釣行記VOL9 東西投げ釣り100人会に参加しました。 

釣行日 2001年6月23.24日    
釣行場所 石川県加賀市片野海岸    
天候 雨後曇り  
中潮    
対象魚 キス    
竿 キススペシャル405BX改    
リール スーパーエアロチタニウム
道糸 PE0.8号    
オモリ 海草天秤33号改    
ハリス ホンテロン蛍光黄色0.8号    
ハリ ジャストキス5号    
エサ イシゴカイ    
釣り場写真
及び記事
大会会場の片野海岸。とても遠浅で広く、キスの数釣りに適した海岸です。

東西投げ釣り100人会・・・私もクラブに入ってから100人会が有る事は聞いていましたが

全国のキス釣り名手が一同に会し、その釣技術の交流を図る、レベルの高い大会・・程度

の認識でした。しかし、今年はクラブ会長から「100人会に出ないか?」と誘って頂き、

最初は戸惑いましたが、「西日本のキス釣り師の方々とは面識も増えたけど東日本の

キス釣り名人の方がどのようなキス釣りをされるのか勉強したい・・・」の思いも強く、

関東、東北の超遠投派の釣り方も一度見たかったので、「ぜひ行かせて下さい」と

お願いし、参加させて頂く事になりました。

この大会はいつものキス釣り大会だけでなく、親睦、投げ釣り技術の交流にも重点が

おかれており、前夜祭が23日に行われ、24日に片野海岸でキス釣り大会、その後

また表彰と食事を兼ねた慰労会が行われるとの事。 23日の午後4時には集合、受付

が行われるので昼には出発・・・と思って朝からのんびり準備していたら今里脂笑から電話が

あり、「私の車が事故で修理中なので皆を乗せて行ってほしい」と連絡が入りました。

あわてて10時頃に家を飛び出し、宝塚の脂笑宅まで車を「回送」する事に。

昼前に到着し、会長、武田氏、脂笑、西野氏、そして貝塚サーフの野村氏を乗せて、

一路北陸を目指して名神高速、北陸道を快走・・・。いつものようにわいわいとキス釣り談義

で盛り上がり、楽しいドライブ。4時前には宿泊会場となっている片山津温泉の

ホテル向陽に到着。 早速受け付けと明日の大会での釣り場ブロックの抽選が有り、

これを済ませると部屋で歓談したり、温泉で体を休める・・・。

そして6時からは前夜祭。 西日本と東日本のキス釣り師各々50名の計100名と

幹事、釣り団体の代表者、メーカー関係者、記者等約150名での大宴会。

参加者名簿を受け取り選手一覧を見ると、今まで各種大会で上位入賞や優勝されている

名手ばかり・・・少々緊張しつつも四国の名手、塩田氏の隣に座って歓談していると

式が開幕となり、全日本サーフ、全日本投げ釣り連盟、静岡投げ釣り連盟、の各会長の

代表挨拶が有り、その後各メーカー代表者、来賓の挨拶と続く。そして乾杯し、

一気に会場が盛り上がり、各所で釣り談義に花が咲き、私も多くの方と酒を酌み交わ

させて頂き、皆さん気さくな方ばかりでいろいろと話をさせてもらってやっと緊張が解けて

きました。 西の名手横山さんを始め、レインボーキャスターズの方々や東の名手の方々

とも酒を酌み交わしながらの楽しい歓談・・・そしてメーカーの方々とも釣具に対する

質問や使い勝手等の意見交換、楽しい中でもとても勉強になる話ばかりで

いよいよ宴会は佳境に・・・。

特に釣具メーカーの開発担当者との話ではウラ話や釣具開発での苦労話も聞け、

こちらもああでもないこうでもない・・と興味が湧く話があちこちで噴出・・・(~_~;)

