤さんが粘り強い戦いをされてピンを辛抱強く釣られて勝者に、

Bブロックは前年度優勝の山本さんがピン一匹の僅差でキス&スキーさんに勝たれて決勝進出でした。

そして決勝で戦う2名の方が決勝戦の競技説明を受けられ、釣り場に移動されてゆきました。

一方シード権獲得戦は・・・全国大会の常連である大林さんの圧勝でした。

聞くと・・・一投目9連、続いて8連、5連と来た後に23センチから25センチのキスが2本続いたそうで、

一番端を取られたのとその素晴らしい釣技で他を大きく引き離されてシード権獲得でした。

私は・・・拡大されたサラ場では混んでいて釣る事が出来ませんでしたが、

まずまず思うように釣れたのと、やはり20センチ超えの一匹が効いたのか

14人中6位になれ、こんな凄腕のメンバーの中で、何とか戦えたのがとても嬉しかったです。

そして決勝戦が始まるまでは反省会(~o~)。

「いつもは真剣な顔して釣っている大林君がキスを釣り上げる度に嬉しそうにニタニタと笑っていたのが面白かったぁ・・」と

岡野さんが言っておられ、横で見ていても凄い釣れっぷりに驚いたそうです。

皆さんに祝福された大林さんも「今日は久しぶりにキスを釣って、楽しい〜っと実感が沸きましたね・・」ととても嬉しそうでしたっ。(^^)

と・・談笑しているといよいよ決勝戦が始まり、エリアは昨日からずっとキスが薄い大会本部前から右側。

山本さんは最初近くを探られていましたが、すぐに遠投に切り替えられ、目一杯の遠投で沖の渋いキスを拾われ、

片や佐藤さんは当初から近場のピンを確実に拾う作戦で、3色程投げては少し斜めに引き、

こちらもパラパラと手前のカケアガリピンを確実に拾ってゆかれました。

1時間後に場所を入れ替わった後の同様の戦いが続き、佐藤さんが終盤に遠投され始めましたが、

今年の決勝戦では遂に大型は姿を見せませんでした。

昨年は一匹の良型が勝敗を決した形でしたが、今日は水潮と先日の台風の影響も有ったのか、

このエリアには大型の回遊は無く、両者釣り方は違いますが納竿まではどちらが勝っているか判断出来ない熱戦でした。

そして2時間の決勝戦が終了。お二人で握手され、お互いの健闘をねぎらっておられました。

検量の結果は僅差で山本さんが勝っており、沖のキスは佐藤さんが釣られた手前のピンより少し型が良かったようでした。

そしてすぐに結果発表と表彰式。優勝の山本さん、準優勝の佐藤さん、そして3位の横山さん、キス&スキーさん

おめでとうございました。

次にシード権獲得の大林さんも表彰を受けられました。

表彰式が終わるとシマノジャパンカップで恒例となったビーチクリーンアップ(^^)

私も岡野さん、日置さん、しおざきさんと釣り場に戻って皆さんで大きな袋一杯にゴミを拾って来ました。本当に良い事ですねっ。

そして昼食後解散。荷物を車に積み直しつつ、また関東から遠征のサイさん、キス&スキーさんと談笑し、

別れを惜しみつつ帰って来ました。

今回の大会は今まで体験した事が無い高いレベルの選手ばかりの中で試合をさせて頂きましたが、

皆さん本当に凄い釣技の方ばかりで、そのレベルに付いてゆくのがやっとでした。前週にはここで釣ってみましたが、

先日の台風後に浜の状態が変わっており、前の日に下見も出来ずに

一日目はさんざんでしたが、1回戦の後では皆さんにいろいろとお教え頂いたり、

声を掛けて頂いて緊張も解いて頂き、2日目は立ち直ってまずまず戦えたので、

他の選手の皆さんに感謝の気持ちで一杯でした。

また、もっと緊張してギスギスした雰囲気の中での試合かと思っていましたが、とても皆さん紳士的で、

10メートルは隣と間隔を開けねばならないルールは有りましたが、

他の選手と干渉するような釣り方をされる選手は皆無で、オマツリがとても少なく、有ってもすぐに解決、試合復帰されるだけでなく、

パッチン(^_^;)される音も全く聞こえませんでした。とてもしずかな雰囲気の中で釣りが出来、本当に素晴らしい大会でした。

一回戦ではイヤと言う程叩きのめされましたが、2日目は釣り場で釣り方の調整が出来てまずまず納得出来たのが救いといった

成績でしたが、いつものんびりと大会の雰囲気を楽しんでいるのとは全く違う、凄いレベルでの体験をさせて頂き、

本当に勉強になりました。 いつかはまた来たいなぁ・・・・・と思いつつ今後も頑張りマス。

来週は東西100人の会だぁ・・今回皆さんから頂いた事をしっかり吸収して頑張ろう・・・。ではっまた・・。