一路国道９号線を西下する。
時々強い雨が降り、不安がよぎるが車内はバカ話に花が咲き、わいわい
言っているうちに北条には午前１時に到着した。
早速上ちゃんと海の様子を見に行き、多少のうねりがあるものの無風で
雨さえ降らなければそこそこ釣れるだろうと勝手に判断し車内で爆睡した。
監督の大イビキに起されて暫くすると受け付け時間となり、本部前に集合し
受け付けの為に並ぶと、今年も参加者が多く、申し込みは１２０人とのこと。
競技説明を伊丹大会委員長から受け、「昨日試し釣りした人がいたが
釣れていない。」と聞く。
「２０匹前後で勝負が決まるなら私たちにもチャンスは有るなー」と上ちゃん、
監督と作戦会議し、最初はバラバラの場所に入り、１時間後に連絡しあって
釣果の良い場所に集合することにして、５時半に釣り場に向かう。
上ちゃんは昨年入り予選通過をしたゲンのいい東端の波止の左５０メートルの
らくちんポイントへ、監督は海岸中央より少し西側のレインボー軍団の隣に、
私は本部から一番遠い西端手前の護岸の上にとそれぞれ布陣し６時に競技
スタートした。
最初は３色からサビクがアタリは無く回りもどんどん一投目を引き上げるが
殆ど素バリである。一色付近で弱々しいアタリが出て、１０センチ足らずの
キスがゴミと一緒に釣れる。
どんどん投げ返すが４色より手前の海底はゴミが多く、長い距離をさびけない。
５色の遠投で３連が来たが、後は単発でゴミと一緒に時々釣れるのみ。
回りも殆ど２匹程度と低調で、さびいてもゴミが付くだけなので待ち釣りしている
と上ちゃんから連絡が入り、OB殿６匹が最高で他は殆どボウスか１匹との報告。
監督からも現在１匹と同様の連絡が入る。
これでは集合しても時間のロスと判断し辛抱の釣りを続ける。
上ちゃんから「ナイロンモトスの黄色ハリスのシカケでようやくパラパラ釣れだした
」と再度連絡が入り、同じシカケでＯＢ殿もぼつぼつ釣っているらしい。
私もマネをしてなんとか８匹釣ったが更にゴミが多くなりそれからは全く不調となる。
護岸からは投げにくく、砂浜の方はゴミが殆ど無いようなので移動を考えていると
監督から「回りで釣れだした。」と連絡が入り、早速移動。
監督の横に入り一投目４色でハッキリしたアタリで一匹、波口で一匹と計１０匹
となった。競技用キス針のシカケでは殆ど乗らず、袖や秋田キツネの小バリで
なんとかひっかかる程キスの食いは悪く、単発でしか釣れないので針数は
何本であろうと関係ない情況だった。
ほどなく審査時間となり、引き上げて審査を受け成績表を見ると、２０匹釣って
いる人がいない。１６匹が最高で２位が１２匹、１１匹が３人位で、私ら１０匹が
５人で伊丹会長から「おまえ通ったのー」と祝福を受ける。聞くと今回は１２人が
９月の決勝進出とのことで（四国会場と比例配分の為）ＯＢ殿は９匹であったため
９匹釣った人３人でジャンケンをして一人だけ進出となってしまった。
ジャンケンの結果なーんとＯＢ殿が勝ったので初の決勝進出となり、大変に嬉し
そうであった。ちなみに監督は５匹、上ちゃんは６匹と今一歩およばなかった。
残念無念。
会長の総評があり、「往年の名手は皆あかんかったのー、性根がはいっとらん」
とおっしゃるとおり、参加の実力者も日頃の手腕を発揮できない人が多かった。
ちなみに１６、１２匹を釣っておられた人は皆超遠投派とのことで７色付近で
釣られたようで型も良かった。記念撮影をしてもらい、帰る途中にクラブ員が
集合し食事をして、来週の全日本キスの事を話しながら帰路についた。
決勝大会進出者の面々
写真上段左端がＯＢ殿、私はその隣。