とても楽しい宴会でしたが、式終了後も翌日は3時起床なのに深夜まで

散らばった各部屋で話の続きが盛り上がってました。 私も日が変わるまで

わいわいやってましたが、翌日3時にはもそもそ起き出し、いよいよ釣り大会の日。

しかし外ではかなり強く雨が降っており、出鼻をくじかれる。

当然雨天決行なので、皆を乗せて車で20分位走った所に有る片野海岸へ・・・。

到着する頃にはたたきつけるような大雨模様でさっきまでのやる気も少々失せ気味。

みんなドボドボに濡れながら、釣具の準備を済ませ、ルール説明を聞き、

いよいよ釣り場に入る。 この大会では東西10名づつ20人が1ブロックに入り予選を

行い、東西上位各3名づつが勝ち上がり、決勝へ進むルールとなっており、

私は昨日の抽選でCブロックに入る事になっている。 このブロックも名手揃いで

西軍は徳島の塩田氏、田中氏、中矢氏、高知の山中氏とレインボーキャスターズの岡野氏、

香川の松井氏、そして三河サーフの中川氏といずれも各種大会で上位又は優勝

されているような名手揃い。それに今里脂笑と私が加わり、10名。

片や東軍も静岡や東海、湘南で名を知られた強豪揃い。「きっついブロックに入ったなぁ・・」

と思いつつ20名が揃って西に500メートル程度歩き、釣り場に向かう。

Cブロックの中でも並ぶ順番が決まっており、私は柏崎サーフの方の隣での竿出し。

近くには徳島の名手塩田氏もおられ、次第に緊張が高まる。5時15分に一斉にスタートし

遠浅なので遠投する人が殆ど。隣とは5メートル程度の間隔ながら皆さん上手な方ばかりで

おまつり等は殆ど無く、的確に仕掛けをポイントまで運ばれる。 さて一投目、5色まで投げて

さびくも全くアタリは出ず、2色まで引くと、やっと変なアタリが出る。「フグか?」と思いつつ

巻き上げるとやはり針が殆ど無くなっている。仕掛けを替えていると横で塩田氏が

キスの良型20センチとフグの2連を釣られる。 少々焦るが塩田氏以外は

私同様にフグばかりが釣れており、気持ちを落ち着かせながら第2投。

今度は4色からスピードを落として引き、先程見付けた3色のカケアガリをじっくり引く。

すると「プルブルッ」とキス独特の快信のアタリが出る。そのまま追い食いさせて巻き上げる

と20センチの3連。ほっと一息してエサを更新していると横では塩田氏が3連、また3連と

一人好調なスタート。周りがフグに翻弄されている人ばかりなのに1時間で8匹釣られる。

その後私も単発ながら釣り続けるが大雨の中、沖に右から流れ込んでいる川から

濁りが回り出した頃より殆どアタリが出なくなり、雨もますます強まり、辛くなって来る。

石粉もべとべとになり、持つ竿も滑り、合羽からは水が沁みこみ、とても辛い状況。

周りも殆ど素針が多く、スタートダッシュに失敗した人などは2、3匹で苦しんでいる人も・・・

最初好調だった塩田氏も後半1時間では1匹のみ。私や脂笑もやっと6匹となったが

納竿まで状況に変化は無く、4色ラインでピンが時々掛かる程度でした。

9時になり、納竿。本部に引き上げ、検量をするとやはり塩田氏とこれも四国の中矢氏が

10匹でトップ。続いて私と今里脂笑、そして高知の山中氏が6匹で同点3位、

後は4、3、2匹と低調な大会となってしまいました。 上位3人が決勝進出なので

残る一人を決める為にジャンケンし、私と脂笑が負けて高知の山中氏が決勝進出。

とても残念でしたが、決勝に出られる山中氏にエールを送り、私達は車中で休憩。

同行の6人全員が落ちた上、ズブ濡れになったのでホテルに引き上げ、温泉にドボン。

昼前となり、決勝進出者も帰って来て、いよいよ表彰、閉会式。

優勝は西軍の岡山玉野キャスターズの横山選手。 準優勝は北陸、金沢キャスターズの

岡田選手、そして3位は東海、静海サーフの古牧選手でした。

あのような悪条件の中、上位3名は20匹前後キスを釣っておられ、特に遠投派で

7色以上、8色近い所の沖のカケアガリを攻める事が出来る選手が上位を独占した形

でした。

表彰式では3人に盾と豪華賞品が手渡され、全員で祝福。