2003年釣行記

9月21日 今年も報知決勝は消耗戦でしたが、何とか予選は突破し、決勝進出(^_^;)
       しおざきさんは準優勝(^^)の快挙で、楽しい一日でした。の巻


9月21日は報知新聞の報知キス釣り選手権、名人戦の大会で久しぶりに淡路島に行く事になりました。

しかし・・仕事が遅くまで有り、出遅れて家を出たのは深夜1時・・・もうその時には叩きつけるような大雨で、

行く末が心配されます。不安になり、しおざきさんに電話すると、「こちらは小雨程度デス・・」と教えてくれ、

明石海峡を渡り、淡路の平安浦に到着したのは3時半。すぐに仮眠し、ウトウトしていると電話が有り

しおざきさんに起してもらったのは5時前。 外に出ると風は予想していた程は吹いておらず、

雨も降らずに我慢しているような空・・。 しかし・・すぐ傍の浜を見ると台風からのウネリが押し寄せ

かなり波立っています。 それでも「雨中での釣りよりマシだぁ・・・」と気を取り直し、

受付を済ませると、歴代の名人、選手権者、シード選手、予選勝ち抜き選手と皆さん集まっておられ、

しばし談笑。 福井の予選でお会いした築山さんや経ヶ坂さん、しおざきさん、レインボーキャスターズの

松尾会長、岡野さん、michiさん・・そして四国の塩田師匠と朝の挨拶を交わし、

いろいろと情報も聞きますが、「先週は良型が良く釣れていたのに今日はこの海況ではどうかな・・」と

皆さん首をかしげておられます。

そして5時半に予選がスタート・・!!。未だ暗い内に浜に飛び出し、しおざきさん、経ヶ坂さん達は

下見で実績が高かったと・・会場のすぐ近くの護岸下へ入られました。

私は北側の河口近くのマンション下あたりが波も比較的穏やかで良さそうに見えたので

四国の塩田師匠の後ろに付いて行き、5分程度で到着し、早速竿を継ぎ、エサを付けるとすでに

開始時間を過ぎており、少し出遅れて第一投。

このウネリで手前3色以内はとても濁っており、浜は打ち上げられたゴミで一杯です。

それでもいきなり6色投げてこの浜にとても多い多いベラやガッチョを避ける為に

早いペースでさびき、外道から逃れるように巻き寄せます。

暫くすると変なコンコンッとしたアタリが出て・・????と思いつつ

巻き上げると関西で言う「メッキ」・・ギンガメアジの子供が3匹も付いており、その他の針はフグが居るのか

全て無くなっていました。(;_;)

そして2投目。 今度も遠投で・・・と6色に投げ、少しペースを落として、

しおざきさんから先日の下見で良かったと聞いていた5色ラインを

丁寧に引きます。 するとブルッ・・とフグのコンコンとしたアタリとは違うキス独特のアタリが出て、

巻き上げるとキスの15センチ級2連とフグ4匹・・・(^_^;)。

回りは未だ誰も釣っていないのでホッとしつつ、嬉々としてクーラーにキスを収め、

気を良くして3投目・・・・しかし今度はゆっくり巻き過ぎたのかフグに針を全部取られた

モトスのみの仕掛けが回収出来たのみ・・・(T_T)。

回りの人を見ても同様で、隣で釣っておられたFC大ぼらの福田さんも苦労されている様子。

暫くすると小川前名人位もこちらに来られ、「あかんっ!!、一回投げる毎に仕掛けを換えないとならん。

フグが湧いている」と半ば諦め顔で塩田師匠の方に向かわれましたが、

塩田師匠の居られる河口ではもっと酷くて釣れていないらしく、 ダメ〜ッと手で×サインを出して

「こっちへ来てもあかん」と小川さんに伝えておられました。

この時点でしおざきさんに電話すると「未だ1匹です、頑張りましょう・・」と言っておられ、

築山氏も1匹ですと教えてくれ、好調なハズの護岸下もいまいち・・のようです。

予選2時間の1時間を過ぎる頃にでもボウズの人が多く、「1匹でギリギリ・・2匹なら楽勝で

決勝進出やで・・」とウワサが聞こえ始めました。 後半の1時間は

ますます波が強くなり、濁り、流れ藻、そして相変わらずのフグの猛襲で

一時間に仕掛けを10セット以上も使ってフグを30匹以上釣り、それでもキスの顔を見れたら御の字・・

のような釣れ具合で、私の周囲では誰もキスの姿を見る事無く、フグに翻弄されただけで時間が過ぎ、

終了となりました。

そして一回戦の予選終了後検量となり、私は2匹で決勝進出が決まりましたが、

1匹だったしおざきさんや松尾会長は心配そう・・・・

しかし30人の出場選手でキスの顔を見れたのは僅か16人で、約半数がボウズ・・

8人の歴代名人選手中5人がボウズとなってしまわれた程、荒れた大会となってしまいました。

「1匹以上なら決勝進出です。」と

大会委員長から発表が有り、しおざきさんもホッと安堵の表情・・・(^^)

暫くすると決勝進出選手の呼び出しが有り、すぐにまた浜に引き返して決勝の開始です。

私は今度は比較的釣れていた護岸下に入り、松尾会長の横に入らせて頂き、経ヶ坂さん、築山さん

と並んで投げてゆきます。 すると・・一投目にブルッとキス独特のアタリ?かなっ程度のシグナルが出て

早速巻き上げるとグ〜ッと重くなります。 見ると隣の松尾会長とオマツリしており、「すみませんm(__)m」と

言いつつ仕掛けを切って巻き上げるとキスが1匹にフグ3匹\(~o~)/。

一投目からキスが釣れて嬉しくて堪りませんでしたが、その後はまたフグのみの猛襲、猛攻にお手上げ状態で

準備していた30セットの仕掛けが底を尽き、その後は針が無くなったモトスにがまかつの50本針仕掛けを

結んで投げ込みますが、この仕掛けがまた更にフグに弱く、細いナイロンハリスではプチプチと切られるのみ・・

隣では松尾会長が2連されたので「キスが時折回って来ている・・・」と辛抱して一投毎に仕掛けを

切ったり結んだりしつつ、50本仕掛けを一巻き半も使って投げ込みましたが、後の1時間は完全にお手上げで

終了となりました。 隣では築山さんがポロッと一匹追加されたり、浜の南端近くに行かれたしおざきさんは

好調に釣っている・・と情報が有ったのに残念でなりませんでしたが、これも私の準備不足による失敗で、

そのまま終了となりました。 そして検量・・・何としおざきさんが検量途中まではトップの6匹でダントツでしたが、

後から出された徳島鱗友サーフの矢野元名人も6匹出され、順位は一回戦の匹数順となり、

優勝は矢野元名人が取られました。

優勝と同匹数ながら惜しくもしおざきさんが準優勝となり、一寸くやしそうでしたが、

皆さんから「みんな狙っているけどなかなかトップは取れんのや・・上出来やで、!!投翔会初の快挙やぞ」と

褒められ、一寸残念でしたが、大きなカップと竿の副賞も獲得され、とても嬉しそうでした。」

以下大阪サーフに居られた武田さん・・・今は茨城県におられますが、遠路はるばる来られ、

鳥取キス研の健代さんと同一順位で上位入賞。!(^^)!どちらも前選手権を取っておられ、

さすがに強いですねっ。

松尾会長もあの2連で急浮上され、3匹釣られて、来年のシード権を獲得されました。

私は決勝たったの1匹ながら、ボウズの人もおられ、30人中12位でした・・・(^_^;)

そして3位までの記念撮影。 でっかいカップ・・・うらやましいゾ・・しおざきさん。

注目の名人戦は矢野さんと柴田現名人で行われる事になりました。

そしてすぐに名人戦が始まり、名人が一投目に何と2連・・・・その後は波も高くなり投げられる度にフグだらけで

苦労されていましたが、ゾーンを入れ替えた後に1匹追加され、3匹でした・・・。

方や矢野元名人位・・・最初は決勝でしおざきさんが6匹も釣られたポイントに入られましたが、

こちらも更に風、ウネリとも強くなり、濁りも激しくてフグのみの辛い戦いでしたが、

前半戦終了間際に少し左に移動され、しぶとく1匹掛けられ、ゾーンを移動されてからも辛抱の釣りで

執念で一匹追加され、合計2匹釣られました。

結果は3対2で柴田現名人が防衛を果たされ、3期連続名人位を保持されました。

そして表彰。大きな名人位杯の授与式です。

惜しくも1匹差で届かなかった矢野選手権者もにこやかに選手権優勝賞金を受け取られていました。

と・・言う事で今年の報知キス釣り選手権決勝、そして名人戦も終わりました。

今年も昨年同様の辛い戦いで仕掛けの消耗が激しいだけでなく、

キスがとても薄くて・・・と言うよりキスが食う前にフグが針を全部

切ってしまう釣りで、私が根負けしてしまったような釣りでしたが、やはり切れずに場所を見極め、

釣れると信じて執念を燃やされた上位の皆さんは「何とか釣ってやる!!」と気概も強く、辛抱強く釣っておられ、

今回も勉強になりました。

また、過去に選手権を取ったお陰で毎年決勝大会に来させてもらっていますが、

過去の名人の方、そして選手権者の皆さんと毎回この大会でお会いする事が出来たり、

新しく予選を勝ち上がって来られた方とお知り合いになれたりと、キス釣り大会を通じて親睦、親交が深まり、

今年も楽しい大会でした。 このような大会も続けておられる報知新聞社、そして大会委員の皆さん

そして後援されているメーカーさんに感謝致します。m(__)m

帰り際には来年のシード権を獲得されたしおざきさん、経ヶ坂さん、

築山さん、そして久しぶりにお会いしたクラブの大先輩である武田さんと食事を採りつつまたキス談義・・・

来年もこの大会で会える事になった皆さんとワイワイ言いつつ、

台風の接近でますます風が強くなって来た淡路島を後にしました。